好評??の事務局長の10年前シリーズは あと2か月くらいで終了となります。
とにかく 10年前に終わっちゃったんだからいまさらどうしようもありません。
第244回 山の高いところでは 2005/03/04
3月になれば陽射しも春めき、ときには車のヒーターをオフにして窓を開けるお昼休みもあるのだが、山の高いところだけは別世界である。
春植え地拵えのこの現場は標高400mをすこし越えたくらい。中国山地の高原地帯の始まりの高さである。いわゆる高山ではないが、日陰の斜面の雪がいつまでも消えなくて困っている。
ようやく消えたと思ったら、また春の淡雪が降り積もって笹を押しつぶし、刈れなくなってしまう。うっすらとでも積もれば、地面が見えなくなり、ぜんぜん作業がはかどらない。3日と続けて仕事ができない状況である。快晴の朝にさあ行くぞと、凍結路面をガンガン上って元気良く仕事にかかっても、突如として猛烈な吹雪に変わり、やむなく撤収したことも一度ならず。そうして、下りてしまえばなんのことない雨だから、信じてもらえない。
天気予報はそもそもアテにならないが、気象衛星で現認しているのだから、台風の進路や週間予報の傾向くらいは参考にしてもいいだろう。天気図を前にキュートな半井さんが全国の予報をするのはワタシ的にはかなり素敵だから文句はない。いちばんアテにできないのは地方支局の伝える明日のお天気である。細かい地域別・時間帯ごとの予報は、かえって心づもりが裏切られてダメージが大きい。むしろ、携帯電話のwebで見るリアルタイム(10分おき)の降雨量マップは頼りになる。これは自分が判断する材料になる。
梅の花咲く江川すじまで下りて、はるか見上げる山々のうち、400mを越えたあたりだけはいつまでも白いままである。見ればわかることである。雪の上に積もった雪はなかなか溶けない。われわれは本格的な北国の人みたいに辛抱強くないので「今朝はちょっとは溶けたんじゃないかな」と、性懲りもなく山に上ってみては、同じ目にあっている。
根本的な要因としては、他に仕事がないから、こういう状況になっているわけである。(2005/03/04)