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草刈る人々 [2013年07月28日(Sun)]
10年たちましたが、そのまんま使えるネタです。

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第172回 草刈る人々 2003/08/01 

 刈ったばかりの青臭い草の匂いは、この時期の風物詩である。
「路肩草刈り作業中 徐行」という看板が、あちこちに立っている。ヘルメットをかぶったおじさん、おばさんが、一本竿の刈払機にチップソーをつけて、側溝やガードレール周りを器用に刈っていく。国道の道路情報を見ても半径50kmに片側交互通行が一箇所もないので、夏には土建業界が干上がっているのだが、(中小企業ならではの)お盆のボーナス前には、毎年決まって道路の草刈り作業という公共事業が発注されるのである。道端の草を刈ると、すっきり見通しがよくなり誰もが喜んでくれる。
 田んぼのあぜや法面では、農家のおやじさんが、ナイロンひもの刈払機を地面に叩きつけて”なにもそこまでしなくても”というくらい徹底的に舐めるように丁寧に刈り上げていく。ゴルフ場のように奇麗に仕上がる。
 山仕事も下刈のシーズンである。請け負った山は7月と8月だけで終わらせるのが鉄則である。笹刃をグラインダーで研ぎながら、草も笹も木も刈っていく。農家の仕事に較べると手際は大雑把だが、何町歩もの草の斜面が、数日で茶色の枯れ草に変わり、ヒノキの緑が点々と並んでいる姿は壮観である。誰も見に来てくれないうちに、ひと月もするとまた草の海に戻るのだが。

刈払機(=草刈り機)は、日本人の発明である。・・調べたわけではないが断言!。
世界で一番草を刈っているのも日本人である。・・同じく、調べたわけではないが断言!。

 江戸時代の野山は今よりもっと奇麗に刈り込まれていたはずである。草は牛馬の餌や緑肥に欠かせなかった。今では使い道がないから、路肩の草は産業廃棄物として処分されている。牛の餌にしたくとも、ゴミやイバラが混じっているので、そう簡単にはいかない。
 アメリカやオーストラリアがどれだけ大量に牧草を刈っていようとも。日本人のように単に見た目をよくするためだけで、ひたすら草を刈っている民族はほかにいないだろうという意味である。
 草を食べてくれる牛はいなくなったが、昔のように奇麗に草刈りされた風景でお盆を迎えたいというのは、民族の記憶に染み付いた原風景だからである。(2003/08/01)
地方自治の実践と福島原発事故 [2013年07月28日(Sun)]
「地方自治の実践と福島原発事故」という演題で前福島県知事 佐藤栄佐久さんの講演会が松江テルサでありました。
島根原発・エネルギー問題県民連絡会が 「島根県エネルギー自立地域推進基本条例」を直接要求署名で実現しようとする運動の一環となるイベントです。

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2006年突然 検察にはめられたように逮捕され知事辞任に追い込まれた佐藤さんですが、自民党本流から知事の座につき、地方自治について真剣に取り組んでこられたあげく、原子力ムラと経済産業省の癒着の構造から煙たがられるようになった流れなど、かなりリアルな裏話満載のお話でした。

「国策=原子力発電」の利権集団に 「地方自治=住民の意思」の力で立ち向かえるのか?、島根はちっちゃい県ですが、挑んでみたいと思います。
Posted by ginmori at 20:17 | この記事のURL | コメント(0)
思春期こころの健康講演会 [2013年07月28日(Sun)]
さとしからのレポートです。

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思春期心の健康講演会に参加してきました。というか、運営側でした。

思春期における対人関係ーネット等のメディアと対人トラブルーという題で、島根大学教育学部の高見友理先生に講演して頂きました。話題のスクールカーストや葛藤の無い若者という視点があったり、母子の携帯購入についての会話のロールプレイがあったりと、楽しい内容でもありました。

ネット時代だからこそ、コミュニケーションとその能力を大切にしたいし、客観的に子どもをとらえる余裕がないと対策も考えられないなど、いろいろと問題提起があり、現代の思春期を理解しようということは容易ではないという共通の雰囲気が持てたと思います。

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Posted by ginmori at 10:45 | この記事のURL | コメント(0)
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