悪徳商法事例集(142)銀行での保険契約 [2018年03月15日(Thu)]
悪徳商法事例集(142)銀行での保険契約 (独立行政法人)国民生活センターから最新の見守り新鮮情報が届きました。 銀行の名誉のために言っておきますが、今回は悪徳商法ではありません。ただ、銀行では元本保証の商品だけをすすめるというのは勘違いです。気を付けましょうという注意喚起です。 現在は銀行の金利が低くて預金をしておくのがばかばかしくなります。だからでしょうか、銀行が証券会社や保険会社とタイアップして、有利な商品をすすめることがあります。金利が高ければリスクも大きくなります。長い期間のものもあります。銀行だからと安心せずに、話を良く聞き、十分納得したうえで、判断することが必要です。(皆川) ********* 相続税対策のつもりが元本割れ 銀行窓口での保険契約 _____________ 定期預金が満期になり、銀行に行ったところ、窓口で「相続税対策になる。○○生命という会社を知っているか」と言われた。社名は知らなかったが、相続税対策になるならと思い、よく理解は出来ないまま、1千万円と5百万円の契約をし、支払った。銀行が保険を勧誘するとは思っておらず、元本保証の定期積立のつもりだった。先日、運用状況通知が届き、外貨建ての15年満期の保険だと知った。80歳代の私には長期保険契約は必要ないし、元本も減っていた。契約の際には元本割れのリスクの説明は受けていない。(80歳代 女性) ========== <ひとこと助言> ☆銀行の窓口で勧められたので預金のようなものだと思ったり、預金にするつもりの商品として、元本保証だと思ったりして、長期間の保険商品を契約してしまったという相談が寄せられています。また投資経験がないのにリスクが高い外貨建ての保険商品を勧誘され契約したケースもあります。 ☆銀行でも保険商品を販売していますが、預金とは異なり、満期時や中途解約時に元本割れとなる場合があります。また、外貨建て保険では為替変動リスクが生じたり、日本円と交換する際に手数料が必要となったりすることがあります。契約内容がよく分からなければ契約をしないようにしましょう。 ☆契約直後であれば、クーリング・オフが出来ることがあります。不明な点があれば、お早めにお住まいの自治体の消費生活センター等にご相談ください (消費者ホットライン188)。 |
Posted by
皆川眞孝
at 09:00