CANPAN ブログ検索
Loading
  • もっと見る
多摩丘陵にある日野市三井台、ここに住む高齢者のクラブ・三井台南窓会の会員が中心になって作っている団体ブログです。地元の季節毎の写真、南窓会の活動報告、会員の旅行記、俳句、地域の情報など、多様な記事が満載です。
<< 2020年04月 >>
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30    
カテゴリアーカイブ
最新記事
最新コメント
ミセスミヤ
令和2年 奥多摩湖の春(4) (04/08) 荒川健三
昭和記念公園(1) (03/07) ミセスミヤ
昭和記念公園(1) (03/07) 藤戸 紘子
今月の俳句(令和二年二月) (02/26) 荒川 健三
緊急連絡・新型コロナウイルス関連 (02/25) 皆川
今月の俳句(令和二年二月) (02/24) 荒川 健三
今月の俳句(令和二年二月) (02/24) 荒川 健三
奄美大島 (3) (02/08) 皆川
奄美大島 (3) (02/07) 藤戸 紘子
今月の俳句(令和二年一月) (01/24)
最新トラックバック
月別アーカイブ
今月の俳句(25年5月) [2013年05月14日(Tue)]
今月の俳句(二十五年五月)

  今月の俳句サークルの句会兼題は「五月雨(さみだれ)」でした。夏の季語で、旧暦五月に降る長雨のことで、五月(さつき)の「さ」と、水垂れの「みだれ」を結んでできたといわれています。
同じ漢字でも、下五では「さつきあめ」と読みます。
句評は、いつも通り、リーダーの藤戸さんにお願いしました。


五月雨や門閉ざしたる武家屋敷」  
皆川 眞孝

kakuno - コピー.jpg
角館
 
読んですぐ角館を思い浮かべました。武家屋敷ですから色や装飾のないがっちりとした建物でしょう。そして門が閉ざされていて、そこに五月雨が降りしきっている景です。
無駄な言葉のない格調高い佳句となりました。

五月雨や大樹の下のマリア像
宮ア 和子 
 
maria.jpg

五月雨の頃の大樹ですから、大きく枝を広げ青葉が茂っていることでしょう。
その根元にマリア様の像がある、そんな景がすっと浮かんできます。
マリア様独特の伏し目がちのなんとも表現のしようのない優しさと悲しみに満ちたお顔に五月雨の雫がかかっているかもしれません。五月雨の静けさとマリア様がよく響きあっている佳句だと思います。

五月雨や少しきつめの女坂
渡辺 功
  
onna4.jpg
高尾山の女坂

少しきつめの女坂」、が良いですね。これは動かない。
きつめの女坂ではきつ過ぎるし、男坂ではもっとつまらない。
五月雨がじとじと降っている。これがざあざあ降りではつまらない。
ちょっと俳諧味の効いた、練れたなかなかの佳句です。

杖をつく坂道遠し五月雨」  
佐藤 朋子

tue1.png

作者は少し足許が頼りなく感じられて杖を使用されているのでしょうか。
若い頃はなんでもなかった坂がいやに長く感じられたのでしょう。
五月雨とはじめじめと降る霖雨(ながあめ)のことですが、作者のやれやれという気持ちが季語でよく表現されています。

柿若葉疎遠の友に手紙書く
小野 洋子
  
wakaba.jpg

夏の気配が感じられる頃になると、気持ちも軽やかになります。
作者も日頃無音に過ぎている友人に手紙を書こうと思い立ったという気持の軽やかさを詠まれました。あの独特の艶のある柿若葉という季語が効いています。

匂ひたつ藤の長房地に触れて」  
皆川 瀧子

1Fuji.jpg

藤のきれいな季節となりました。作者は先日ご夫君と足利フラワーパークに旅行され、そこで見事な藤をご覧になってこの一句を詠まれたそうです。
地に触れるまで垂れた房はさぞ見応えがあったと思います。匂いたつ、の上五で、藤の奥ゆかしい品の良い花房の景が浮かびます。
(瀧子コメント) 私の元の句は「匂ひたつ藤に向かいてカメラ押す」でしたが、これでは単なる報告になってしまいます。藤戸さんに手を入れてもらい、素敵な俳句に変身しました。特に、下五の「地に触れて」で藤の情景が具体的になり、「私の言いたかったのはこれだ!」と思いました。

しなやかに岩跳ぶ豹や風薫る」  
藤戸 紘子

yukihyou.jpg

作者は動物好きでよく多摩動物公園にはいらっしゃるそうです。昨年9月に多摩動物公園で飼育していたユキヒョウの「マユ」(13歳)が死亡しました。しかし子供が4頭いて、無事に成長しているそうです。
この俳句は、この連休に動物園を訪れた時のものだそうです。いままで赤ちゃんと思っていたユキヒョウが、いまは大きくなり、岩の上を軽々と飛び回っているという景です。「風薫る」は夏の季語ですが、豹が跳んだあとの風を連想させます。「しなやか」という言葉でネコ科の動物の動きをうまく表現しています。目の前にユキヒョウの姿が浮かぶよい句だと思います。(コメント・皆川眞孝)
Posted by 皆川眞孝 at 09:00
この記事のURL
https://blog.canpan.info/nsk/archive/1717
コメントする
コメント
皆川、藤戸様
五月雨の季語の由来、下5句の場合の読み方、勉強になりました。
毎月、皆様のご精進、ご上達がうかがえます。

その上、藤戸さんの巧みな句評、新聞の選者の評などより素晴らしく、文学的な素養の深さに感じいっています。
Posted by:菊間敏夫  at 2013年05月15日(Wed) 13:05

皆川・藤戸さま
先生や専門家からみれば、発表のつど作品の順位がつくのでしょうが、私のような素人からみるとどの句も素晴らしいと思います。季語ともあいまって雰囲気がリアルに感じられます。皆川瀧子さまの藤戸先生による推敲のお話しは秘密の舞台裏を覗いたようなスリルとともに成るほどと納得させられました。ブログがとても面白く、かつ勉強になるブログです。
Posted by:荒川 健三  at 2013年05月14日(Tue) 12:20

皆川ご夫妻様
今回も素敵な写真とイラストをありがとうございました。
本当に句にマッチした、句をさらに引き立てる写真を探すのにご苦労されていることと拝察します。
また、私の句に毎月コメントをいただき、ありがとうございます。
ところで、ご夫妻とも非常に正直な方達だと感心すると同時に笑ってしまいました。原句まで披露されるとは・・・・
お二人の生き様そのままなのでしょうね。
このブログをご覧の皆様、今月の句をお読みになって、俳句のレベルが確実に上がっていることをお感じいただけるでしょうか。
本当に毎月の句会が楽しみな私です。
Posted by:藤戸紘子  at 2013年05月14日(Tue) 11:44

プロフィール

三井台南窓会(日野市老人クラブ)さんの画像
リンク集
https://blog.canpan.info/nsk/index1_0.rdf
https://blog.canpan.info/nsk/index2_0.xml