初夏のような日差しの午後、おやつにアイスキャンデーが出ると一斉に歓声が上がりました。
「(職員の)Oさん、2つも食べるとお腹を壊すよ」
「大丈夫、私はお腹が強いから」
「あ〜少しすっきりした」
「今日、アイスでよかったね」
と、みんなでおしゃべりしながらも口はしっかり動かしていると、3年生の鉄道大好き少年S君が私に「渋川まで行くのに何線と何線に乗る?」と質問してきました。先日、家族で伊香保に行ってきたので、早速、自分の体験を質問に代えます。その脇からK君が、「俺も」とばかりに「楽天のリーダー(主将)は?」と尋ねます。
質問に答えて「ご馳走さまでした」を言い終わると、2年生たちは、雑巾を手にして一斉に部屋の隅に殺到しました。
「俺が一番だ」「私よ」と、誰が最初に床を拭くかを競います。そう、もめずに一番が決まると、今度はその子を先頭に、一列になって部屋の反対側に向かって床掃除開始。前の子が止まると、直ぐ後の子がぶつかってごっつんころりん。みんなは大笑い。
なんでも遊びにしてしまう、こどもたちです。
床掃除の次はおはなしの時間です。
「1年生はみんな前を向いているよ」「3年生は最後までおしゃべりしているね」と職員が注意した後、Oさんが「せかいのはてってどこですか」を読み始めました。みんな、しっかりと前を見つめています。
おはなしが終わって、部屋の隅に片付けておいたテーブルを元に戻すと学習の時間です。
先ほど職員に注意されたK君が、2年生のテーブルを並べるのを手伝っています。
それを見て、「進学した3年生が成長した」と職員が言っていたのを思い出しました。
テーブルを並び終えると、2年生は百枡計算から始めます。枡の縦の数字と横の数字を足すのですが、横(行)に升目を埋めていく子、縦(列)の升目から計算する子。やり方はまちまちですが、おしゃべりをせず、真剣な表情で問題に取り組んでいます。
百枡計算の後は漢字書き取り、そして自由時間と、クラブでの一日が過ぎていきます。