石川酒造を訪ねて [2012年04月28日(Sat)]
石川酒造を訪ねて 日本酒「多摩自慢」・地ビール「多摩の恵」で知られる[石川酒造]は福生市熊川1にあります。 羽村のチューリップを見に行った帰りに酒粕を買うため、思いついて石川酒造に寄ってみました。駐車場に入った途端、壮大な蔵屋敷に目を瞠りました。 現在の当主は第十八代石川太郎氏、400年前の姿を留める3000坪の敷地内には歴史を偲ばせる様々な蔵が立ち並びその中に、第十七代[石川弥八郎]会長の気品に満ちた邸宅が「これより先オフリミット」の告知板を掲げ重々しく存在しています。 石川家は代々[弥八郎]襲名のしきたりですから現社長の太郎氏も[弥八郎]を継承することになると思います。 蔵屋敷 入口 玉川上水 熊川分水碑 多摩川から取水する[玉川上水]は承応2年(1653)に設営され、さらに熊川分水が創られ熊川村を五穀豊穣の地に変身させました。 幕府の天領(直轄地)たる熊川村にはおよそ20名の名主が居たが石川家はそれらを統括する名主総代として幕府の命を下達し、また郡代を通じて幕府にものを申す福生一円を取り仕切る大庄屋であり、いわゆる肝煎り庄屋でありました。 縁起高札 高札には[大黒天]・[弁財天]を祀る縁起を記している。大黒天は五穀豊穣・商売繁盛を司り弁財天は水を司る神の化身であるから造り酒屋として石川家の縁起としたと思われるが、先にも記したとおり石川家は単なる造り酒屋ではなく大庄屋として多摩川の氾濫対策・治水工事の幕府御用も兼ねていました。 郵便ポストのある蔵屋敷風景 [福生のビール小屋]レストラン 文久3年(1863)第13代当主石川和吉が酒造業を創始したのに続いて第14代当主石川千代蔵がドイツ式ビールの製造を始めました。現在はそこに「地ビール・日本酒とイタリア料理」のレストランがあり、安くて美味い料理が楽しめます。レストランの評判は地元は勿論外国人にも知られ盛況で、「トマトのスパゲッティ」を注文して試食してみましたが素晴らしい味でした。 第17代石川弥八郎邸宅入口外観 資料館 蔵屋敷内のケヤキ 平成2年福生市の指定天然記念物となっている。 樹高:22.1m 幹周:4,48m 蔵屋敷の八重桜 屋敷内の梅も見事だとききました。 |
Posted by
wild river
at 15:05
石川酒造のご紹介、ありがとうございました。
青梅の小澤酒造には行ったことがあるのですが、もっと近くに、いい場所があるのですね。
いつか、老人会のグループバス旅行で行きたいとと思います。
その前に、イタリア料理と食べに個人でも行ってみたいと思いました。
玉川上水は、江戸時代の大きな土木事業で、地元もずいぶん協力したのがわかります。
皆川