弊社では、今年度「原村地球温暖化対策実行計画(区域施策編)に基づく具体的実施計画策定支援業務」を受託しました。原村における温室効果ガス削減量の目標達成に向けた具体的なロードマップを作成する業務です。
業務の一環として、7月には、原村役場で地域脱炭素について理解を深めるワークショップを実施しました。
当日の開催にむけて、環境係の担当者をはじめとした関係者の皆さんと協力しながら、ワークショップの内容や進行方法について話し合ってきました。
1つ目は、7/16(火)に「どうする?地球温暖化」と題し、住民向けのワークショップを実施しました。
はじめに原村地球温暖化対策推進委員で八ヶ岳自給圏の会代表の鮎川ゆりかさんから、温暖化の現状や身近でできる対策の紹介をいただき、続けて環境係の担当者からは区域施策編の概要説明がありました。
その後、八ヶ岳エナジー合同会社の小谷憲昭さんのファシリテーションで、個人で取り組んでいる温暖化対策や、村で実現したい対策や心配ごとについて、グループごとに話し合い、それらを全体で共有しました。
グループワークでは、
『住民の環境意識が大事。自分でできる小さなことから行いたい』
『原村には再エネのポテンシャルがあり、全国一早くゼロカーボンを達成できると良い。』
『自らの省エネ体験を語りあえるような場をつくりたい』
等々、活発な議論が行われました。
牛山村長は総評で、『今日を通じて、すでに村内における地球温暖化対策に関する意識が高まっていることを感じた。これからもさらに取組を広めていきたい』と話しました。
2つ目は、7/30(火)に、原村役場の全職員を対象にワークショップを実施しました。
計画の概要を環境係が説明したあと、信州大学の茅野恒秀先生に講師としてレクチャーしていただきました。
まず、アイスブレイクとして、双方向webサービスを利用して、職員が身近に感じている気候変動について共有しました。その後、茅野先生からは「地球沸騰化」と呼ばれる気候変動の現状や、グローバルな変化をローカルで受けとめる必要性についてお話いただきました。
グループワークでは、原村の特性を踏まえた4つのテーマごとにグループに分かれ、温暖化による影響や課題、それに考え得る施策について意見を出し合い、全体に共有しました。
テーマ1「地球温暖化による作物への影響と適応策」
テーマ2「再生可能エネルギーと景観形成」
テーマ3「高齢化と脱炭素化」
テーマ4「子育て施策と脱炭素化」
様々な場面での地球温暖化の影響を改めて認識し、各施策にも関連があることを実感できる時間になりました。
また、まとめとして茅野先生より「社会の仕組みづくりができるのが行政である」とのお話をいただき、ゼロカーボンに限らず、行政にできることについて改めて考える機会となりました。
弊社では引き続き、原村の脱炭素の実現に向けて支援をしていきます。