飯田市上郷の野底川で2022年1月に着工した「野底川小水力発電所」(愛称:もりデン こりき君)では6月下旬から、取水した水を発電所へ送り、発電所内の機器を動かす動作試験が始まりました。
6月30日(金)には、水車を動かして発電した電気を電力会社の配電網へ流す、系統連系の試験を行いました。

この日発電所には、水車を製造したイタリアZECO社の技術者や、水車を輸入した日本の代理店担当者、発電所の建設工事を担った地元の建設会社担当者などが集まっていました。
運転開始を告げる声が響いた後、水圧管の入口弁を少しずつ開けて、水車へ水を送り込んでいきます。
そして10時30分頃、無事連系を確認。
発電所内の関係者からは、拍手が起こりました。

イタリアから来日したスーパーバイザーが、機器の運転状況をチェックします。
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発電所外の放水路からは、水車を回した水が野底川へと還っていきます。
この日は試験のため発電時間はわずかでしたが、発電と連系を問題なく確認することができました。
今後は、故障した際の停止試験、遠隔での監視制御試験などを続けて、7月中旬に全ての試験が完了する見込みです。
営業運転の開始が、いよいよ目前となっています。