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大野修一(日本財団)
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犬山城 (01/18)
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日系スカラー「夢の実現プロジェクト」スペイン語圏面接試験 [2011年10月14日(Fri)]
10月14日(金)
昨夜ワシントンを飛び立ち、更に、10時間のフライト。現地時間の14日朝、ブエノスアイレスに到着。日本とアルゼンチンの時差は12時間。ということは、日本と夜昼が真逆になっており、こちらの朝9時は日本の夜の9時と言うこと。日本を発って30時間以上、その間に夜と昼が逆転しており、眠いのか眠くないのか判然としない。ただ、体がだるく、疲労感が残る。
                 <南米は春真っ只中 花が咲き乱れる>

空港には在亜日系団体連合会の米須会長がわざわざ来てくださっていた。一足先に現地入りしていた財団職員の梅村君も一緒だ。日本と季節が逆の南米は今が春。今日は快晴。雲ひとつ無い空は真っ青。街には桜より鮮やかなピンクの花が満開であった。ラパチョという名前だそうだ。私も知っている南半球の春の花、ジャカランダの薄紫もあちこちに見える。美しい風景に疲れが癒される。
ホテルにチェックインし小休止のあと、日系人奨学金選抜のための面接会場へ。ここ、アルゼンチンの日系人口は3万数千人と言われるが、その大半、7、8割が沖縄出身者だそうだ。そこで、今回の面接は沖縄出身日系人の活動の拠点、在亜沖縄県人連合会会館をお借りして行うこととなった。
                <面接会場となった在亜沖縄県人連合会会館ビル入り口>

「夢の実現プロジェクト」と名付けられたこの日系人奨学金事業は、私が日本財団に入ってまもなく、当時の曽野綾子会長の提案で始まったもの。当初の5年間ほどは、私が毎回、南米に出張し、全候補者を面接していた。その後、事業が軌道に乗ったのを境に、この2年ほどは部長以下に任せて出張することもなかったのだが、今回、久し振りに現地に行ってみることにした。
南米の日系人は全部で約200万人程度と見られるが、その過半を占めるブラジル人は、ポルトガル語が国語。それに対し、ペルー、アルゼンチン、メキシコなどの言語はスペイン語なので、日系人奨学金の面接はブラジル人と、その他スペイン語地域の受験者に分けて行っており、会場は、通例2ヶ所。ポルトガル語通訳を用意して行うブラジルのサンパウロの他、スペイン語圏の受験者に対しては、開催地は毎年異なり、各国を順番に廻っている。今年は、アルゼンチンの首都ブエノスアイレスとなったもの。
今年の応募者総数は90人。書類選考によって面接対象者を絞り込んだ。今日、アルゼンチンで行うスペイン語圏からの面接予定者は9人。このうち、5人が通訳の同席を希望した。この奨学金を支給された、いわゆる「日系スカラー」はこれまで全部で8期生60人。うち、半分の約30人が既に卒業。残りの約30人がまだ日本留学中である。
                 <沖縄県人連合会会館の文化活動案内板>

面接を終えて、米須会長に、会館内を案内していただいた。面接会場のすぐ隣は、日本料理店。「ゴーやチャンプルー」のような沖縄料理メニューもあったが、中心はオーソドックスな和食メニュー。お客さんは非日系人が大半だとか。
会館の各教室では、現地の人を対象に、日本語教室や合気道などの武道や、折り紙、生け花などの日本文化に関連した講座が毎日のように開かれ、様々な文化活動が活発に開かれていると言う。我々が覗いた階上のホールでは、何と、太極拳の教室が開かれていた。参加者には日系人の姿は無く、現地の人ばかり。日本文化や日本に直接関連したものに限定することなく、東洋文化全般に関する現地の人の関心によって、会館の活動が支えられているようであった。
ホテルに戻る途中、面白い形の木を見つけた。お腹の突き出た人間のように、木の幹の胴体部分がぷっくりと膨らんでいる。米須さんによると、この木の名前は、何と「酔っ払いの木」。なぜか親しみを感じてしまう。
夜は、在アルゼンチン日系団体連合会の幹部の方とアルゼンチン料理店で、美味しいアルゼンチンワインと牛肉を頂きながら、意見交換。日本財団の支援で建てられた困窮日系老人ホームの運営状況など、連合会の活動上の問題点などの話を伺った。
                    <メタボ体型がユーモラスな「酔っ払いの木」 >

9時40分 ブエノスアイレス着
14時 スペイン語圏応募者面接
19時 在アルゼンチン日系団体連合会主催夕食会
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