CANPAN ブログ検索
Loading
  • もっと見る
«アジア最後の楽園(?)ミャンマーへ | Main | サイクロン・ナルギスの被災地での学校建設落成式典、大臣の参加は選挙運動?»
プロフィール

大野修一(日本財団)さんの画像
大野修一(日本財団)
プロフィール
ブログ
<< 2016年12月 >>
        1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 31
ブログ内の検索は
  こちらから ▼
Google 
カテゴリ
最新記事

コメント

トラックバック
犬山城 (01/18)
月別
リンク集
https://blog.canpan.info/ohno/index1_0.rdf
https://blog.canpan.info/ohno/index2_0.xml
バゴー州での置き薬配布式典 [2009年10月25日(Sun)]
10月25日(日曜日)

     <第二の都市マンダレーとヤンゴンを結ぶ高速道路>

真っ暗な中、3時に目覚ましがなる。3時45分ロビー集合、4時出発だ。ヤンゴンの北200キロ余りの地点にあるバゴー州タウングー市に8時半までに着かなくてはならない。今年、4州目のバゴー州で置き薬配布式典が行われるのだ。
真っ暗な中、ヤンゴン=マンダレー高速道路を北上する。今年2月に新首都ネピドーからヤンゴンに戻る時に通った道だ。2時間ほど走るうちに、白々と夜が明けて視界が広がってくる。しかし、前にも後ろにも他の車の姿は見えない。前回2月に走った時は、まだ部分開通で一般人の通行は認められていなかった時だ。今は、もう一般に開放されている筈。聞いてみると、通行料は5000チャット=500円だとか。公務員給与が平均3000円というミャンマーでは大変高価な値段だ。これでは、一般人は使えないだろう、と納得。


     <置き薬配布式典に集まった500村の代表たち>

バゴー州の州都は元々はバゴー市、タウングーは元々はカヤン族の反乱を平定するための軍事拠点であった。タウングーが州都になったのは20年前、カヤン族が平定された時という。ヤンゴン州に近いバゴー市から州都をここに移したのは、カヤン族に睨みを利かせるためであったようだ。改めて、ミャンマー軍事政権が置かれた状況を思う。
式典には当初出てくれるはずの保健大臣チョウミン博士はタンシュエ議長に呼ばれたとかで急遽欠席。主賓は、バゴー県北部方面司令官であった。ミャンマーには14の州がある。これらの州には二つの種類がある、一つはビルマ族中心の7つの州で、英語ではDivision(管区)と呼ぶ。一方、少数民族中心の7州にはStateという英語が当てられる。Division(管区)より、独立した存在であることをアピールする狙いが込められているのだろうか。
Division、Stateとも、それぞれのトップは州知事ではなく、軍司令官である。原則は各州に一人だが、シャン州(State)には3人、バゴー州(Division)に2人という例外もあるようだ。


     <壇上で笹川会長から置き薬キットを受け取る少数民族>

タウングーでの式典を終えた我々は、保健省のティン・ニュント局長らに案内されて、近くのレブ地方保健センターに案内される。ここで、ネピドーの保健省から来てくれたハンセン病対策の責任者のチョウミン博士からミャンマー政府のハンセン病対策事業についての説明を受ける。そのあと、バゴー州の責任者らからも説明が続く。数年前の制圧の後も、ミャンマー政府がハンセン病の啓蒙と対応に引き続き注力していることが窺われた。その後、ハンセン病の元患者数名が現れ、その中の一人の36歳と言う女性は、しっかりした様子で、紙に書かれた原稿を見ながら英語で自分の経験と将来の計画を語ってくれた。それによると、彼女は高校生の時に発病、指先を失い障害者となった。父を亡くした今は、ミシンによる裁縫を学んで、母親孝行をしたいという。

     <タウングー郊外の保健センターでハンセン病患者を激励する笹川会長>

昼食は、行きにトイレ休憩のため立ち寄ったレストラン。ここは、高速道路沿いの唯一のレストラン。尤も、レストランとは言っても、昔の「海の家」のような簡便な構造。ここまでは、軍のジープが先導してくれた。昼食の後、高速道路をヤンゴンに向かって戻る。途中、ヤンゴン州に入ったところで高速道路を外れ、ナグー郡オネゴン村というところへ。ここは、今年の2月に置き薬の配置が最初に始まったヤンゴン州の500か村のひとつに選ばれたところ。村の総人口は570人。
ここでの配置薬を管理する責任者は4人の子供の母親というしっかりした感じの主婦であった。村の婦人会の役員をしているというこの女性を選んだのは村人たち。衆議一致の結果であるという。
置き薬が配置されるまでは、一時間ほどかけて隣町まで買いに行く必要があったが、今ではその必要もなくなり、楽になった、と喜んでいた。


     <置き薬キットが配布された村を訪問、担当の主婦らから説明を受ける>

ミャンマー保健省が今年から始めたこの「置き薬」配賦事業は、今年中に4つの州で計2000か村の配布を終え、来年は、マグウェー州、マンダレー州、モン州、シャン州、ヤカイン州の5州で実施する予定。再来年には残りの5州での配布を実施、全14州7000か村での配布を完了する予定だ。
ミャンマーでのやり方は、我々がモンゴルで4年前から実施 し、好評を博しているモンゴル方式とは、主に二つの点で大きな違いがある。それは、@各家庭に1キットではなく、1ヵ村に1キットを配賦、A「先用後利」の代金後払い方式ではなく、原則としては現金引換え。但し、一定の販価を定め、杓子定規に徴収するということではなく、村々での自由裁量を認め、時には「催促なしの有るとき払い」も可、というところにある。
モンゴル方式を参考にしつつも、自らの風土や環境に応 じた独自の方式を、半年以上の自主的な試行期間の末に編み出したという。いかにも、自主独立を重んじるミャンマー人らしい優れた対応である。

    
 
4時 ホテル出発
8時半 バゴー州タウングー市到着
9時 バゴー州置き薬配布式典
10時半 レブ地方保健センター訪問
15時半 ヤンゴン州ナグー郡オネゴン村置き薬現場視察
19時 セダナー関係者らと夕食会
トラックバック
ご利用前に必ずご利用規約(別ウィンドウで開きます)をお読みください。
CanpanBlogにトラックバックした時点で本規約を承諾したものとみなします。
この記事へのトラックバックURL
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。
トラックバックの受付は終了しました

コメントする
コメント
ブログパーツ レンタルCGI