カッコソウ(1) [2019年05月11日(Sat)]
カッコソウ(1) 群馬県桐生市とみどり市の境界線上の桐生市側に鳴神山という標高980mの山があります。 世界でここにしか咲いていない“カッコソウ”というサクラソウ科の花が見られます。 カッコソウは郭公が鳴く5月に開花するところから名付けられたということです。 鳴神山は古来、神の宿る山と言われ山岳信仰の対象で日光男体山のほぼ真南、直線距離5kmくらいの所に位置し、標高千メートル足らずの山なのにハイキングの人気コースです。 カッコソウは例年桐生市川内町駒形登山道から鳴神山に至り椚田峠付近で鑑賞するコースが紹介されていましたが、大量盗掘が横行し希少植物・絶滅危惧種に指定されたことから境界を接するみどり市小平地区の住民も保護に立ち上がり両市協力して保護活動をしています。 2019年の“カッコソウ”についてはNHK からみどり市小平の状況が放映されました。 早速行って見ましたが、カッコソウの保護区は鉄製の柵で囲われ、午前9時に現地に着いたら開門は10時と言われガッカリしていたところ、「小平カッコソウ之会」世話人代表を務める“村田清”さんに偶然お会いしました、初対面のお方ですが私たちの来意を聞いて大変喜び、自分の車で別の小さな保護地に連れて行って時間前に保護柵の中を案内するなど特別な便宜を図らって頂きました。村田さんは東日本大震災大津波の映像をみて被災された東北の人々に対し慰霊の像を制作したとお聞きし見せてもらいました。 私たちが小平に行ったのは5月4日と5日ですが、4日現地に着いた途端に雷雨で逃げ帰り、翌日出直したのですが、前日は雷雨後に雹が降り、そうでなくてさえカッコソウは例年の1/3の咲き具合なのに追い打ちにあってしまったということでした。 帰宅後調べたら四国の愛媛・徳島でカッコソウが見つかり“シコクカッコソウ”と名付けられたという記事を見ました。 カッコソウの所在場所へ行く場合の目標が “小平の大杉と茂木のお堂” です。カッコソウの保護地はここからおよそ300m ほどの所にあります。 小平の大杉(おだいらのおおすぎ)は地元ではいろいろの伝説がある霊木です。 続く 文責 荒川 |
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wild river
at 09:00