オペラ映画「皇帝ティートの慈悲」 [2013年01月07日(Mon)]
映画・METオペラ「皇帝ティートの慈悲」
以前、紹介したことがありますが、ニューヨークのメトロポリタン・オペラの公演映像を映画館でみることができます。ただし、上映期間と映画館は限定されています。現在は、2012年〜13年のシーズンの公演オペラを東京では「新宿ピカデリー」と「東劇」の2か所で見られます。1月5日から11日までは、モーツアルト作曲の「皇帝ティートの慈悲」です。 このメトロポリタン・オペラ(MET)ライブ・ビューイングについての情報は、下記をクリックしてください。 http://www.shochiku.co.jp/met/schedule/ 私は5日に、新宿ピカデリーで「皇帝ティートの慈悲」を見てきました。今シーズンはドニゼッティ「愛の妙薬」、ヴェルディ「オテロ」に次いで3回目です。 実は、私はオペラは苦手でした。カルメンとか、蝶々夫人、ドン・ジョバンニなど有名オペラの公演を見たことがありますが、言葉がよくわからないので、こまかな点がわかりません。舞台の横に字幕がでることがありますが、よく読めません。それに、一流オペラ公演のチケットの値段はとても高くて手が出ません。安い席では、舞台が遠くて、迫力がなく、面白みに欠けます。TVでオペラを放送することもありますが、長いので一気に見られず、細切れになってストーリーがよくわからないこともあります。 それが、ライブ・ビューイングでは世界でも一流のメトロポリタン・オペラを日本語字幕付きで、大きなスクリーン・迫力のある音響で見られるのです。値段は、普通の映画よりも高い3500円ですが、本物のオペラと比較できない安い値段です。 メトロポリタン・オペラの劇場 今回の「皇帝ティートの慈悲」は、モーツアルトの最後のオペラですが、私はこのオペラは初めてでした。実在したローマ帝国の名君、皇帝ティートが、自分を裏切って暗殺しようとした友人を、寛容な心で許すというストーリーです。晩年のモーツアルトが、自分の苦しい心境を反映させて、「魔笛」と「レクイエム」の間のわずか18日間で書き上げたといわれています。 モーツアルトの美しいメロディーが随所で聴かれます。 一部を視聴するには、次をクリックしてください。 http://met-live.blogspot.jp/2012/09/blog-post_5011.html ただ、モーツアルトのほかの有名な作品(フィガロの結婚、ドン・ジョバンニ、魔笛)と比べると馴染みがないだけに、私はそれほど感激しませんでした。音楽は何度か聞いているうちにメロディーを覚えて、聞く楽しさが増してくるのでしょう。 このMETライブ・ビューイングは、これから「仮面舞踏会」「アイーダ」と続いて上映されますので、また見たくなりました。病み付きになりそうです。(文責:皆川) |
Posted by
皆川眞孝
at 20:43