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多摩丘陵にある日野市三井台、ここに住む高齢者のクラブ・三井台南窓会の会員が中心になって作っている団体ブログです。地元の季節毎の写真、南窓会の活動報告、会員の旅行記、俳句、地域の情報など、多様な記事が満載です。
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映画「ハドソン川の奇跡」 [2016年10月03日(Mon)]
映画「ハドソン川の奇跡」



土曜日に、アメリカ映画「ハドソン川の奇跡」を多摩センターで見てきました。この映画は、数日前に同窓の友人に勧められた映画です。
s-240895.jpg

2009年1月、アメリカ・ニューヨークで飛行機がハドソン川に不時着するという事故があったことを覚えていらっしゃる方も多いと思います。155人の乗客・乗務員全員が助かったので、ハドソン川の奇跡と言われています。
USAir 1549便は、ラガーディア空港を離陸直後、渡り鳥の大群に突っ込み、両方のエンジンが損傷し停止しました。機長は管制塔が指示した近隣への空港への着陸は不可能だと判断し、ハドソン川への着水を敢行しました。ハドソン川は川幅が広く、橋が少なく、機長が空軍のパイロットとして不時着の経験があり、また近くにパトロール船がいた、など好条件が重なり、全員が無事に助かりました。当然、機長はアメリカだけでなく世界のマスコミで英雄だと称賛され、私もすごい美談で一件落着だと思っていました。
hado1.png
不時着した飛行機


しかし、話はこれで終わっていませんでした。アメリカ事故調査委員会では、機長が近隣の飛行場に着陸を試みなかったことが問題視され、徹底的な追及を受けます。この映画のテーマは、この問題でした。
映画では、機長がまるで裁判を受ける被告のように尋問を受けるところから始まります。飛行機の操縦訓練ではコンピュータと連動したシミュレータを使うのはご存知だと思います。
hqdefault.jpg
シミュレーター

事故の状態をシミュレーターで再現してみると、両エンジンの推進力が無くなっても、惰力だけで近隣の飛行場に着陸できたという結果がでたというのです。委員は、乗客を無用の危険に晒したと機長を糾弾します。機長や副操縦士は、十分に反論する機会も与えられません。果たして機長の運命やいかに?

機長のサリーを演じたのは、アメリカの名優トム・ハンクスです。姿も気持ちもサリー機長になりきっています。
233685.jpg
トム・ハンクス(左)と
アーロン・エッカート(副操縦士)

監督はもと「ダーティ・ハリー」の役者だったクリント・イーストウッドです。
s-159468.jpg
クリント・イーストウッド


この映画は、事故調査委員会の場面だけでなく、どのように事故が発生したのか、操縦室の中の様子、飛行機がハドソン川に突っ込む場面など非常にリアルに映像化しています。CGを使っているのでしょうが、まるで、実際の場面を撮影したように迫力あります。

また、サリー機長のように155人の命を救った英雄に対しても、真実を追求するために審問するというアメリカ社会の厳しさに驚きます。都の豊洲市場の問題でもわかるように、日本では誰も責任を負わせないような、なあなあの社会です。
水中に沈みゆく飛行機の中で、機長は残された乗客がいないか確認して最後にボートに飛び移ります。韓国セウォル号の真っ先に逃げ出した船長と好対照だと思いました。

実話に忠実に作られた映画で、迫力があり、内容が充実して、感動的です。このように真面目に作られたアメリカ映画は久しぶりです。映画館の大画面で見ることをお勧めします。
予告編は次をクリックして、公式ホームページで見られます。
http://wwws.warnerbros.co.jp/hudson-kiseki/

(皆川眞孝)
Posted by 皆川眞孝 at 09:00
この記事のURL
https://blog.canpan.info/nsk/archive/3048
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コメント
皆川さま
私の学生時代は映画館や飲食店に入ることは厳禁されていました。それが尾を引いて今でも映画館へはいると、少しばかり罪悪感を感じます、信じられないかも知れませんが−−それで、つい映画からは遠ざかり勝ちですが、これだけ読みやすく、分かり易い見事な紹介をされると藤波さんのおっしゃるように誰でも見たい気持ちになると思います。監督のクリント・イーストウッドも好きなキャラクターです。
英雄視されている人物について無用な危険を冒していないか検証するのはいかにもアメリカ的です。神風特攻をいかに合理的に防ぐかORを駆使してその方法を編み出したアメリカを思いますね。でも
ノーベル賞を受賞する日本、過去の過ちを反省して再度輝かしく立ち直ることを期待しています。
Posted by:荒川 健三  at 2016年10月04日(Tue) 21:56

皆川さん

この映画の核心部分をさらりと避けてさすが見事な感想文、これを読んだら皆さん見に行きたくなるでしょう。
只、映画でもちょっと出ましたが、着水地前には有名なGWB(George Wasington Bridge)と呼ばれる2階建て道路がある高い橋があり、飛行機の着水にはGWBをすれすれ飛び超えての着水しかなかったとサリー機長の判断だったと思います。フェリー船が近くにいたこと、そのフェリー船での乗客たちが救出活動行ったこと、等々Luckyだった面もあったようですね。

藤波
Posted by:藤波  at 2016年10月03日(Mon) 17:40

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