武田信子氏講演会 [2025年07月06日(Sun)]
島根県民会館にて武田信子さんの講演会に参加してきました。 キーワードは「社会的マルトリートメント」であり、社会全体で是認されている不適切な対応、虐待ということです。 【特に、大人に愛されたい、気に入られたい、自分の養育環境に適応したいと思う子どもたちは、自分がされていることが不適切であると気付けず、NOを聞いてもらえなくても、大人の要求に応えられないのは自分が悪いのだと思い込んだり、大人に忖度して自分の意見が言えなくなったりしてしまいます。 マルトリートメントが、誰かによる特的の暴力的な行為を指す言葉であるのに対し、社会的マルトリートメントは、そういう行為が「当然である」「良いことである」と考えられがちな社会の中で発生し、見過ごされてしまう状況に対して問題提起をする概念です。 社会的マルトリートメントは、対話による民主主義のない社会で発生します。】 【そして、「誰かがマルトリートメントしているから、その人に気付かせよう」ではなく、そういう社会に巻き込まれて生きてきた自分たちのあり方を振返り、これからの社会を変えていくのは自分だという気持ちで動き始めることが必要だと考えています。】 自分の気付きとしては特に、 ・日本に住んでいたらマルトリートメントしちゃうよね。親も、先生も、ドラえもんですら、、、 ・おかしいと思っても言えないということは、その人がディスエンパワメントされているということ。 ・学校は市民社会の上に成り立っているので、市民性を高めていくしかない。要するに民主主義の成熟である。 ・民主主義とは、どう対話するのかであり、その結果自分の意に添わない決定になっても、その決定で社会が良くなると信頼できること。 ・文化とはその国が何を大切にしているかということ。日本は子ども主体ではく経済優先。 後は、自分事としてみんなで考えることで、社会を変えていこうというアクションを起こしていく、その第一歩を参加者全員が取り組んでいくことですね! |