気象学講座「豪雨災害の教訓」が行われました [2015年10月22日(Thu)]
飯田市旧飯田測候所で10月17日(土)、気象学講座「豪雨災害の教訓」が行われました。
講師は、信州大学名誉教授で治山・砂防・地すべりを研究されている北澤秋司先生。 昭和36年の「三六災害」に遭遇した経験も踏まえながら、過去の事例などをお話しいただきました。 日本の特性について、 「山から川まで地形が急峻で、ヨーロッパなど海外の緩やかな川とは状況が異なる」 「雨量も多い」と説明。 もともと豪雨災害が発生しやすい場所に、私たちは暮らしているんですね…。 甚大な被害をもたらした「三六災害」については、当時を回想しながら詳しく解説。 松川東中学校の教員として、降り続く豪雨の中、なんとか子どもたちを公民館へ避難させたこと。 目の前で土石流に遭遇して、「自分の靴の5センチ先を土砂が流れていった」 など、生々しい状況を丁寧にお話しいただきました。 強い雨が降り続くときは、雨量ピークが2〜3回に分かれると語り 「雨が弱まっても、また強くなる可能性がある」 「雨が止んでも土は大量の水分を含んでいるので注意して」 と呼びかけていました。 次回の気象学講座は11月14日(土)午後1時半から、旧飯田測候所で開催。 テーマは「天気図のみかた 〜旧飯田測候所に残る明治から平成の天気図を見てみよう〜」。 天気図の種類や見方、飯田測候所に残っている明治時代の古い天気図についても解説します。 参加無料ですので、興味のある方はお気軽にご参加ください☆ 申込み、問い合わせはNPO南信州おひさま進歩(TEL0265-24-4821)へ。 |