3月23日(月曜日)
2月中は出張がなかったのに、3月に入って二回目の出張に出ることになった。行き先は、パリとジュネーブ。パリのUNESCOでの会議のあとジュネーブに行き、世界経済フォーラム(WEF)事務局を訪問する。
羽田を飛び立って12時間のフライトの後、シャルルドゴール空港に到着した。昨年の11月に訪ねて以来、4ヶ月振りのパリ。
前回、初めてUNESCOの事務局を訪問したのは、国連平和大学への奨学金の件だったのだが、今回は、この平和教育に関連し、UNESCO本部から「諸文化間の和解の10年」に関する専門家会合に招待されたのだ。
<シャルルドゴール空港に到着8112>
平和教育の専門家でもないし、と一旦は断ったのだが、その後、ジュネーブの世界経済フォーラム(WEF)事務局から打合せに来ないかとの誘いが入ったので、懸案の障害者芸術祭の今後の取組みを考える上で、国連で文化や教育を担当する専門組織であるUNESCO事務局の担当部局と接点を持っておくことも必要かと、この専門家会合に出席することにしたもの。
シャルルドゴール空港で、スーツケースを受け取って頭を抱えた。またもや、角のところが大きく破損している。一週間前、羽田に到着時にスーツケースが破損したばかり。今回は、手持ちの小さい方のスーツケースに代えて出発したのに。
パリは最初の訪問地、まだこれから数日間の旅を続けないといけないのだ。
<スーツケースの角が破損していた>
航空会社のカウンターで、破損したスーツケースの代わりに、代替品を提供してくれるというので、手続きをしていたのだが、途中で気が変わった。使いにくいものをもらうより、日本で修理してもらうことにして、破損箇所を応急措置をしてもらって旅を続けることに。
さて、予定外に時間がかかってしまったが、これから市内のホテルへの移動だ。
明後日のジュネーブ行きに便利なように、ホテルは前回同様パリリヨン駅の前のホテルにしたので、空港からはフランス国鉄を利用するのが便利。だが、問題はチケットを買うシステム。不便きわまりないので、前回は已むなくタクシーにしたのだったが、、、。
<「公共交通機関は今日はただ」という掲示>
ところが、受託荷物受取場の前にある掲示板を見て驚いた。「今日はスモッグ対策のためにパリ市内の公共交通機関はオールただ」、とあるではないか。航空会社の係員に尋ねてみるが、「良く分からない」とはっきりしない。
半信半疑で、電車の乗り場に着いてみると、確かに自動ゲートは開放中。チケットを買うことなく入場。チケットを買うために並んだりする時間がセーブ出来たので、これなら、早めにホテルに着けるだろうと、喜んだのだが、、、。この後が、いけなかった。
<ゲートは本当に開放されていた>
電車の中で、飛行中に着いていた沢山のメールのチェックをし、返事を書くのに夢中になる余り、降りるべきパリ・リヨン駅を通過してしまった。それも、通過後も暫くの間、それに気が付かず、「あれまだかな」、何て思っているうちに、そのまま、パリの反対側、ずっと郊外の方まで行ってしまったのだ。
結局、1時間以上も時間をロスして、漸くホテルにチェックイン。テレビを点けると、スモッグの問題が報じられていた。
確かに、市内は靄っていたが、北京のスモッグと比べると、大したことは無いように感じられた。でもお陰で、交通費は浮いたのだが、私にとっては波乱のパリ第1日目となった。
<テレビもスモッグ対策を報道>
10時50分 羽田発
15時40分 パリ着