3・11以後の現在 安藤昌益の思想を考える集い
日 時: 24年11月4日(日)13時〜17時
所 : 東京電機大学・丹羽ホール
主 催: 安藤昌益を考える会実行委員会
講演: 佐藤栄佐久(元福島県知事)「昌益との出会いと私の政治理念」
青年会議所福島時代、八戸での東北地区大会「東北の風と土と心」で昌益に出会った。
東北会長就任時に「東北から光を」というスローガンを唱え、地元の案内で昌益を墓参した。
私の政治理念:
1992年「21世紀の新しい生活圏―美しいふくしまの創造」
2000年「地球時代にはばたくネットワーク社会―ともにつくる美しい福島」
・ 今、森・川・海がすべて破壊され、人と人が離れ離れに
生活せざるを得なくなり、故郷にも帰れない状況になっている。
沢山の鎮守の森があった双葉を返してもらうこころを原点にしたい。
講演: 外岡秀俊(ジャーナリスト、元朝日新聞社)
「東北の思想 昌益、啄木、賢治」
狩野亨吉によって発見された昌益は、その後忘れられ、E.H.ノーマンによって再発見される。
石川啄木は、国権強化(韓国併合)と言論締付(大逆事件)に反発し、
無政府主義に近づくが、故郷・抒情・暮らしを発見し、
国民的な歌人になる一方で、「時代閉塞の現状」を書いた。
・宮沢賢治は、大恐慌後の災害や天候異常による凶作、
飢饉の時代を生き、我々に天災と恐慌にさらされる日々に、
耐えることが受け身ではなく、勇気であることを教えてくれた。
啄木と賢治の二人は、辺境の地から出て、「世界」にふれあい、
普遍的な世界観に達した。啄木の反抗精神や批判精神、
賢治の忍耐精神や「無名への愛着」は、
まさに昌益の思想を脈々と受け継ぐ「東北の精神」だった。
リーマン・ショック後の景気後退や災害の続発、
時代閉塞の中で、私たちは今こそ昌益を見直すべきではないだろうか。
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