2月25日(月曜日)
カンボジアから始まった9日間の出張が終わった。朝8時55分発の飛行機で帰国するため、7時にホテルの車で出発した。外はまだ真っ暗だ。
北京空港に着くころになって、漸く、外は明るくなった。今日も空はどんよりとした曇り空だ。相変わらずいやな臭いが混じり、喉はすぐにいがらっぽくなる。
日本が70年代に直面したと同様の、高度成長優先政策によるツケとしての公害問題の深刻化を、中国は今後どのように乗り越えていくのだろうか。
<漸く明るくなった朝の北京空港 今日も空は霞んでいた>
空港内に入り、春節の真っ赤な大飾りがそのままになっているのに気が付いた。
元宵節が終わるのと同時に正月飾りは取り外されるのかと思っていたら、どうもそれほど厳密なものではないようだ。日本なら少なくとも公的な場所では、松の内が終わったとたん正月飾りは一斉に取り外されるように思うのだが、、、。
こうしたところにも、日本人の気性と中国人の気性との違いが現れているのかと思うとおかしかった。
<春節は終わった筈だが空港内の飾りは残されていた>
どちらが良いと言うものでもないが、隣り合う日中という二つの民族には、漢字文化など共通するものも多いのだが、様々なところで、やり方や考え方の違いがある。
ましてや、政治制度が大きく異なる二つの国が、理解しあい尊敬しあうためにはまだまだ越えねばならない障害は少なくないと言うことであろうか。
空を飛ぶこと3時間、窓の外、雲海の向こうに富士山が見えた。ようやく日本に帰って来た、と思う瞬間だ。
成田からは空港バスで日本財団に直行。4時からの理事会に出て、6時過ぎタクシーで自宅に。ただいま。
<富士山が見えた>
07時 ホテル出発
08時55分 北京発
13時25分 成田着
16時 日本財団理事会