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ギャラリーのいる仕事 [2014年07月02日(Wed)]
現在の大田市森林組合でいうところの「雑工」区分の仕事です。

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第218回 ギャラリーのいる仕事 2004/07/05

 国有林の仕事の切れ間に、個人住宅の裏山の木を切ったりもしている。あるいは、お寺や神社の大きな木の剪定もある。
 山の中の誰も見ていないところで間伐をしているのなら、伐倒方向を間違えても、掛かり木になって自分ひとりが苦労するだけだから、誰の迷惑でもないのだが、よその人が見ている前で失敗はできない。住宅の屋根にかぶさるような木を倒すときには、心配だからその家の人がずっと立って見守っているのである。ワイヤーをかけてチルホールで引っ張って上方向に倒すので、めったに?失敗はしないのだが、見られていたらどうしても緊張する。
 近所でチェーンソーの音がし始めると、暇なおじいちゃんらが見物に集まってくる。大きな木が倒れるのはそりゃ爽快なスペクタクルであろう。実は、こうした伐倒作業については、我々シロートまがいの作業員よりも、電動車に乗って見物に来るお年寄りのほうが、経験豊富である。自分の家の裏山の木を始末するのは、田舎ではあたりまえだった。若い頃にはなんでもしてきた彼らは、歳を拾って斜面に立てなくなっただけである。彼らは、自分でもあれこれ山道具を持っているし、段取りもわかっているので、我々"若い兄ちゃん"らに、「この木はこっち側に倒しゃよかろう」などと、アドバイスが飛ぶ。そこに、うちの社長が見に来ていたら、さらに昔話が盛上がり、いつのまにか段取りが変わっていたりする。山に上がっている我々の知らないうちに。
 同じ結果を出すためにはいろんな方法があるのだから、のんびり見ていてもらえばよさそうなものだが、そうはいかない。大先輩らのギャラリーがつく仕事は2倍疲れるのだ。
 慣れとはいえ、数十年かけて大きくなった木を(里で)倒す仕事は、めったにできるものではないから、それぞれ自分の経験値が絶対となっている。私だって、はたから見ているだけでいいいのなら、「そこは、こうだろ・・」なんて偉そうに言ってしまいかねない。(2004/07/05)
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