2024年におひさま進歩エネルギーは創立20周年、飯田まちづくり電力は供給開始から5周年を迎えました。
周年という節目を記念し、12月にシンポジウムと記念式典を開催しました。
おひさまシンポジウム「地域エネルギーの課題と可能性」12月5日(木)、おひさまシンポジウム「地域エネルギーの課題と可能性」を飯田市公民館で開催しました。会場では120名、YouTubeのリアルタイム配信では200名の方に視聴いただきました。

シンポジウムは3部構成で行われ、第1部では諸富徹先生(京都大学大学院経済学研究科教授)より、地域エネルギー事業に関して講演いただきました。
飯田市を例に飯田市の取り組み、おひさま進歩エネルギーの飯田市における事業展開を振り返りました。
ドイツのシュタットベルケ(自治体が出資する公益事業体)を例に、地域エネルギー事業の推進を通じて地域課題を解決し、持続可能な地域づくりの基盤を構築していくことが重要であるとお話いただきました。

第2部では再エネ事業者によるディスカッションを行いました。
諸富先生にコーディネートいただき、「地域脱炭素に向けた再エネ事業と人づくり」をテーマに議論を深めました。
営農型太陽光発電事業を展開する東光弘氏(市民エネルギーちば(株)代表取締役)、
地域エネルギー事業や大学設立に取り組む井上博成氏(飛騨高山小水力発電(株)代表取締役)、
交通事業の脱炭素化に先進的に取り組む鈴木佳史氏(南信州広域タクシー(有)代表取締役)、
菅沼利和(おひさま進歩エネルギー(株)代表取締役)が登壇。
エネルギー事業を通じた人や地域の繋がり、協力者の重要性について、地域エネルギー事業に対する熱い思いとともにお話いただきました。

第3部は、特定NPO法人気候ネットワーク(京都市)主催の中間支援組織・活動についてのディスカッションが行われました。
平岡俊一氏(滋賀県立大学准教授)、茅野恒秀氏(信州大学准教授)、蓬田裕一(おひさま進歩エネルギー(株)取締役)をパネリストに迎え、脱炭素地域づくりにおける中間支援組織の役割と必要性について議論を深めました。
中間支援は自治体の気候エネルギー政策を支援する組織や活動のことです。
長野県内の事例報告と今後の組織立上げに向けて、関係者が整理した論点が共有されました。
シンポジウムを通して、地域エネルギー事業を振り返り、今後の課題と新たな可能性について議論を深め、多くの方へ発信することが出来ました。
リアルタイム配信のアーカイブを20周年特集ページにて公開しています。
以下のリンクからご覧ください。
https://www.youtube.com/watch?v=eZoj02gt3igおひさま進歩創立20周年、飯田まちづくり電力創業5周年記念式典12月6日(金)に、リストランテココリズム(飯田市川路)をお借りし、記念式典を行いました。
創業時から支援いただいた事業者や関係者、発電事業でお世話になった地域のみなさまをゲストにお迎えし、20周年、5周年の節目をお祝いしました。

おひさま進歩エネルギーの菅沼代表から、発電事業やおひさまファンド、自治体コンサルティング等の事業の現状を報告しながら、おひさま進歩の20年、飯田まちづくり電力の5年を振り返りました。
歓談の場ではゲストのみなさまと社員が創業時を振り返り、思い出を語り合いました。

ゲストからのメッセージタイムでは、11人のゲストのみなさまよりこれまでのおひさま進歩エネルギー、飯田まちづくり電力の事業との関わりを振り返り、思い出を地域エネルギー事業への熱い思いと、未来への期待とともにお話いただきました。
ゲストのみなさまへ、感謝の気持ちとして記念品と花束をお送りしました。

お渡しした記念品は、お米と玄米クッキー、周年記念誌。
お米は、兼業で農家を営む社員が栽培したもので、野底川小水力発電事業のメンテナンス作業で回収した落ち葉を堆肥に使用しています。
玄米クッキーは飯田市の自然食品専門店てくてくが営むレストランつきのいえにご協力いただき、社員栽培のお米を玄米粉にして玄米クッキーを作っていただきました。
つきのいえの屋根には、おひさま進歩で太陽光パネルを設置させていただいています。
周年記念事業として制作を行った、おひさま進歩エネルギーの20年の歩み、発電事業やメンテナンスなど現在取り組んでいる事業を紹介する
記念誌もお渡ししました。


記念式典の前に、ゲストのみなさまを野底川小水力発電所へご案内し、見学会を行いました。
発電所の取水設備や建屋を見学いただき、実際に発電機が稼働する様子をお見せすることが出来ました。
おひさま進歩エネルギー、飯田まちづくり電力は地域の皆さま、出資者の皆さま、地球温暖化防止に取り組まれる皆さまなど、多くの方にご支援いただき、今日までの間、地域でエネルギー事業に取り組んでくることができました。ありがとうございます。
これからも地域のエネルギー会社として、持続可能な地域づくりの事業に取り組んでいきます。

現在、会社の新たなビジョンを検討しています。
20年の歩みを振り返り、その先に続く地域の未来で私たちは何を目指して事業に取り組んでいくべきか、社員一同で検討を深めていきます。