CANPAN ブログ検索
Loading
  • もっと見る
«ゆきみーる通信第10号2013初夏 | Main | 平成25年度 民間団体による子ども若者支援促進事業»
水鏡 [2013年05月27日(Mon)]
この点は、10年たっても私自身なんの進展もないので、いまでも心情的にうらやましがってるばかりです。
自分ちの田んぼを持たない限り、田舎にいても都会人の目線です。

第162回 水鏡 2003/05/20 

egonoki.jpg

 田植えを終えたばかりの田んぼを見ると、農家がうらやましくなる。私の家には田んぼがない。あの生ぬるい泥田のなかに裸足で入ってみたくなる。
 
 田植えを終えたばかりの田んぼに惹かれるのは、田んぼの水面の美しさである。
 車で走りながら眺めると、田の面に新緑の山が逆さに映って見える。(危ないよ)
 田植機の苗は小さいから、陰にもならず映りこみが広々している。焦点を遠くに合わせて移動しながら見ると、反射面のさざ波などの雑音は消え、連続画像で山がくっきり見えてくる。(危ないってば)
 ちょうど視線が、田植機の奇麗な条線に沿う角度に来ると、田んぼから一瞬、苗が消え、水鏡そのものになって、最もクリアに映るのである。(だから危ないってば)
 風景を普通に見るより、水鏡の逆像が印象的なのは、ブレ・ボケ、および逆転像による抽象化ということか。山の稜線もいいが、人工物である農家の屋根や、土蔵の白壁なんかは、映して見ると実に渋い味わいが出る。(いい加減にしなさいって、運転中に!)

 かように、田んぼというのは貴重な景観装置であるので、道路際の便利のいいところくらい、転作・休耕しないで毎年田植えをして頂きたいと、一通行人の立場から切にお願いする次第です。(2003/05/20)
コメントする
コメント