• もっと見る
« 青少年の居場所 | Main | 10th anniv»
巡礼の旅 追加 [2017年05月12日(Fri)]
よっちゃんからのレポートです

巡礼者を悩ますところですが、フィステーラの他に実はもう一つムシアという最終地点があります。巡礼路の終盤に分岐点があり、フィステーラへの道とムシアへの道に分かれています。どっちを先に行くかとか、フィステーラだけ行って終わるとか、バスを使うとか様々ですが、せっかくなのでそのまま歩いて行くことにしました。

フィステーラ→ムシア間の距離は30kmなので最後の散歩程度に捉えていたのですが、まさかのこの巡礼路で一番過酷な道を歩くことに、、、というのもこれまたフィステーラで偶然再会した巡礼仲間Egis(かなりクレイジー)から凄い道があるというのを聞いていて、せっかくなので普通の道を逸れて行ってみたら想像以上にスリリングな崖道へ。

山を登る人間からしたら大したことない道ですが、なんせ10kgのバックパックと穴の空いたシューズで歩いてる身。辺りを見渡しても巡礼者は誰もおらず何だかサバイバル状態に、、人間が無理やりこじ開けたような獣道を突き進みました。生い繁る雑木雑草と張り巡らされた蜘蛛の巣を掻き分けながら、黄色い矢印の巡礼路へ無事に帰還。

そんなこんなで遠回りして辿り着いたムシアは非常に落ち着いた港町。カミーノの最後にふさわしい場所でした。もう歩きません。

IMG_3159.JPG
Posted by ginmori at 20:34 | 巡礼の旅 | この記事のURL
巡礼の旅 完結 [2017年05月11日(Thu)]
よっちゃんからのレポートです

巡礼の最終目的地フィステーラに到着しました。
ここはEnd of the world(地の果て)と呼ばれるように、もうこの先に道はありません。900km歩いて最後の最後に海が見えるというのが感慨深いです。
今まで道を導いてくれた黄色い矢印も終わり。岬の果ての十字架に触れたとき、目にゴミが入って泣きそうになりました。様々な思いを胸にした巡礼者たちとともに、最後の夕陽を見届けて巡礼終了。

IMG_3156.JPG
Posted by ginmori at 17:53 | 巡礼の旅 | この記事のURL
巡礼の旅31 [2017年05月08日(Mon)]
よっちゃんからのレポートです

現在歩いているガリシアでは、広大な敷地に大量の松とユーカリが植林されています。非常に整っていて景観はキレイですが、元々の植生を減少させているなど問題もあるようです。そのためか野生の動物が住んでる雰囲気はありません。スペイン巡礼路沿いの土地に関しては全て人間の管理下にある感じ。
また、竹は一切見ていません。ない?前回のワーキャンメンバーJanがエネパでもらった竹細工を、高額な送料を払ってまで母国に送っていたように、こちらの人々にとって竹は珍しいのかもしれません。

IMG_3107.JPG
Posted by ginmori at 21:17 | 巡礼の旅 | この記事のURL
巡礼の旅30 [2017年05月07日(Sun)]
よっちゃんからのレポートです。

サンティアゴを出発し、ゴールの後のゴール、最終目的地フィステーラへ向かっています。
極端に巡礼者の数は少なくなりましたが、余計な喧騒が無くなり心地よく歩けます。
長距離を歩くことに身体はすっかり慣れました。30km歩いても、もう疲れは感じません。
ただ巡礼の終わりが見えているので少し寂しいです。


IMG_3102.JPG
Posted by ginmori at 17:50 | 巡礼の旅 | この記事のURL
巡礼の旅29 [2017年05月06日(Sat)]
よっちゃんからのレポートです

この巡礼では実に様々なミラクルが起きていますが、今夜もまた奇跡的な巡り合わせがありました。ともに認めるカミーノのベストフレンドKateとサンティアゴの街中で偶然再会。しかもKateはこの旅の最後の夜で、宿に戻る途中でした。彼女とは初日からほぼ同じペースで歩いており何度も道中で一緒になっていましたが、終盤になって私がペースを落としたため、もう二度と会えないと思っていました。しかし最後の最後で俗に言うカミーノマジック。

お互いの巡礼の話に花が咲いたのは言うまでもなく、共通した認識は巡礼者が持つAcceptance(受容)の広さについて。全く異なる価値観や背景を持つ巡礼者がここまで協力して歩ける理由は、彼らの持つ受容の範囲の広さにあります。みんな様々な現場で実体験を積んでおり、自分と違った生き方を認める寛容さがある。このポイントは個人的にもかなり重要だと思っており、様々な事象を二分化したがる日本人にもっと知ってほしいところです。

ちなみに一足先にサンティアゴで巡礼を終えたKateは月曜日から金融会社の仕事に復帰するそうです。仕事に戻るのいやだーーと語る彼女ですが、その表情は明るいのが印象的でした。

IMG_3092.JPG
Posted by ginmori at 09:01 | 巡礼の旅 | この記事のURL
巡礼の旅28 [2017年05月05日(Fri)]
よっちゃんからのレポートです

サンティアゴに到着しました。
799kmの巡礼証明書を受け取って、まるで卒業式のような気分。
巡礼事務所のスタッフが本当に優しく、ここまでの旅路の苦労を労ってくれました。ほとんどの巡礼者はここで終わりますが、私はさらなる巡礼路フィステーラ・ムヒアの道を目指します。
それにしても巡礼者の表情がみんな晴れやか。大聖堂の前で感涙したり仲間と抱き合ったり、美しい光景です。

IMG_3078.JPG

Posted by ginmori at 13:22 | 巡礼の旅 | この記事のURL
巡礼の旅27 [2017年05月04日(Thu)]
よっちゃんからのレポートです。
スペインの食も満喫しています。巡礼中は安価な生ハムやバゲットやトルティージャ(スペイン風オムレツ)を食べることが多いですが、BARやレストランでは多彩なスペイン料理が楽しめます。巡礼路のほとんどのBARで巡礼者向けのコースがあり、比較的安くパエリアやローストチキンなども味わえます。
現在いるガリシア州ではPulpo(タコ)の料理が有名。ほんと柔らかくて美味しいです。大きめの一皿10ユーロ(約1,200円)しますが、お酒が安いので気にしません。これまたガリシア州が産んだ有名なビールEstella Galiciaとともに。

IMG_3070.JPG
Posted by ginmori at 07:07 | 巡礼の旅 | この記事のURL
巡礼の旅26 [2017年05月04日(Thu)]
よっちゃんからのレポートです。

日本のどこに住んでいるの?とよく聞かれますが、当然の如く島根のことを知っている外国人はいません。大して意味を持たない質問ですがTokyoか?Osaka か?と期待している彼らを裏切ります。日本の西部とかHiroshimaの近くとか誰も知らない場所と答えています。

ただ一度だけ日本通のドイツ人が「あーーあのコナンの町か!」と言っていたので、そうだよと答えておきました。

IMG_3069.JPG
Posted by ginmori at 07:00 | 巡礼の旅 | この記事のURL
巡礼の旅25 [2017年05月01日(Mon)]
よっちゃんからのレポートです

クレデンシャル(巡礼手帳)を見返すと様々なスタンプが溜まってきました。
このクレデンシャルは巡礼者のパスポート。各地のアルベルゲ(巡礼宿)やBARでその土地オリジナルのスタンプを押してもらうことで、自身の巡礼の足跡を記録します。
日本の御朱印帳に近いイメージ。またここまで何km歩いたかという証明ができ、最終的な目的地で巡礼証明書をもらう際にも必要となります。

IMG_3045.JPG
Posted by ginmori at 09:48 | 巡礼の旅 | この記事のURL
巡礼の旅24 [2017年05月01日(Mon)]
よっちゃんからのレポートです

ここまで奇跡的にずっと晴れの日に当たっていましたが、本日ようやく雨が降り注ぎました。もちろん雨が降っても巡礼者は歩き続けます。サンティアゴ大聖堂まで100kmを切った地点から急に巡礼者の数が増えました。というのもサンティアゴで巡礼証明書を得るためには最低100km歩くことが条件。そのため、地元のスペイン人や団体ツアー客?は3泊〜4泊の日程でこの地点だけ歩くことも多いそうです。ともあれ巡礼は佳境を迎えています。

IMG_2629.JPG
Posted by ginmori at 09:45 | 巡礼の旅 | この記事のURL