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大野修一(日本財団)
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犬山城 (01/18)
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突然のキャンセル騒ぎに振り回される [2013年05月22日(Wed)]
5月22日(水曜日) 
朝、起きると、何故か部屋の中が暗い。部屋の外を覗いてみると、昨日までのギラギラした太陽は無く、空はどんよりした曇り空だった。
メームさんの車で、9時過ぎにホテルを出てミャンマー障害者自立生活運動(MILI)本部へ。アウンコミン代表と会い、一緒に、国立障害児学校へ。ここが、来年のASEAN障害者芸術祭(AFDA)の為に今年10月に開かれる国内予選のための選考会場の一つである。2015年にミャンマーがASEANサミット主催国になるのを機会に、ASEAN障害者芸術祭の開催をミャンマー政府に提案したのは、元々は、我々だが、その実施主体になることを承知してくれたのがMILI(ミャンマー障害者自立生活運動)だった。
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<日本財団のロゴが付いたメームさんの車>

彼らの提案で、ミャンマー国内の各障害者団体やそれを支援する国際NGOら20以上の団体が運営委員会を設立、国内予選の公募をしたところ、何と、450ものエントリーが殺到。このままでは、予選会場に収容出来ないので、国内予選出場者を選抜するための、国内選考会を開くことになったのだ。
審査するのは各分野の専門家からなる総勢50人の審査員たち。何とその多くが、ミャンマーでは有名な芸術家たちだ。皆、このコンテストの趣旨に賛同し、手弁当で引き受けてくれたのだという。
最初に立ち寄った国立の障害児学校では、絵画コンクールが始まっていた。ミャンマー画家協会の幹部や、有名な画家が駆けつけて、絵の指導に当たってくれていた。その内の、二人は長い髪を後ろに束ねた髪型。男性の長髪姿はミャンマーでは余り見かけない。そう言えば、指揮者の福村さんとミャンマーオーケストラの稽古場を訪ねたとき以来かも。芸術のジャンルを問わず、芸術家は長髪を好むものらしい。
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<この会場では絵画コンクールが進行中>

その次に立ち寄ったのは、私立の聾学校。ここでは、モダンダンスのコンテストが進行中。ビートの効いた音楽に合わせて、若い女の子がステージでステップを踏んでいた。やはり、ミャンマーでも若い世代はモダンダンスをするんだ、と私は一人で得心。
審査員兼指導者という男性を紹介される。彼は、ミャンマーでは超人気のダンサーだという。この人も長髪。スリムで長身の身体をTシャツとジーパンで包み、髪をポニーテイルに結んだ姿は、ロンジー姿が未だ一般的なミャンマーではとっても新鮮。
その後、三番目の会場、国立盲学校に立ち寄った。ここでの種目は何と、漫才。ここ、ミャンマーでは漫才は元々、王様を伝統舞踊でもてなす際の座興として発達したので、今では、伝統芸術の一分野として認識されているのだとか。
演者の言葉に会場は何度も爆笑の渦。盲人のアウンコミンさんも楽しそうに笑っている。所々で話の筋は説明してくれるのだが、笑いのポイントを伝えてもらうことは出来ない。私はここでは、ミャンマー人の中で一人沈黙、まるで聴覚障害者だ。「聾桟敷」という言葉を思い出した。
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<ミャンマーでは漫才も伝統芸術分野の一つ>

この会場を後に、日本財団のヤンゴン事務所に向かおうとしたとたん、大変なスコールが始まった。「ついに、雨期が始まったのかもしれませんね」と空気の臭いを嗅ぐようなそぶりを見せながらアウンコミンさんがつぶやいた。
このまま会場に残るという彼と別れて、メームさんの車でヤンゴン事務所に向かっていると、ティンニュント博士から電話。何と、国境省のテインテー部長から明日のネピドーでの調印式が中止になったと連絡が入ったとのこと。
その理由は、テインセイン大統領が、訪米から戻ったばかりで疲労のためか、明日朝に予定されていた閣議が中止になったため。「そんな綱渡りのスケジュールにするからこんなことになる」とティンニュントさんはカンカン。温厚な彼にしては珍しい。
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<ついに、雨期が始まったのかも>

ともかく、明日朝のネピドー行きのフライトはキャンセルすることに。リファンドを受けるため、急いでエルウィンさんの分を含む3人のチケットを回収し、旅行代理店に返却しないといけないのだというので、日本財団のヤンゴン事務所の後、彼の病院に立ち寄り彼の分を回収。
また、ホテルへの帰り道の途中にあるエルウィンさんの自宅にも寄るが、彼は不在。そうこうしているうちに、代理店の営業時間が終わる時刻が近づいて来たので、取り敢えず二人分を運転手のメームさんに託して、代理店に届けてもらう。
夜は、メームさんも交えて、社会事業家のチーチーさんのお姉さんのニェンニェインさんと4人で、ミャンマーヌードル店で食事をしながら、MILIのメンバーに対するビジネス研修のことなどについて相談。

09時20分 ホテル出発
10時 MILIアウンコミン代表 
10時半 AFDA国内予選選考会場訪問
14時半 日本財団ヤンゴン駐在員事務所
16時半 ティンニュント博士
18時半 チーチー姉妹
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