• もっと見る
«日系人奨学金面接試験---うれしい誤算 | Main | ペルー到着»
プロフィール

大野修一(日本財団)さんの画像
大野修一(日本財団)
プロフィール
ブログ
<< 2016年12月 >>
        1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 31
ブログ内の検索は
  こちらから ▼
Google 
カテゴリ
最新記事

コメント

トラックバック
犬山城 (01/18)
月別
リンク集
https://blog.canpan.info/ohno/index1_0.rdf
https://blog.canpan.info/ohno/index2_0.xml
ブラジルでの和太鼓ブーム [2005年10月02日(Sun)]
ブラジル3日目の今日午前中は、南米で初めて誕生したブラジルの和太鼓愛好者の集まりであるブラジル太鼓協会の皆さんと会合を持ちました。日本財団の傘下団体の一つに日本太鼓連盟があります。日本財団はこの日本太鼓連盟と連携して協会の設立当初からブラジル太鼓協会の活動を支援してきました。具体的には、ブラジル太鼓ジュニアコンクールの優勝チームの日本への招聘、日本からの太鼓指導者の派遣などです。
和太鼓は日本でも近年、大変な人気を集めていますが、海外でも愛好者が急増しています。北米だけでも約200もの太鼓愛好者団体が結成されているということですが、ブラジルでも日本太鼓連盟の福岡支部長を勤めておられた小田さんがJICAのシニアボランティアとして数年前に派遣されたのをきっかけに、和太鼓ブームが生じ、現在では54ものチーム、2000人以上の愛好者がブラジル全土に生まれています。日本からブラジルへの移民が始まってから間もなく100年になろうというブラジルでは、日系人も3世、4世の時代を迎えていますが、世代が下るにつれ、次第に日系人としてのアイデンティティーが薄れて来ている、と言われます。勿論、日系人である以前にブラジル人である以上、当然の結果ではありますが、ブラジルの文化を豊かにする要素として日本の伝統文化の役割も大きいのではないでしょうか。
幸い、和太鼓の迫力ある音とビートの利いたリズムは、これら若い日系人の方達の心を掴んだようです。これまで、能、歌舞伎、生け花、日舞などには大した関心を示さなかった日系人の若者が和太鼓に熱中しているそうです。和太鼓への関心が芽生えたことがきっかけになって、自らの日系人としてのルーツを意識し、日本への関心を持ち始めた若者も少なくないといいます。お年寄りの日系人の方からは、「孫たちとの会話が増えた」と喜ばれているそうです。また、ブラジル各地の太鼓チームには日系人以外のブラジル人も多数参加し、日系、非日系を超えた厚い友情も生まれているそうです。
夕食は、先にご説明した日系人奨学金プログラムの第一期卒業生で既にサンパウロに戻っておられるサトウさん、海外日系人協会で本奨学金事業を担当していただいている吉村さんらとブラジル名物のシュラスコ料理を食べながら、奨学金事業の今後の進め方、現地でのPRの仕方、などを相談しました。サトウさんはサンパウロで留学希望者を対象にした研修会で講師を務め、日本財団の奨学金制度を解説したり、日本に残った奨学生仲間たちとインターネットを通して連絡を取り合い、最新の情報を奨学金希望者にアドバイスしたり、積極的に活動してくれています。昨日の面接でも、何人もの受験者の口から彼女の名前があがりました。そこで、私は彼女に「無給の宣伝部長」のタイトルを差し上げました。
トラックバック
ご利用前に必ずご利用規約(別ウィンドウで開きます)をお読みください。
CanpanBlogにトラックバックした時点で本規約を承諾したものとみなします。
この記事へのトラックバックURL
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。
トラックバックの受付は終了しました

コメントする
コメント
ブログパーツ レンタルCGI