さとしからのレポートです。
島根大学にて「女子高校生サポートセンターColabo代表 仁藤夢乃さん」の講演を聞いてきました。
仁藤さんは、すべての少女が「衣食住」と「関係性」を持ち、困難を抱える少女が暴力を受けたり、
搾取労働に行き着かなくてよい社会を目指して活動をされています。具体的には、食事提供支援、
自助グループの運営、啓発事業、夜の街歩きスタディツアー等です。詳しくは、著書「難民高校生」
「女子高生の裏社会」に詳しく書かれていますが、女子高生を狙うJK産業で働く少女たちの身に何が
起きているのかという部分は、地方の大人の想像を上回っています。
講演の内容は不登校・ひきこもりといった若者支援と重なる所が多くとても共感できました。
「関係性の貧困が背景にある」「自分を大切にしなさいという言葉に追い詰められる少女たち。信頼関係ができていれば伝わるが・・・」
「学校では進路・将来のことばかり。もっと今の状態を考え、受け止める時間が必要。」「伴走・同行の必要性」「声のかけ方」
「待っていても出会えない、出て行かないと出会えない」・・・
また、JKビジネス・性犯罪の視点では新たな学び・気付きも多く、私たち大人に、支援者にはその視点を頭の中に入れておく必要
を感じました。「買いたい大人と売りたい大人の需要と供給があるから成り立つビジネスであるのに、弱い立場の少女が捕まって大人は捕まらない。」
「ケア付きの少年補導が必要」「JKビジネスから学べる支援」・・・
最後にあった、「子どもたちに必要なのは、『特別な支援ではなく、当たり前の日常』」という言葉は深かった。
当たり前の日常が全ての子どもたちに訪れるように、その当たり前が無い子どもたちがいるということを、その背景を
忘れずに明日からまた頑張ります。

