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大野修一(日本財団)
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犬山城 (01/18)
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キャッサバ事業の現場へ [2009年02月27日(Fri)]
2月27日(金曜日)
今回は尾形理事長、萩原君ら日本財団のスタッフと成田から一緒。この出張の主たる目的は、日本財団が1990年代から資金支援をして来ているキャッサバ事業の現場を尾形理事長と視察すること。
キャッサバはもともとはブラジル原産の潅木だが、今ではアフリカ、アジアなどの熱帯、亜熱帯地域で広く栽培されている。根は澱粉質で、そのまま蒸かして食料にしたりタピオカにしたりする。また、工業用スターチを作り、製紙、繊維製造に用いられる他、アルコールやグルタミン酸ソーダやビタミンCの原料になるなど様々な用途に用いられる。
米作主体のアジアでは、丈夫でやせた土地でも育つ上、乾燥にも強いので、水田が出来ない急な斜面などで、従来から旱魃時の非常食料として作られて来た。近年、家畜飼料の原料としての利用が進み、タイが世界最大の輸出国として台頭して来ている。更に、最近では、バイオ燃料の原料として、キャッサバの生産コストの安さが注目されている。
ただ、一般に利用される根にシアン性の有毒成分が含まれているだけではなく、高度の蛋白含有で飼料原料として注目されている葉は特に毒性が強く、生のままで食べさせると大きな牛でも死んでしまう。
我々が支援している事業では、キャッサバ研究の専門機関として国際的に有名なCIAT(国際熱帯農業センター)の専門家による、新品種の導入、適切な施肥、土壌管理、無害化した葉っぱを利用した飼料生産、などを中心とした指導が行われている。
長年この事業の指揮を執ってくれたハウラー博士が66歳を潮に退職することになり、彼の退職を直前に控えたこのタイミングで、これまで殆ど現場を見たことがない尾形理事長のために、現場視察を行うことにした。ハウラーさんのお蔭でこの事業は大成功を収め、一昨年にはアメリカ農業学会から表彰されたり、タイ国王から外国人としては最高位の勲章がハウラーさんに贈られている。
これまで、タイと中国、インドネシア、ベトナムでの事業を完了し、現在では、ラオスとカンボジアで進行中。今回は、時間の制約などから、このうち、5年前に事業が終結したベトナムと、現在、事業が進行中のベトナムの2カ国を回ることとした。
我々3人に、紅一点、国際開発ジャーナルの新海記者が同行してくれることになった。新海記者は若手の女性ながら昨年日本財団が笹川アフリカ協会を通じて実施してきたアフリカの農業事業の現場を取材、非常に詳細かつ、正確な記事に纏めてくれた大変有能な記者である。
フエの空港に着くと、ハウラー博士のほか、フエ農林大学から二人の専門家、リンさんとカックさんが迎えてくれた。お二人とも女性だが、キャッサバを中心とする農業指導のベテラン。カックさんは最近、キャッサバで論文を書き、博士号を取得している。



    <これがキャッサバの根 生では有毒>


    <キャッサバ畑を視察>


    <キャッサバ事業の責任者 ハウラー博士>

                     写真はいずれも3月2日カンボジアで撮影したもの

10時30分 成田発
14時55分 ホーチミン着
17時 ホーチミン発
18時20分 フエ着
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