スイス旅行での失敗(1) [2015年09月05日(Sat)]
スイス旅行での失敗(1) スイスの旅行中には失敗を数多くしました。次に記したのは、モントルーに滞在中、スイス鉄道での失敗です。いまなら笑い話になりますが、その時は真剣でした。恥を忍んで、披露します。 モントルーから鉄道で30分ぐらいのところにマルティ二(Martigny)という町があります。そこの美術館でマティスの展覧会をしているので、妻と二人で見に行くことにしました。 モントルーの駅で10時5分の列車に乗り込みました。席について、荷物を置いてから、この列車のドアに自転車マークがあった事を思い出し、その写真をちょっと撮りたくて、ホームへ降りて写真を撮りました。 列車に乗り込もうとしたとたん、目の前のドアが自動的に閉まり、列車が音もなく動き始めました。外からドアをたたいても無駄で、車掌や駅員は誰もおらず、茫然とする私を残して、妻と私の荷物(パスポート、鉄道パス、お金など)をのせたまま列車は出発してしまいました。日本と違って、発車ベルが鳴らないのは知っていたのですが、停車時間が長いと勘違いしていました。 問題は、妻がどの駅で降りるか正確に知らないことです。次の列車に乗っても、妻がどこで降りたかわからないと見つけられません。 やっと駅員を見つけて、「連れ合いを一人だけを乗せて列車が行ってしまったので、車内の連れ合いに連絡をとれないか」とお願いしたのですが、それは難しいとのこと。携帯電話で連絡したらと言われましたが、携帯電話も車内の荷物の中。「車掌に連絡して、車内放送で妻にMartignyで降りるよう連絡できないか」と、粘ったところ、とにかく駅の事務所に行こうということになり、そこで、対策を相談していました。ちょうとその時、駅の係員が、「奥さんが次の駅(Aigle)で降りて待っている」とのメッセージを持ってきました。 妻は一人で車内に残されたので、次の駅で降りて,インフォメーション・デスクに駆け込んで、モントルーの連れ合いに連絡をお願いしたそうです。妻の所在がわかり、これでひと安心です。 35分後の列車に乗って、次の駅で待っていた妻を見つけて、Martignyに無事に一緒にいくことができました。 英語があまりできない妻ですから、よほど慌ててパニックになっているかと心配したのですが、妻は、「自分が部屋の鍵や、お金・鉄道パスも持っていたので、いざとなれば帰ることができる。困るのはあなたでしょう」と意外に冷静でした。 (教訓)一度列車に乗ったら、短時間でもホームに降りないこと。 (皆川眞孝) |
Posted by
皆川眞孝
at 09:00
ええっ!私もびっくりしました。そして思わず笑ってしまいました。ご無事で帰られたから笑えるのですけれど。ドアが閉まった瞬間のお二人の心臓の音が伝わってきました。次の駅で二人分の荷物を持ってとりあえず下車した奥様の機転と冷静さが、良い結果につながったのですね。明平さんの仰る通り怖いお話でした。
宮ア