12月1日(木曜日)
今年に入って13回目、遂に最後の出張はパリへの単純往復になった。
朝8時前、家を出るときに雨が降っていたので、家人に駅まで送ってもらう。いつもの電車に乗り羽田空港へ。荷物はキャリーバッグと小型のガーメントケースのみという軽装。4日間という短い出張なのでスーツケースは不要だ。
12月3日は世界障害者デー、昨年のこの日、日本財団とUNESCOの間で、協力協定が締結された。
その中身は、情報通信技術を使った障害者支援、それと2020年に向けて世界障害者芸術祭を企画推進していく、というもの。それに沿って、話し合いを進めてきた結果、3つの事業がまとまった。今回は、それを、今年のUNESCOの世界障害者デーのイベントで発表しようということになったもの。

<雨の羽田を出発>
今回発表する事業の中の目玉が、ミャンマー政府社会福祉省の支援を受けてUNESCOと連携して設置するICTトレーニングセンターであるということで、ウィンミャッエー大臣をお招きすることになった。
当初は、笹川会長に行ってもらう予定であったが、都合で取り止めになり、私が代理で出ることに。同行者は日本財団の新田職員一人。
前回、WHOのチャパルさんと会った際に、今回、ミャンマーから社会福祉大臣に置いでいただくことになっていると話したところ、是非、彼の主導で進めているある事業のミャンマーでの導入について、大臣に直接お話しできる機会を作って欲しい、と頼まれた。了承すると、パリに出て来るという。
それならその序でに、ロンドンからジョン・ハニー弁護士にもパリまで来てもらい、三人で前回の出張の際、それぞれ別々に相談したばかりの、バリアフリーに関する国際認証制度事業の具体化に向けての相談をすることにした。

<パリのホテルは工事中>
飛行機は、凍てついて真っ白になったシベリアの上空を横切り、12時間のフライの末、定刻より少し早くパリに到着。
パリ到着時の気温は6度。空港からタクシーに乗り込んだ。車中で、ジョンさんとチャパルさんに連絡を取り二人がすでにホテルに入っていることを確認。
到着してみると、パリのホテルの入り口は閉鎖されていた。改装のための工事中。しかし、臨時に作られた入り口がわかりにくく、タクシーを降りた後に、レセプションへの入口を探して右往左往する羽目に。
そこで、当初はホテル内のカフェで予定していた明日午前の打ち合わせの場所を、彼らが泊まっている道路を隔てて向かい側のホテルに変更。

<夜のパリ>
WHO チャパルさん、ロンドンから駆け付けたジョン・ハニー弁護士と打ち合わせ。
その後、ジュネーブからパリへチャパルさんに同行して来ていた奥さんも加えて5人で近所のレストランで夕食することに。
そこで、ホテルの近所のレストランをネットで検索したところ、評判の良さそうなところが、すぐ近くにあったのでそこを予約しようとすると、予約は受け付けていないので7時の開店すぐに来て欲しい、と言われた。
不思議に思いながらも5人揃って7時5分頃にレストランに向かうと中に入る人の行列が出来ていた。幸い、中に潜り込むことができて賑やかな夕食となった。
その後、明日の場所を確認のため、大臣一行が泊まっているホテルに行く。こちらは工事もなく、広々としたロビーで安心。
10時50分 羽田発
15時10分 パリ着
17時 ハニー弁護士、チャパルさん 打ち合わせ
19時 夕食