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大野修一(日本財団)
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犬山城 (01/18)
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雪の中、アンカラへ日帰り [2010年01月23日(Sat)]
1月23日(土曜日)

     <アンカラ空港は雪景色>

朝8時過ぎ、ムラットさんがニッポンホテルに来てくれた。迎えの車に乗り込むと。特別講師の向坂さんご夫妻の姿があった。向坂さんは、大手企業の役員OBが中心になって作った中間法人ディレクトフォースのメンバーだ。ご本人は新日鉄のご出身。
会員を大学の講師として派遣したり、中小企業へコンサルタントとして紹介する事業を行っているディレクトフォースには、ご縁があって、これまで5回ほど講師の派遣をお願いしている。トルコへは、最初に、会員一号で今は代表の立場にある丸紅の元副会長の松村さんをご紹介いただいて以来のお付き合い。理論中心の大学教授の講義にはない、企業経営者としての体験に基づく話が聞けると、学生の評判も上々だ。
アンカラに向かうべくイスタンブール空港へ。霙交じりの強い風が吹きつける悪天候。昨日の天気予報にあったように、これからは次第に風が強まり吹雪になるのだろうか。ムラットさんは、飛行機が飛ぶのか心配しているようだ。しかし、幸いイスタンブール空港に着いてみると、飛行機の発着には差支えがない様で、定刻より少し遅れたものの飛行機は無事離陸した。
アンカラ空港に着いてみると、イスタンブール以上の雪野原。しかし、一足先に着いていた筈の京子さんの姿が無い。ムラットさんに電話が入る。ボスポラス海峡をはさみ対岸のアジア側に住む京子さんが利用するのは、アジア側にあるもう一つのイスタンブール空港なのだが、何とそこは今朝は早朝から大変な嵐のため全便欠航状態なのだとか。空港再開の見通しが全く立たないのでアンカラ行きは断念し、今日のうちに私と同じホテルに宿をとり、そこで我々の帰りを待つ、ということに。

     <雪に煙るアンカラの回教寺院>

会場のホテルに到着。アンカラ大学助教授の杉山さんが待っていてくれた。杉山さんの経歴も山口京子さんに劣らずユニークだ。
19歳で考古学者を志してトルコに渡り、楔形文字を専攻。今はアンカラ大学の日本語の先生だ。アンカラに住んで21年、トルコ人と区別がつかないほどの流暢なトルコ語を喋る。40歳にして、近々トルコ人の人類学者の女性と結婚の予定とか。
彼も山口さん同様、JATCAFA(日本トルコ中央アジア友好協会)の設立当時からのメンバーだ。アンカラの責任者としてお手伝いいただいている。我々の事業の大変心強い身内である。
午後1時。25人ほどの学生を前に、講演会が始まる。私が前座に日本財団の紹介をした後、向坂さんによる鉄鋼業から見た日本産業発展史の特別講義。講義の後も学生たちからの質問が相次ぐ・


   <匂坂さんの講演に耳を傾ける学生たち>

その後、奨学金授与式を行って直ぐ、慌ただしく空港へ。会場の外に出てみると、心配していた空模様は好転。雲が切れて青空がのぞき、太陽も顔を出した。
良かったと喜ぶ我々に、ムラットさんは、いやいや、500キロ離れたイスタンブールの天気も良くなっていないとまだ安心できません、と慎重。
果たして、アンカラ空港に着いてみると、我々が乗る予定のイスタンブール行きの飛行機は出発が一時間近く遅れる見通しとか。やむなく、空港のカフェで待機する。
しかし、その後、遅れは次第に長くなり、最終的に我々がアンカラを飛び立ったのは定刻2時間遅れの夜7時。


     <午後には日が射した>

イスタンブール空港に着いてみると、雪はやんでやいるものの、空港は一面雪の原。滑走路すらも雪の下に埋もれている。
ニッポンホテルに到着したのは9時過ぎ。我々を待ちかねていた京子さんとやっと合流。彼女によるとイスタンブール市内は夕方にかけて大変な悪天候。猛烈な吹雪に襲われたのだとか。道理で、イスタンブール行きの飛行機がアンカラで待機していた筈である。
9時半、漸くホテルの直ぐ近くのレストランで遅い夕食に有り付く。行き帰りの道は雪が積もり滑りやすくなっていたので皆、気をつけて慎重に歩く。ホテルの部屋に戻ったのは深夜12時だった。
明日は、イスタンブールでの講演と奨学金授与式だが、私には帰国の日でもある。式が終わったら、午後には空港に向かわなくてはならない。慌ただしく荷造りをする。
窓の下を見下ろすと、雪のつもった歩道に街灯のランプの黄色が優しい。しかし、このままでは夜半に向けて気温が下がると凍結するのが心配だ。空港の滑走路の雪はどうなったのだろうか。明日の飛行機の運航に差し支えないよう、ちゃんと雪かきをしてくれたのだろうか、等と心配しながら眠りに着く。


    <夕食への道は雪でぬかるみ>

8時10分 ホテル出発
10時15分 イスタンブール発
11時20分 アンカラ着
12時 杉山助教授と昼食会  
13時 奨学金授与式・記念講演会
19時 アンカラ発
20時 イスタンブール着
21時半 夕食
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