ひがし北海道の旅(三日目)-1
[2016年09月14日(Wed)]
ひがし北海道の旅(三日目)-1 旅の三日目は早朝、屈斜路プリンスホテルを出て以下の順序で観光しました。 野付半島風連湖尾岱沼で昼食根室半島納沙布岬霧多布湿原琵琶瀬展望台 厚岸ターミナルコンキリエで夕食釧路プリンスホテル泊 野付半島 野付半島は日本最大の砂嘴(さし)から成る巨大な「砂の半島」です。 半島の長さは28km 半島の付け根は標津郡標津町、先端部は野付郡別海町に属し、砂嘴に抱かれた野付湾の湿地帯は湿地に関するラムサール条約に登録されています。 湿地帯の面積は6146ha 多様な生物や植物が生息繁茂しオオハクチョウ、タンチョウズルなど渡り鳥の生息地として年間2万羽以上の飛来が観測されています。 訪れたときにはハマナス、エゾカンゾウ、センダイハギ、シシウドなどが咲き、高山植物のチシマフウロも見られましたが、現地の案内によれば、サンゴ草も広く分布しているそうで、さらにトドワラ(トドマツの立ち枯れ)も湿地帯に分布し独特の風景を現出しています。 半島の先端に向かうバスの車窓からはキタキツネが悠々と餌を探す姿もみられ、東の海の彼方に国後島の山頂部が湿気で霞むなか辛うじて見ることができました。 [参考:砂嘴(sand spit)] 海浜の地形や海流の相互作用で沿岸流に載って運ばれた漂砂が何千年という時の経過のなかで堆積し、海面上に現れた鳥の嘴状の地形を指します。 砂嘴は砂の上に立ち歩いてみても認識できません。有名なペルーの地上絵を見るように空から見るしかありません。砂嘴が次第に伸びて対岸に達すると砂州が拡大し、やがて干潟に変わるのでしょう。 野付半島の砂嘴の形を予め地図で見ていたので、現地の広大だ砂浜に起つと三次元でみる砂嘴が頭のなかに浮かんでくるように思いました。 野付半島の南に風連湖、さらにその南の春国岱などを併せた一帯は「野付風連道立自然公園」になっています。 続く 文責 荒川 |
Posted by
wild river
at 09:00