地域から始める持続可能なエネルギーへの挑戦<後編> [2007年12月28日(Fri)]
こんにちは! 東京 募集窓口の春名です。
とっても遅くなりましたが、 先日18日のISEPイノベーションフォーラムのレポートです。 持続可能な地域と世界を作っていくために、 ・エネルギーができる事 ・金融ができる事 ・そして、一人ひとりのできる事 というテーマで、 新しい時代の始まりを感じさせる、スケールの大きい話が展開されました。 詳しい内容は、ISEPホームページに近日掲載予定だそうですので、 ここでは、私なりに受け取った、パネラーの皆さんの話をかいつまみます。 ■国連環境計画 金融イニシアチブ顧問の末吉竹二郎さん ![]() 世界中で、預金者が、銀行に預けたお金が、何のためにどう使われているか、 を意識し始めてきた。 (兵器調達など、選べるなら、本当は使われてほしくない目的に、 お金が融通されている、という現実) 金融の目的が、これまで ”リターンを効率的に出す、お金の流れを円滑に動かす” だけだった所から、 ”本当の豊かさを作るために、お金が使われるように” へと、基準が変わりつつある。(SRI投資に見られるように・・) 個人個人が、銀行や郵便局に疑問を持って声をあげていく事や (例えば、200兆円もの年金基金の投資は、どうやってされているのか?)、 お金を社会的なファンドに移してしまう事、そういった個人の行動が、 社会を変えていくんだ。 というお話でした。 ■Earth Literacy programの竹村真一さん ![]() 人類文明の技術は、太陽系が現在進行形で供給してくれるエネルギーを 利用できるまでに、熟している。 過去の化石燃料を掘り起こして、美しい地球を汚し続けるような、”野蛮”な文明から、 これからの未来は、美しく洗練された文明を作っていきましょう。 その象徴として、Eco-aesthetics(訳すと、環境美学でしょうか)、という言葉を 使われていました。 そして、1人1人が、本当はこうであったらいいのに、という思いを、 インターネットの技術を使って”見えるようにする”仕組みを作る。 1人1人の思いが、大きなボリュームとなって見せられれば、社会や政治が 変わる、そういう事をしていきたい、と話されました。 ■ジャパン・フォー・サスティナビリティ共同代表 枝広淳子さん ![]() 気候変動による破滅的な影響を避けるための取り組みは、もはや時間との戦い。 でも、一般の人は、まだ問題の”本質”まで辿り着いていない。 (使わない電気を消すなど、コンセントの所まで満足するのが、普通の感覚。) 本当はその先、エネルギーを入れ替えてしまう事が、一番本質的な取り組み。 わかりやすく情報を発信し、心に届くメッセージを伝えていく事で、 人々の”メンタルモデル”を改革する仕事を、していきます、 という希望に満ちたお話でした。 さらに、それぞれのお話に絡む形で、おひさまエネルギーファンドをはじめ、 市民出資による再生エネルギープロジェクトの代表、3人が、事例紹介を行いながら、 この先、市民の力で社会を変えていく、こういったプロジェクトを、一気に広げていけるか、 が話されました。 聴衆の方々それぞれに感じ方は様々だったと思います。 私は個人的に、パネラー1人1人の方が、地球環境問題が危機的な状況の中、 社会を作る1人の個人として、私が動きます。 というコミットメントをされた事に、とても感銘を受けました。 問題の分析や、報告に終わるシンポジウムが一般的に多い中、 そして、 社会を構成している、あなた個人の選択は、行動は、何ですか。 今ある問題に心を傾けてください。 あなたも動いてください。 という、パネラーの皆さんの訴えかけを、参加者の皆さんが、しっかり受け止めて下さった 事を、願っております。 *個人のBLOGに、温暖化防止おひさまファンドについて書いて下さっている方が、 何人もいらっしゃいます。 http://ameblo.jp/lexus68/entry-10057083729.html こういった事も、私達にとっては、本当に嬉しいサポートです。 |