映画「オケ老人!」 [2016年11月14日(Mon)]
映画「オケ老人!」 NHK連続TV小説「ごちそうさん」の主演で有名になった女優「杏」ちゃん(父親は俳優の渡辺謙)の映画初主演の「オケ老人!」を土曜日に見てきました。 「オケ老人」は勿論「ボケ老人」をもじっていますが「オーケストラで演奏する老人たち」の意味です。 <あらすじ> ある町の高校に数学教師として新しく赴任した千鶴(杏)は、町のアマチュア・オーケストラの演奏に感激し、高校時代に自分もバイオリンを演奏していたことを思い出し、入団を申し込み、受け入れられる。ところが、入団したオーケストラは、年寄りばかり。素人丸出しのひどい演奏。実はこの町には、「梅が岡交響楽団」と「梅が岡フィルハーモニー」の二つがあり、千鶴は間違えて「交響楽団」に入ってしまった。若い千鶴の入団に、団長の野々村(笹野高史)や団員(左とん平、藤田弓子、小松政夫など)は大喜び。辞めたくて仕方がない千鶴だが、言い出せないままぐずぐずしていて、フィルハーモニーのオーディションに合格して二股をかける。そんな時に野々村が倒れ、指揮者がいなくなる。やむなく指揮者を引き受けた千鶴だが、下手なお年寄り団員をまとめることができるのだろうか? 以前、このブログで「マエストロ!」という映画を紹介したことがあります。 https://blog.canpan.info/nsk/archive/2393 解散したプロのオーケストラを、西田敏行の演ずる謎の指揮者が再建する話です。このストーリーも似ていますが、一番の違いは、この映画では団員が高齢者ばかりということ。三井台南窓会にもハーモニカ・サークルがありますが、「梅が岡交響楽団」と同様に高齢者ばかりですので、指揮者の調先生もご苦労しているのだろうと同情して苦笑しました。 主演の杏は楽器の経験が全くなく、半年ヴァイオリンの特訓を受けたそうです。ほかの団員の演奏シーンには、専門の先生がついていて、納得しないとOKがでなかったそうです。それだけに、演奏の場面は現実感があります。 脚本・監督は細川徹、原作は荒木源の同名の小説です。原作は読んでいませんが、主人公の高校教師は男性です。映画は主役を女性に変更して、杏が熱演していますので、こちらの方が面白いと思います。また、笹野高史が準主役の団長役でいい味をだしています。 なお、杏さんは、俳優の東出昌大さんと結婚し、双子が生まれましたが、この映画は結婚直後ぐらいに撮影されています。 涙あり笑いありのコメディーで、特に私達老人に元気を与えてくれる楽しい映画です。ぜひ、音響のよい映画館で、ご覧ください。お薦めできます。 予告編は次をクリックしてください。 http://oke-rojin.com/ (皆川眞孝) |
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皆川眞孝
at 09:00