9月23日、ニューヨークで開催された国連気候行動サミット。
未来を生きる世代を代表して、これまでの気候変動対策を批判したスウェーデンの少女、グレタ・トゥーンベリさんの痛烈な演説が注目を集めました。
サミットに先立ち9月20日、地球温暖化防止や気候変動への対策を訴えるデモが、世界各国で行われました。
日本でも各地で「グローバル気候マーチ」が開催されて、おひさま進歩エネルギーも、自然エネルギーの普及を担う会社として、社長と社員、実習生の5人で東京渋谷のマーチに駆けつけました!
ここからは、参加した実習生のレポートです。
【参加レポート】
デモに参加する前日、社長から前回5月に開催されたマーチでは参加者はわずか200名ほどで、しかもそのほとんどが外国人だったという話を聞いていました。
そのため正直なところ、今回も同程度だろうとあまり期待をせずに向かったわけです。
集合場所は国連大学前の広場17時。
少し遅れて会場に到着したところ、まず驚いたのは人の多さです。
予想を大幅に超える参加者がそこには集まっており、あまりの多さに待ち合わせ場所を探すのにも一苦労でした。
後日調べたところによると、東京のマーチには約2000人もの人たちが参加をしていたようで、前回の10倍規模です!

今回、参加者は緑のアイテムを何か一つ身に付け、プラカードを持参することが決まりとなっていました。
私もデモ当日に急いでプラカードを2枚作製したのですが、我ながら中々の力作に仕上がったと思っています。
ちなみに、参加者5人は緑のアイテムとしてハンカチ、パンツと靴下、Tシャツ、バンダナ、スカーフを準備しました。

マーチは開始予定時刻を30分ほど押して始まりました。
参加者たちは、
「What do we want?(私たちは何を求めているの?)」
「Climate justice!(公平な対策だ!)」
「When do we want it?(いつ望んでいる?)」
「Now!(今!)」
と掛け声を上げ表参道、渋谷と街中を練り歩きます。
2000人もの人たちが一斉に行進していたのですからその様子は圧巻だったと思います。
今回行われた気候マーチが歴史的と言われる背景には、恐らく参加人数の多さ(全世界400万人)のみでなく、その大半が若い世代だったことも関係していると思います。
私が東京で出会った参加者には、埼玉から一人で来た大学生の女の子、制服姿の女子高生、子連れの家族、なかにはカップルで手を繋ぎながら参加している人たちまでいました。
パブリックに意思表示をすることが少ない日本において、このような若い世代が先陣を切ってデモ行進をする姿を見ると、日本も少しずつではあるが変わってきていることを実感します。
ただ、残念ながら現実はもっと厳しいわけで、たとえ世界中400万人の人たちが声を上げたからといって、今すぐ政治や社会体制が変わることはないでしょう。
また、通行人の人々が不思議そうに眺めていた様子からも、デモに出くわした半分以上の人たちは未だ環境問題に無関心のままだと思います。
けれども今回マーチを開催したことで、グレタ・トゥーンベリさんの言葉を借りれば、
「We will be watching you.(私たちはあなたたちを見張っている)」
というメッセージを世界中の政権リーダーたちに示すには十分だったと思います。
気候温暖化のリスクが無視できないものへと大きくなるなか、政治そして日本が今後どう変わっていくことができるのかを私たちは“watching”し続けていく必要があります。

(レポート執筆 実習生・山城梨里香)