• もっと見る
«エアポートレールリンクで空港へ | Main | バブーニヤへ7時間の旅»
プロフィール

大野修一(日本財団)さんの画像
大野修一(日本財団)
プロフィール
ブログ
<< 2016年12月 >>
        1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 31
ブログ内の検索は
  こちらから ▼
Google 
カテゴリ
最新記事

コメント

トラックバック
犬山城 (01/18)
月別
リンク集
https://blog.canpan.info/ohno/index1_0.rdf
https://blog.canpan.info/ohno/index2_0.xml
大統領官邸で校舎修復プロジェクト調印式 [2011年01月11日(Tue)]
1月11日(火曜日)
朝の新聞によると水害の被害は更に拡大しているようだ。9つの州、22万世帯83万人が被災したとある。死傷者37万人、うち死者数は13人に拡大していた。家屋の損壊は約5000戸。しかも、天気予報によると北部地方の雨は小休止のあと、明日から再び強くなる見通しとか。
朝9時半、義肢装具士学校(SLSPO)プロジェクトのパートナーである英国のNGOカンボジアトラストのメアリーさんが、笹川ホールを運営するササカワトラストの会長で義肢装具士学校(SLSPO)理事のダヤシリさんらとやって来る。ホテルのロビーで、SLSPOのスリランカ政府への移管問題や、2ヶ月前に開設したばかりの北部バブーニヤの義肢装具クリニックの状況などにつき説明を受ける。バブーニヤのクリニックへは私たちは明日訪問する予定なのだ。洪水による道路への影響は今日、SLSPO講師の佐々木さんが現地に向かうので情報が入る筈とのこと。


              <コロンボ市内をどんよりとした空が覆う>

その後、12時前に、ホテルでセワランカ財団のハルシャ会長と落合い、一緒に大統領官邸へ。北部での50校分の校舎修復プロジェクトの調印式に臨むためだ。この事業は昨秋、大統領の弟で大統領特別顧問でもあるバジル・ラジャパクサ経済開発大臣が日本を訪問した際、懇意の日本財団の笹川会長との昼食会が、外務大臣も出席して開かれた。その際に、バジル大臣から北部の旧タミル反政府軍支配地域での復興に協力を求められ、その際に浮上したアイデアだ。
本来なら、この調印式は、管轄の教育省かバジル大臣のオフィスがある経済開発省で行われるところだが、大臣の肝いりで格式のある大統領官邸が特別に選ばれたもの。


             <校舎修復プロジェクト調印式の行われた大統領官邸>

協定書の調印そのものは、教育長官、実施団体であるセワランカ財団のハルシャ会長、と私の3人がおこなったが、バジル大臣のほか、北部地域州のチャンドラスリ知事らが立ち会ってくれた。また、調印の後もバジル大臣は30分以上もの間、会場に留まり、色々内戦後の復興に向けた構想を語ってくれた。国営テレビや新聞なども取材に訪れた。
この事業はは北部のタミル人地域で、内戦により破壊されたままの50の学校の校舎修復事業を開始するものだが、進捗が順調であれば年内にも50校分を追加する予定である


               <大統領の弟バジル大臣も立ち会ってくれた>

ハルシャ会長によれば、一昨年の内戦終結以来、旧タミル支配地域を中心としたスリランカの復興に対しては、日本や欧米各国の政府、国連機関などや、国際NGOなどからの支援はあるが、そのテンポは極めて緩やかで、金額的にも2004年の津波の被災時などと較べて大変少ないのだという。ここには、内戦終結前後にスリランカ政府軍がタミル系住民に対して行ったという所謂人権侵害問題が影を落としている。
一方、こうした隙に、中国が積極的にスリランカ支援に乗り出している。中国は、鉄道の近代化や高速道路の建設などインフラ建設に積極的で、過去3年ほどはスリランカの最大支援国は中国が、それまでの日本に取って代わるに至っているという。
大統領の出身地であるハンバントータでの飛行場建設、大規模港湾設備の建設など、政治的な臭いのする大規模なものが多いが、アフリカなどでの支援事業同様、建設労務者も中国から送り込んでおり、その数は3000人に達したと噂される。ただ、それら中国人は事業現場に作られた専用の住宅に共同生活しており、人目につくことは少ないのだという。


                <すっかり落ち着きを取り戻したコロンボ市内>

明日からは、校舎修復事業の予定地などを見るため、車で北部タミル地区へ向かう。国道9号線を縦走し、北部の旧タミル支配地区の町バブーニヤで一泊し、最終的には更に北上して、スリランカ本島最北の都市、キリノッチを目指す。
コロンボからの総距離は350キロ程度だが、高速道路の無いスリランカでは10時間近い行程だ。また、キリノッチなど旧タミル支配地区は一般の通行が認められておらず、特別の許可を受けることが必要だ。そのため、検問所もあるので、余計に時間が掛かることになる。明日は、早朝4時半起きで、5時半出発の予定だ。


             <明日からはスリランカ本島最北の町、キリノッチへ向かう>


8時 朝食                
9時半 カンボジアトラスト・メアリースコット代表、保健省アミル氏 
12時 ホテル出発
12時10分 大統領官邸到着
12時半 学校プロジェクト調印式
13時半 昼食
17時45分 ホテル出発
18時 調印式記念夕食会
トラックバック
ご利用前に必ずご利用規約(別ウィンドウで開きます)をお読みください。
CanpanBlogにトラックバックした時点で本規約を承諾したものとみなします。
この記事へのトラックバックURL
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。
トラックバックの受付は終了しました

コメントする
コメント
ブログパーツ レンタルCGI