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犬山城 (01/18)
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国立伝統医療学校を政府機関からNGOに改組 [2010年06月19日(Sat)]
6月19日(土曜日)
新首相官邸を左に見ながら保健省へ。やっとほぼ完成した国立伝統医療学校のビルはその直ぐ裏手。
新首相官邸はあと、二か月ほどで完成と聞いているが、完成間近の巨大な新官邸の姿からは、政治的混迷を続けるタイとは対照的に政治の安定とそれに伴う経済の高度成長で自信を深めるフンセン首相の顔が目に浮かぶ。何しろ、ASEAN10か国中で最も高い経済成長を続けているのはカンボジアなのだ。ここ数年でプノンペンの町は新しい高層ビルが立ち並ぶ街に変身、街並みもすっかり美しく生まれ変わった。

    
                <急ピッチで建設が進む巨大な新首相官邸>

さて、定刻の10分前に国立伝統医療学校に着いてみると、モナオーク保健副大臣以下、新理事会のメンバーが、私以外全員揃い着席して待っているではないか。今回が初めての理事会。
と言うのは、元々は保健省の直轄の学校として発足したのだが、色々問題があったので、昨年の終わりに訪問した際に当方から保健省に提案して、NGOへの衣替えを提案。幸い、公務員の兼業禁止の通達が出たタイミングと重なり、保健省側もNGO化に同意。引き続き保健省の施設を使わせてもらうが、5人の理事からなる理事会の下で、一応、保健省からは独立したNGOとして運営されることになったのだ。


                <保健省伝統医療センタービルもほぼ完成>

5人の理事の構成は、モナオーク保健副大臣、インヤム保健事務次官、サンボ内閣府副長官と、篠原前大使と私。サンボさんと篠原大使には昨日のKizunaに続く、ふたつ目のNGOへの出馬を厚かましくお願いし、快く同意いただいたもの。
お陰様で、カンボジア人三人と、日本人二人であると同時に、保健省側二人対、保健省以外三人という絶妙なバランスでの理事構成が実現した。NGOの名前はカンボジア伝統医療機構(CaTMO)という名前。アドバイザーとして現地に駐在する鍼灸専門家の高田さんのデザインで洒落たロゴも出来上がった。


                        <大物揃いのCaTMO理事会>

今回の理事会で、今年度の事業計画も承認されたが、それによると、昨年の定員50名を一気に今年からは100人に増員。今年から設置された基礎コースは10カ月、730時間。これに対し、上級コースは、6か月394時間。
対象となるのは既に伝統医療治療師として開業している人たち。地方からの人には距離に応じて交通費や食費の補助が与えられるとはいえ、開業している人にとっては収入減。それでも、希望者は多いという。それは、卒業試験に合格すると、カンボジア初となる保健省の認定証が得られるからだそうだ。
カンボジアでは、これまでは伝統医療師に対する国家レベルの認定制度が無く、開業していても果たして本物の知識を身につけた伝統医療師なのか、そうでないのか区別が付きにくかったという。卒業生でカンボジア伝統医療協会を設立。将来は、このメンバーが中心になって置き薬などの事業が導入されていくことになる。


10時 CaTMO理事会
12時 保健省伝統医療関係者昼食会
15時 教育省Vanna次長
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