4/22(金)、飯田市の飯田風越高等学校国際教養科2年生の生徒約40名の前で、社会人講師として講義を行いました。
この講義は、2年生が1年かけて取り組む「課題研究」の一環。
地元の行政職員、研究者、企業などから社会人講師を迎えて地域を学び、生徒自身で研究テーマを設定して調査やヒアリングを行い、研究報告をまとめるものです。
講義のテーマは「地球温暖化を防止する自然エネルギー事業による地域づくり」。
授業時間50分間の中で、地球温暖化とおひさま進歩社が取り組む事業について紹介しました。

講義の中では、馴染みのある地域特産の市田柿を例に温暖化がもたらす農作物への影響についても説明しました。
温暖化で気温が上昇することにより柿の実が早く熟れてしまったり、干し柿を作る過程で柿にカビが生えてしまったりと、地球温暖化は農作物にも深刻な被害をもたらします。
その他にも現在世界で起きている温暖化の被害や二酸化炭素(CO2)濃度について、グラフや資料を交えながら、温暖化が地球に及ぼす影響と、それに伴い私たちが解決していかなければならない課題について一緒に考えました。
また、おひさま進歩社が取り組んできたファンド事業(市民出資)や発電事業もお話をさせていただきました。
地域資源を生かした再生可能エネルギー事業を通じて、温暖化を止めるために地元企業ではどんな取り組みをしているのか、理解していただくことができたかと思います。
講義の最後には、いま起きているウクライナ情勢の影響によるエネルギー価格の高騰、日本の化石燃料輸入相手国なども紹介。
地域の自然資源を生かした、小規模分散型のエネルギー事業の意義にも触れました。

温暖化や再生可能エネルギーについての理解を広めていくことが、温暖化防止や地域のエネルギー自治の大きな一歩となります。
今回の講義が温暖化の問題について考える機会になり、課題研究に取り組む上で視野が広がるきっかけとなれば嬉しいです。