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中央研修2日目午後 [2017年11月28日(Tue)]
さとし室長からのレポートです

平成29年度「子供・若者育成支援のための地域連携推進事業」ー中央研修大会ーの2日目午後は、分科会「困難に直面している子供の現状と支援の課題〜貧困対策、スクールソーシャルワークの視点から」でした。

印象に残った点としては「教員は養成課程でコラボする、ネットワークを作るなどのソーシャルワーク、福祉視点を学ばずに仕事している(不登校についてもそうだぞー!)」「多機関で会議をして話が噛み合わない時には、主語が異なっている事が多い(子ども、教員、地域など)」「データでは、困窮課程の子が家で3時間勉強しても中央値以上の課程で全く勉強しない子を学力が上回らない。個人の努力の問題ではない。」「(講師は)学校文化(教員個人ではない)と戦っている。また、日本特有の恥の文化とも戦っている。」「日本では貧困支援を受けることは恥だったり、レッテルを貼られることになるが、イギリスでは貧困はサービスを受ける権利があるという受け止め。」「中卒を否定しないが、困窮家庭の子には他の選択肢がなかったのではないか。」などなど。

後半は学校プラットフォーム方向の話で「自然体でアウトリーチできる学校(という場)を活用する事が重要な課題(教育委員会、校長、教員の皆さん、本当にそうなんですよ!)」「学校をモールにするイメージで、子ども食堂から親の就労支援から、色々な場や団体が学校に入る。(島根で話してもキョトーンとしか反応ありませんでしたが)」「そして実践を個人からシステムへ変えていく。」

途中で言われた「教員の働き方改革は必須だが、それを理由に子どもの困難へのアプローチが後回しになるのは別の議論として分けなければならない。」ということに特に共感しました。最近騒がれているせいか現場でも、昨日の基調講演でも、教員は忙しいから分かってあげての論調が強い。必要と思っても手が回らないのではなく、必要ないし子どもや家庭の自己責任と言い切るし、忙しくてできないを大きな声で言うヤツが一定数いますから。まぁ、そこにも分かりやすいメリットを提示して連携していくしかないのですが。

質疑応答もなく講師がすぐ帰られたのは残念でした。疑問点はあったのになー。

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Posted by ginmori at 20:04 | この記事のURL