太陽光や小水力、バイオマスなど地域主導型自然エネルギー事業で起業者の育成を目指す「飯田自然エネルギー大学」は、5月28日(土)29日(日)に開校式と第1回授業を迎えました。
多数の応募者から書類選考を経て選ばれた、27名の受講生が出席しました。
開校式では、おひさま進歩エネルギー株式会社代表取締役の原、京都大学大学院経済学研究科教授で飯田自然エネルギー大学の学長でもある諸富徹先生があいさつ。
諸富学長は東日本大震災後の原発を巡る動きにも触れて「批判しているだけでなく、建設的に取り組んでいけるかが大事。当大学の使命として皆さんに託したい」と語りかけました。
また、来賓の牧野光朗飯田市長に「円卓の地域主義ー共創の場づくりから生まれる善い地域とはー」をテーマに、飯田市の環境施策やまちづくりについて講演いただきました。
開校式に続いて行われた第1回講義は、「再生可能エネルギーによる地域再生−飯田市を事例に」と題して諸富学長が講師を務めました。
講義後は、受講生がグループに分かれて、エネルギー事業計画を立案するディスカッションが行われました。
29日(日)は実地研修として明星保育園(飯田市鼎)を訪ねました。
明星保育園は2004年、寄付を募って3kWの太陽光パネルを設置した、おひさま発電所の記念すべき第1号です。
園長先生はじめ先生方から、これまで園で行われてきた環境教育、園児や保護者の反応や変化について写真も交えながらお話を聞きました。
続いておひさま進歩社の原から、第1号設置までの経過について説明して、受講生との質疑応答を行いました。
飯田自然エネルギー大学は、2年間のカリキュラムを通じて自然エネルギー事業で起業を目指す受講生を後押ししていきます。
意欲ある受講生が全国から集まって、最初の一歩を踏み出すことができました。
次回の授業は6月25日、26日に開催されます。