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多摩丘陵にある日野市三井台、ここに住む高齢者のクラブ・三井台南窓会の会員が中心になって作っている団体ブログです。地元の季節毎の写真、南窓会の活動報告、会員の旅行記、俳句、地域の情報など、多様な記事が満載です。
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東北旅行(男鹿・下北半島)(4)(終) [2016年07月21日(Thu)]
東北旅行(男鹿・下北半島)(4)終
(皆川)


<第4日>
旅の最終日、曇り空で予報では午後に雨。この梅雨の時期に、3日間晴天が続いたのだから、文句は言えません。宿を7時半と早く出発して、八戸自動車道路を経由して一路、岩手県の久慈(くじ)へ。
久慈はNHKの朝ドラ「あまちゃん」の舞台として有名です。私達の目的は、2011年の東北大震災で甚大な被害を受け、2014年に全線が復旧した三陸鉄道の一部区間を、貸し切りレトロ列車に乗って走ることです。
リアス式海岸が美しい海岸は、陸中海岸国立公園と言われていましたが、今は三陸復興国立公園と呼ばれています。
 バスで到着した三陸鉄道・久慈駅は、JRの駅のすぐ隣で、並んでいます。
IMG_3171.jpg
三陸鉄道・久慈駅

当初国鉄の運営していた三陸鉄道はJRの財政悪化で第3セクターとして1981年に再出発しています。震災で大きな被害を受け、復興しましたが経営は大変です。そのため、観光に力を入れ、今回のように旅行会社と提携して貸し切り列車も運行しています。
IMG_3172.jpg
レトロ車両

s-f0107752_2233572.jpg
内部(インターネット)

IMG_3173.jpg
駅員のお見送り

IMG_3176.jpg
久慈の海(車窓より)

私達が乗車したのは久慈駅から普代(ふだい)駅までの40分間ですが、途中で津波の傷跡が随所に見られ、まだ防波堤の工事を継続している場所がところどころ見られました。
美しい海岸線が見えなくなりますが、人命を守るためには仕方ないでしょう。
復興なる堤の塞ぐ夏の浜」(眞孝)
IMG_3174.JPG
線路の左、堤防の工事


Reconstructed bridge.jpg
津波の被害のあった場所
鉄橋を作り直す


普代で列車から降りてバスに乗り込み、北山崎へ向かいます。
普代は北緯40度の地点で、今回の旅行では、日本海側と太平洋側の北緯40度の場所を訪問しました。
北山崎へ向かう途中、普代の「奇跡の防潮堤」といわれる場所を見ました。ガイドの説明では、普代村は過去に何度か津波にあい被害を受け、和村幸徳村長が「2度あることは3度あってはいかん」と15.5メートルの防潮堤を提案、高すぎるという多くの反対を押し切って1970年に東北一の防潮堤が、1984年に水門が完成し、2011年の東日本大震災の大津波でも村の死者はゼロで、3000人が救われたという話です。大震災の時には和村村長は亡くなっていたのですが、今でも村長の墓前にお参りする人が絶えないそうです。
fudai.jpg
普代の水門

さて、バスで30分走り、北山崎に到着。ここは、海のアルプスと呼ばれる高さ200メートルの絶壁で、迫力のある絶景が見られます。駐車場からちょっと歩いて第一展望台に行きました。三陸海岸のポスターに使われている写真はこここから撮影されるのが多いそうです。
海からの霧「やませ」でぼんやりしている時が多いそうです。今日は曇りで少しぼんやりしていますが、まずまずの展望でした。
Sanriku seashore.jpg
北山崎からの展望


第2展望第は階段を数百段下りて行きます。下り10分、登り20分かかると聞いてあきらめました。
IMG_3178.jpg
途中からの風景

ここの休憩所で、事前に配られたお弁当を食べました。あまちゃんで有名になった「まめぶ汁」を試しに食べて見ました。くるみと黒砂糖の団子が入った汁で、汁はしょっぱい、団子は甘いので奇妙な食べ物と言われています。
三陸の茶店アイスとまめぶ汁」(眞孝)

この展望台で雨がぱらついてきました。

ここからバスで鵜の巣断崖に行きました。駐車場から秋田ヒバの林を抜けて展望台に。ここから5層に連なる絶壁が見えます。これが鵜の巣断崖と呼ばれるもので、このあたりでは海鵜が多いそうです。
絶壁の鵜急降下す有磯海(ありそうみ)」(皆川/藤戸補作)
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鵜の巣断崖

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IMG_3180.jpg

これで観光地は全部終わり、盛岡駅に向かってバスは走ります。途中だんだん雨が強くなりましたが、今回の旅では観光地で雨に降られずついていました。
盛岡では時間が余ったので、蔵元「あさ開」に寄って試飲をしたりお土産を買ったり。
盛岡駅では1時間以上の待ち時間があり、午後6時40分の新幹線やまびこ56号に乗り、東京駅着午後10時着、自宅帰着午後11時半、3泊4日の旅が終わりました。
(感想)
 旅行会社の団体ツアーは、時間に追われ忙しく、毎日ご馳走攻めで食事が多く、自由時間が少ないので、好きではなく、あまり参加しませんが、今回は良い旅だったと思いました。天気に恵まれたのが大きな要因ですが、東北三県を回るスケジュールに比較的余裕があり、食事の量は多かったのですが、魚中心で私達には向いていました。また、バスガイドの松尾さんは青森八戸出身で、東北のいろいろな情報に詳しく、よく勉強していて、難しい質問には調べて翌日答えるなど、熱心でした。「りんごの歌」を津軽弁に直して歌ったり(リンゴめんこいや〜)自作のフリップを準備したりと、明るい人だったので、楽しい旅に盛り上げてくれました。また、高齢者夫婦だけの旅ですが、まだアツアツのカップルもいて微笑ましく、よその夫婦を観察するのも面白いものです。バスの中でおしゃべりが多いとガイドの話が良く聞こえないこともありますが、夫婦だからでしょうかおしゃべりも少なく静かで、ガイドの説明を良く聞いている人が多く、私もじっくり聞けましたので、この旅行企画はよかったと思いました。(終わり)
(皆川眞孝)
Posted by 皆川眞孝 at 09:00
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