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高度感覚 [2011年06月04日(Sat)]
10年前の修行中のレポートです。



 高所恐怖症の人は山仕事に向かない。
 間伐や下草刈りで、時には崖にへばりつくような木を切りに行く。万一滑って落ちてもあのへんまでだと見当をつけたら、後はあんまり下を見ないほうがいい。
 斜面ではまず足場の確保が肝要。地下足袋のスパイクを踏み込んで、土砂がガラガラ崩れない限りは歩いていける。細くても笹や下生えの枝を掴めば、身体の支えになってくれる。
 沢を渡るのも天然の一本橋。下を向かずに顔を上げて、もしバランスが危うくなれば腕を左右に拡げれば上手く歩ける。
 樹に登ることもある。6mのアルミ製一本ハシゴ(キの字を重ねたような形態)を幹に沿わせて、最上段に立つ。子供のころの木登り体験が蘇る。太い幹に命をあずけて抱きつく感覚、樹と交わる感覚。
 架線集材の鉄骨支柱には電柱より高いものがある(十数メートル)。20年生のヒノキの梢を見下ろす最上段で、安全帯つけてワイヤーを留めたりする。ベテランの技にはほど遠いけれど、その隣りで道具を手渡す補助役ならば、高いところで仕事するのは苦にならない。
 (2001/06/06)

Posted by ginmori at 20:41 | この記事のURL | コメント(3)
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