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水路、ラカイン州の古都ミャウーへ [2011年12月16日(Fri)]
12月16日(金曜日)
昨日、ヤンゴンに戻ってきたばかりだが、今朝は7時半にホテルのロビーに集合、全員でバスに乗り込み、ヤンゴン飛行場に向かう。今回の出張のハイライト、ミャンマー西端の少数民族州であるラカイン行きだ。8時過ぎに着いてみると、飛行場の国内線ターミナルはがらがら。通訳のティンさんによると、国内線の各便は6時から7時に掛けて早朝の出発で、午後になってヤンゴンに戻ってくるパターン。そのため、早朝の地方行きの便が出払った今は、空いているのだと言う。
我々が週3便しか飛んでいない定期便に代えて用意したのは、チャーター便。ただ、40人乗りをリクエストしたのだが、我々を待っていたのは、70人乗りのATR72。フランス製の双発ターボプロップだ。二人のスチュワーデスが我々を出迎えてくれた。窓際にクリスマスの飾りが付いた機内は、予想外に清潔で美しい。
20人余りの我々には広すぎるあ機内。一行は思い思いの席に散開。ふと、何故か見知らぬ男性客が二人紛れ込んでいるのを発見。保健省がこっそり便乗させたのか、それとも、乗務員の知人か誰かが余禄で乗り込んだのか、、、。しかし、便数の少ない僻地への珍客、我々は敢えて事情を尋ねることなく、そっとしておくことにした。
<チャーター機の機内にて>

一時間余りのフライトで、予定通り午前11時にシトウェ空港に到着。州政府保健省関係者の出迎えを受ける。国内移動なのだが、パスポートチェックを受ける。今でも、外国人の僻地への移動は事前の通知が必要。これでも、許可が必要だった以前と較べると随分簡略化されたのだとか。早速、シトウェ港に向かう。
ただ、そこに我々を待っていたのは、予定していたホバークラフトのチャーター船ではなく、何故か普通の大型ボート。何でも、ホバークラフトの定員が小さすぎたとか、故障中なのだとか。どうも、ホバークラフトではなくなった理由が良く分らない。ただ、スピードは十分出るからとニュント博士。
しかし、ホバークラフトだと、巻き上がる水しぶきで外が良く見えない可能性が大きい。ボートにしたお陰で、我々は航行中の船のへさきの甲板に出ることができ、カラタン川周辺の長閑で美しい景色を堪能することになった。
丁度、満潮期とかで、鏡のように静かな川面。両岸には水辺ぎりぎりまで、水田が広がる。時折、魚を取る小型漁船や、収穫されたばかりの米を袋に積んだ小船が行き交う。水牛の群れが水を飲む姿も見える。看板など調和を破る醜悪な人工物が一切なく、ため息が出るほど素朴で美しい風景であった。
午後2時、古都ミャウーの船着場に到着。ホバークラフトで3時間の行程と聞いていたが、実際は2時間ちょっとの船旅であった。
<収穫した米を精米所に運ぶ小船と行き交う>

ミャウーに上陸早々、遅めの昼食。8月に下見に来たときに泊まったホテルのレストランだ。ティンニュント博士の知人である経営者の奥さんが、一緒の船で同行、食事の陣頭指揮を揮ってくれたお陰で、食事は、なかなか美味しかった。
食事を急いで済ませ、駆け足でミャウーを見物。と言っても、なにしろ、時間が無いので、王宮跡地の横をバスですり抜けた後、地下に並ぶ8万4千の仏像で有名な1535年創建のシッタウン寺院のみをバスを降りて見学してお仕舞い。
私としては、バガンと並ぶミャンマーの仏教遺跡でありながら、交通の便が極めて悪いために、観光地としては処女地に近いミャウーの魅力を、この一行にじっくり見てもらいたいところだったが(と言っても、自分自身2回目の来訪に過ぎず、まだ殆ど、ミャウーを知らないのだが)、観光が目的の旅ではないので、これが限界。
<ミャウーでちょっと遅めの昼食>

午後3時半、ミャウーの伝統医療診療所に到着。診療所の責任者や州政府出先機関の保健担当のお役人らから、診療所の活動について説明を受けた後、同行記者の皆さんのために質疑応答の時間を設ける。
このクリニックは、1996年設立。全国237箇所に設けられた国立伝統医療専門診療所のひとつ。これらの診療所には必ず、国家資格を持つ伝統医療の専門家が駐在して、周辺住民の伝統医療による治療を行っている。とは言え、一日の外来患者数は、と聞いてみると、「16人」という答え。
ミャウーの総人口は約20万人。西洋医学に基づく治療を行う50床の入院設備を持つ国立病院が別途、設けられているとは言え、地方の人々に根強い人気のある伝統医学による治療の分野でも、ここだけで十分な機能を果たしているとは言いがたい。
実際のところは、これら国立クリニックは政府による伝統医療の指導や監督といった立場で、実際の伝統医療による治療を担っているのは、全国に6万人以上いるという伝統医療師である。ミャウー地域でも、近代医学を履修した医師が7人しかいないのに対し、伝統医療師の数は約150人という。
明日、州都シトウェで行われる、ラカイン州での第1次三カ年計画で配布される500個の伝統医薬品の入った薬箱のうち、45個がこのミャウー地区に配られることになっている。この国立伝統医療クリニックの担当医療師は、45個の薬箱の補充と代金回収の責任を負うことになる。
<伝統医療クリニックでQ&A>

マスコミの皆さんの熱心な質問が続いているが、真っ暗になる前に、カラタン川を再び下り、シトウェに戻らねばならない。一時間ほどでクリニック訪問を切り上げ、一行は再び同じスピードボートに乗り込んだ。間もなく、日が傾き、空は素晴らしい夕焼け色に変わりだした。
山陰が紫色に変わり始めると、川岸の民家が美しい黒のシルエットに染まる。息を呑むほど美しい夕焼け。こんなにきれいな夕焼けを見たのは一体何年ぶりのことだろう。
シトウェに帰り着いたのは7時、すっかり日が暮れていた。
窓のない吹き抜けのレストランで蚊を心配しながら夕食。ラカインはマラリア汚染地域なのである。
<夕日を見ながら川を下る>

7時半 ホテル出発
9時30分 ヤンゴン発
10時55分 シトウェ着
14時 ミャウー到着
14時半 市内視察
15時半 伝統医療クリニック訪問
16時45分 ミャウー出発
19時 シトウェ到着
20時 夕食
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