アフリカの熱気球(3)終 [2013年04月04日(Thu)]
アフリカの熱気球(3)終 空からきょろきょろと風景を見渡しているうちに時間はどんどん過ぎていきます。 今度は川の上空に差し掛かりました。 すこし行くと、カバの群れが川の中に見えます。じっと水中にいて、動きません。 さらに行くと、ちょうどヌーが土煙を上げて川を渡っています。ヌーの大移動や川渡りはTVで見たことがありますが、その情景を実際に上空からみられたのは、幸運でした。 いよいよ着陸態勢に入ります。 パイロットから、衝撃に備えて、バスケットの中にある綱をしっかり掴んでいるように注意がありました。 地面がぐんぐん近づいてきます。そして、ドシ〜ンと地面に激突。バスケットは跳ね上がって再び空中へ。そしてまた、ドシンと落ち、小さくジャンプ、そして今度は完全停止。バスケットが停止すると、バタッと横倒しになります。私たち乗客は、草の上の動物のフンに気を付けながら、バスケットから這い出てきます。なかなかスリルのある着陸(ランディング)でした。 追っかけてきた車のクルーが、テーブルやいすを車から降ろして早速朝食の準備を始めました。シャンペンが配られ、無事な帰還を祝って乾杯です。 大きな木の下にテーブルクロスが広げられ、英国風の朝食が始まりました。バーナーの火を使うので、暖かい料理がでてきます。まず、果物の取り合わせ、そして紅茶、スープ、オムレツなど卵料理と野菜。インド人の扮装をしたボーイが給仕をします。 広々とした草原で、思いがけない豪華な食事をのんびりと楽しみました。一緒に乗った人たちは、ニュージーランドからのグループでした。キャンプをしながら国立公園を回っているが、唯一の贅沢として熱気球に乗ったとのこと。 (ちなみに、この熱気球の料金は、ホテル往復、朝食を含めて、一人500ドル(約5万円)でしたが、十分にその価値はありました。) アメリカ人のパイロットは、いままでコロラド州で熱気球を飛ばしていたが、ここアフリカでは、景色だけでなく、野生動物を空から見られるので、こちらの方が楽しいとの話。 朝食が終わり、ホテルまで車で帰る途中、前の車が停車しているので何だろうと行ってみると、丁度雌ライオンが、エサ(たぶん、ヌー)を捕まえたばかりでした。朝食の邪魔をするなと、こちらを睨み時々吠えます。迫力満点です。 しばらくすると、エサを咥えて、森の中に消えていきました。 ホテルに帰り、パイロットが署名したバルーン乗船証明書を受け取りました。いい記念なので保存してあります。 終わり (文責:皆川) |
Posted by
皆川眞孝
at 09:00