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多摩丘陵にある日野市三井台、ここに住む高齢者のクラブ・三井台南窓会の会員が中心になって作っている団体ブログです。地元の季節毎の写真、南窓会の活動報告、会員の旅行記、俳句、地域の情報など、多様な記事が満載です。
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読書感想「下町ロケット」 [2014年05月11日(Sun)]
読書感想「下町ロケット」

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この本は、今売れっ子の池井戸潤の直木賞受賞作(2011年)です。池井戸潤は、「半沢直樹」のドラマの原作者で、彼の作品をドラマ化した連続ドラマ「ルーズヴェルト・ゲーム」と「花咲舞が黙ってない」(「原作「不祥事」ほか)が現在TVで放映中です。

皆さんは、この本のタイトルからどんなストーリーを想像しますか?下町から打ち上げる、おもちゃのようなロケット?いえいえ、このストーリーの中のロケットは、宇宙に打ち上げる本格的なロケットです。下町というのは、大田区の町工場の社長が主人公だからです。この町工場で作られた精密部品が、ロケット打ち上げに大切な役割を果たすという話です。
  なにか、難しそうに聞こえますが、とても面白い小説です。女性がほとんど出てこないビジネス小説ですが、冒険小説のようにハラハラ・ドキドキの場面が続き、一気に読めます。
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主人公佃航平は、若い時にはロケット工学の研究者で、実際のロケット打ち上げにかかわっていました。ところが打ち上げ失敗となり、その責任をとって研究所を辞めて、父親が経営していた機械製作の町工場の社長を引き受けます。しかし昔の夢を忘れられず、商売にはなりませんが、ロケットエンジンの研究開発も続けていました。会社の規模が拡大したところで、大口取引先から取引停止を言い渡され、ライバルの上場企業から特許侵害の訴訟を起こされ、それを知ったメインバンクから融資を断られるなど、次々と難問が襲い掛かります。前半は、これらを解決していくための社長や従業員の苦労の話です。やっと解決の目途がついた時に、今度は、国産ロケット生産の巨大企業が、この会社の特許技術に目をつけて、技術を使わせてくれるか、売ってくれるかと迫ってきます。特許を売れば莫大なお金が入ります。従業員は会社を救うために、特許を売るように社長に頼みます。ところが社長の佃は、安易な道を選ばず、自社でエンジンの部品を製造する道を選びます。部品購入なら下請けと同じだと、いままで低姿勢だった巨大企業は、手のひらを返したように、高飛車となります。部品に不良個所が見つかり、窮地に陥ります。果たしてこの会社の部品は受け入れられるでしょうか?
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この作者の巧みところは、大企業=強者=悪、中小企業=弱者=善、という簡単な図式にしていないところです。町工場の中でも社長の方針に反旗を翻し、裏切る人間もいます。大企業や銀行の態度には、読んでいても腹が立ってきますが、大企業の社員の中にも、この町工場の製品の高い品質に気が付く人もいます。
なお、著者は元銀行に勤務していたので、銀行の内部事情をよく知っていて、リアリティがあります。

夢を持ち続ける大切さをテーマとしたこの小説は、私たちを元気づけてくれ、どなたにも推薦できます。
(皆川眞孝)
Posted by 皆川眞孝 at 09:00
この記事のURL
https://blog.canpan.info/nsk/archive/2091
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コメント
この小説、少し前テレビで見ました。
しかし、最初の出だしが町工場のごたごたはかりで、ちっともロケットが出てこなくて、やっとロケットの話がでてきたら、主人公がなかなか決断できなくて、従業員とのごたごたになり、見ている私がじりじりして、遅い時間の放映ということもあり、睡魔に負けてあきらめてしまいました。惜しいことをした、と大変悔やんでいます。再放送はないかしら・・・なかったら本を読んでみたいです。
Posted by:藤戸 紘子  at 2014年05月13日(Tue) 09:22

皆川さま
このように畳み掛けて息もつかせず、しかも流れるように巧みに解説されるとこの本を読まずにいられる人はいないのではないかと思います。その上、作者は銀行の内部事情にも詳しいと説明をうけると、銀行は庶民には近寄り難い城みたいなところだと思っている私などは余計に覗いてみたくなります。最近、液体ロケット開発に心魂を傾けて亡くなった技術者の奥さんがロケット開発の真実を訴えようと日本ロケット「真実の軌跡」という本を出版して個体ロケットのみを開発先駆の主役として功績を称えてきた風潮を強く批判していますが、超巨大事業のロケット開発には数々の話題が隠れているように感じられます。
Posted by:荒川 健三  at 2014年05月11日(Sun) 15:20

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