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大野修一(日本財団)
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犬山城 (01/18)
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旧暦正月2日、バンコク経由で帰国 [2014年02月01日(Sat)]
2月1日(土曜日)
130construction1.jpg
<市内のあちこちで建設工事のクレーーンが目立つ>

朝7時半、ホテルをチェックアウトして空港へ向かう。静かな土曜日の朝だ。平日は渋滞が慢性化しつつあるヤンゴン市内だが、今日は交通量も少ないので、ホテルの前から拾ったタクシーの運転手は猛スピードを出す。先日、ロータリーで交通事故を目撃したばかりの私は、覚えたての「ピエピエマウバ(ゆっくり運転して)」を2回も言わされるはめになった。前回出張時に、ネピドー単独往復に備えて覚えた表現が思わず役に立った瞬間だった。
それにしても、この2、3年の間にヤンゴン市内の様子は大きく変わった。信じられないほどの老朽車がのんびり走るだけで、交通渋滞とは無縁であった時代は遥か遠くなってしまった。そして、外国からビジネスマン、国際機関職員、NGOスタッフらが大挙して押し寄せるようになり、ホテル代や不動産価格は高騰、東南アジアで一番地価の高い国になってしまった。こうした状況に、ミャンマー人までが儲けのチャンスに目覚め、焦り始めたように思える。
201Novotel (2).jpg
<新らしい外資系大型ホテルの建設が進む>

しかし、と私は思う。このような狂騒は一時的なものに過ぎないのではないか、と。電力や通信、港湾、道路など社会インフラの立ち後れ、未熟な立法制度、法制度の不足など、足らないものを挙げればきりがないほど。そんな中で来年には大統領選挙を迎える。少数民族との政治対立に終止符を得ることが出来たとしても、仏教徒の回教徒への不信と反感には根深いものがある。
海外からの直接投資が本格化する条件が調うにはまだまだ時間がかかる。それまでには、投機相場となっている不動産市況は、一旦、クールダウンせざるを得ないだろう。やはり、MILIの新オフィスは物件購入ではなく取り敢えずは賃貸にして、市況の反落を待つのが正しい判断では無いだろうか。
さて、はやくも月が変わって、今日は2月1日。昨日は春節の元旦だった。中国やベトナムなら年に一度の新年のお祝いの真っ最中の筈。数年前に、北京で春節を迎えた時の爆竹騒ぎや、街を挙げての祝賀ムードを思い出す。
130NewYearEve.jpg
<春節の飾り付けをした商店もあるにはあるが、、、>

ところが、プノンペンや、バンコクと違って、ヤンゴン市内にはおよそ正月ムードはゼロ。春節の飾り付けをした商店もあるにはあるが、極めて少数。同じ、インド文化と中国文化の結節点に当たる東南アジアの中でもミャンマーでは、中国文化の影響が比較的薄いことを、改めて再確認する。
考えてみれば、昨晩は「大晦日」であり、新年の到来を祝う爆竹の音が鳴り響いていた筈なのだが、気が付かなかったのか、それとも余りならされなかったからなのか、、、。ただ、ここ数日、市内を移動している時に、中華系の人々によるものだろうが太鼓の音に合わせて踊る「獅子舞」を一回目撃したのと、時々、太鼓の響きを耳にしたことがあったにはあったのだが、、、。
さすがに、ヤンゴンの飛行場で乗り込んだバンコク行きのタイ航空の機内では、少し様子が違った。中国系乗客に春節用のプレゼントの購入を呼びかけるチラシが入っていたし、タイ航空の機内で読んだタイの英字紙「The Nation」の記事にも、春節を祝う北京の様子が写真入りで大きく掲載されていた。
201DutyFree.jpg
<春節用のプレゼントの購入を呼びかける機内免税販売のチラシ>

しかし、そのThe Nation紙を見る限り、祝賀ムードはその程度。同紙の一面のトップニュースは、当然ながら、国内政情。インラック政権が強行を決定した総選挙を明日に控えて国論が二つに分かれていることが報じられていた。
経済面では、海外からの観光客がバンコク市内に立ち入ることを敬遠して、プーケットではその分賑わっているという小さな記事はあったものの、中心となった記事は、2014年のタイ経済の見通しがさらに悪化し、タイ中央銀行が今年の予想を昨年末に発表した4.2%という数字を、早くも3%以下に改訂することになりそうだというもの。
問題は、タイやミャンマー、フンセン首相の人気が地に落ち政情が一挙に不安定化したカンボジアだけではない。ポスト・マハティールを模索しているマレーシアなど、東南アジアはどこも政治不安の種を抱え、難しい時代に入りつつあるようだ。
夜8時半、羽田到着。10日間の出張も無事終了。
201Haneda.jpg
<羽田に戻って来た>

08時 ホテル出発
10時40分 ヤンゴン発
13時30分 バンコク着
15時40分 バンコク発
20時25分 羽田着
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