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大野修一(日本財団)
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犬山城 (01/18)
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テインセイン大統領が国民に対し冷静を呼びかけ [2013年03月28日(Thu)]
3月28日(木曜日)
一晩ぐっすり眠れば耳の不調も治るかと期待して、昨晩は早めに床に就いたのだが、今朝になっても改善は見られず、相変わらず難聴状態が続いていた。
朝9時、チーチーさんが社会事業家のお姉さんニェインニェインさんと一緒に、ホテルにやって来てくれた。チーチーさんは、日本財団の奨学金を受けてフィリピンとコスタリカで学び、国連平和大学の修士号を獲得、卒業したあと今は国際NGOなどで活躍中の元気で溌剌とした女性である。
今回は、MILIが始めることになった福祉タクシービジネスなどについて相談。障害者に対するビジネスのための基礎知識のトレーニングなどを、彼女たちに手伝ってもらうことになった。
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<普段通りのにぎわいを見せる通り>

チーチーさん姉妹とのミーティングの後、次の予定まで珍しく時間があったので、市内の情勢を見ようと、イスラム教地区を通って、アウンサンマーケットまで行って見ることにした。私にとっては、久し振りの街歩き。アウンサンマーケットに行くのは何年振りだろう。
途中、無数の仏教旗が万国旗のようにはためく路地の前を通った。路地の入口には高僧の大きなポートレート写真も掲げられている。一昨日の満月の飾りの名残か、それとも、仏教寺院の建立のための喜捨を求めるものだろうか。
それは兎も角、この通りは大勢の人でいつも通りに賑わっていたが、モスクの前の隣の通りは全くの閑散状態。宗教対立の余波がここまで及んでいるのだろうか。
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<そのお隣の回教寺院の前の通りでは誰もいない>

アウンサンマーケットに着いて、中に入ってみて驚いた。私の知る限り、ここはいつもミャンマー人や外国人の買い物客、観光客で賑わっていたものだが、今日はガラガラ、全く閑古鳥が鳴いている状態。
近くの店の売り子に聞いてみた。私が買い物客でないのを知ると、がっかりした様子で言った。「今日もダメ。お客さんが来てくれない。これじゃ商売にならない」
安くするから買ってくれという声を尻目に、マーケットから外に出た。
市内は平静だが、とばっちりを警戒して出てこない市民が大勢いるということだろうか。昨日の夜、顔見知りのホテルの従業員がひそひそごえで言っていた言葉を思い出した。「これまで回教徒をこれほど怖いと思ったことはない。今回が今までで一番怖い。タクシーも怖がってこの地区には来てくれないので、夜になってホテルの仕事が終って、家に帰ろうと思っても足がないので困る」
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<アウンサンマーケットの中は閑古鳥が鳴いていた>

午後2時、日本財団の職員で医療事業などを担当する中嶋君と一緒にホテルを出発、飛行場に近い場所にあるMILI本部を訪問した。
中嶋君が持ってきた、中古車両の写真を示してMILIが始める福祉タクシー用の車をネイリンソーさんらMILIの幹部たちに選んでもらうためだ。
その後、昨日のチーチーさんたちとの打合せを踏まえ、福祉タクシーの事業運営体制や、そのための必要知識の研修などについて協議。
さらに、ベトナムで始まった障害者ファイナンス事業について私から報告したり、障害者芸術祭など日本財団の支援でMILIが進めている他の事業の進捗状況などについても打合せ。
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<MILI本部で打ち合わせ>

その後、MILIが最近始めた障害者用FMラジオ放送用に、本部の2階に設けられた録音スタジオでインタビューに応じた。日本財団のミャンマーでの支援活動の概要と、アジア地域、ミャンマーでの日本財団の障害者支援の取り組みについて30分ほど話した。日本語の一番上手なユヤトゥーさんが私の日本語をミャンマー語に翻訳し、ラジオ局から流すことになるそうだ。
インタビューの後は、事務所の隣に設けられた研修室で進行中の若手障害者指導者養成講座での講話を求められたので、30分ほどここでも、ユヤトゥーさんの通訳のもと、日本財団のミャンマーでの活動概要や障害者支援の取り組みについて話した。15人の参加者に日本財団の活動について聞いたことがあるかと尋ねたところ、シャン州からの参加者は学校建設を、カレン州からの参加者はモバイルクリニックを挙げた。日本財団の活動がミャンマー国内では広く認識されていることが伺われ嬉しく思った。
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<若手障害者指導者養成講座が進行中だった>

ホテルに戻り、テレビの地元チャンネルをつけると、ニュース番組では宗教暴動の跡地を警戒する警察官の姿を報じていた。やはり、宗教暴動が最大のテーマらしい。その後、高僧らしき人の説話の画面が流れたが、前後の感じからして宗教対立を戒めるものではなかったろうか。その後、今度はテインセイン大統領やが現れ、長時間にわたり何やら熱心に話していた。翌日の新聞によると、これも国民に対し暴力を戒め平静を呼びかけるものだった。
夜は、日本財団から出張中の中嶋君、4月からの当地での駐在が決まっている梅村君も交えて、身内だけ3人で夕食を取った。
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<テレビを通じて国民に平静を呼びかけるテインセイン大統領>

09時 シナジー社チーチーさん
14時 ホテル出発
15時 MILI本部訪問
19時15分 夕食 
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