NPO大学では、毎月若手NPOの代表をゲストに招き、活動内容についてお話してもらっています。話を聞いた受講生は、各自が「おもしろい!」と思った内容を600文字ほどで記事化します。
今回は、ゲストにNPO法人3keys代表の森山誉恵さんを招き、「子どもの貧困と児童虐待」と題して講義してもらった内容を、葛原南美さんの視点で振り返ります。
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「すべての子どもたちが安心して育つ社会へ」をモットーとして活動するNPO法人3keys(スリーキーズ、東京・新宿)代表の森山誉恵さんの話を聞いた。森山さんは、児童養護施設での学習支援等の活動を続け、この分野の若手リーダーだ。子どもの貧困という深刻な社会的課題に向き合っている彼女だが、自分をひけらかすことなく、優しい笑顔と穏やかな話し方が印象的な美しい女性であった。常に子ども目線で活動を考える細やかな心配りを感じた。
森山さんの話を聞いて感じたのは、細やかな心配り。その細やかさを象徴するのが、同団体が運営する10代向けの相談サイト「Mex(ミークス)」。同サイトは、若者に受け入れやすいポップで季節感のあるデザインを採用している。悩んでいる子どもの心に優しく寄り添うようだ。
機能面では、文字にふりがなをふることも可能だ。
そういった細やかな工夫や心配りが、子どもの小さな声を拾うためにはとても有効的であるという。
サイトだけではなく、寄付やボランティアを募るためのリーフレットやパワーポイントにも、見やすさ・伝わりやすさ・親しみやすさがにじみ出ていた。ファンドレイジングや広報活動としても3keysから学べることは多くあった。
ここ最近、TVやネットニュースなどで話題にされ、社会的に目を向けられるようになった「子どもの貧困」。人や地域のつながりが疎遠になりつつある現代では、いじめや虐待、貧困で困っていても、頼る大人が周りにいないことが多いだろう。
現代に生きるものとして、「子どもの貧困」という深刻な問題に向き合っていかなければならない世代として、これからも彼女の活動に注目していきたい。
執筆者:葛原南美(栃木県宇都宮大学3年)
栃木県宇都宮大学3年の葛原南美(くずはらみなみ)です。出身は青森県で、大学では社会学を専攻しています。インドの女性と子どもを支援するサークルに所属していて、宇都宮市をフェアトレードタウンにするための活動にも携わっています。将来ジャーナリストになるべく人を惹きつける文章を書く力を養いたいです好きなものはお酒とカラオケどうぞよろしくお願いします
2017年02月13日
2017年02月10日
リアル・ネットで救う、「こどものこころ」
NPO大学では、毎月若手NPOの代表をゲストに招き、活動内容についてお話してもらっています。話を聞いた受講生は、各自が「おもしろい!」と思った内容を600文字ほどで記事化します。
今回は、ゲストにNPO法人3keys代表の森山誉恵さんを招き、「子どもの貧困と児童虐待」と題して講義してもらった内容を、高山壮さんの視点で振り返ります。
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児童養護施設での学習支援等を行うNPO法人3keys(スリーキーズ、東京・新宿)は、インターネットを通して、虐待や貧困などで頼れる大人が身近にいない子どもたちのSOSに応えている。妊娠やDVなど、人に言えづらい悩みを受け付ける相談窓口をネット上に開設した。リアル・ネットで子どもの心を救う。(高山 壮)
同団体が立ち上げたサイトの名称は、Mex(ミークス)。2016年4月に立ち上げた。児童向けに相談を受け付けている。子どもたちは、同サイトを通じて自分に合った支援団体を検索することもできる。
信頼できる大人・友人が周りにいない彼/彼女らの一番身近な相談相手はインターネットになり、解決策をネット上に求めてしまうことは珍しくない。その結果、ネットリテラシーが十分ではない若年層のネットトラブルが起きてしまう。
3keysでは、子どもたちが悩んだ時に、有害なサイトに出会うよりも先に、Mexにたどり着けるようにネットでの宣伝や広告、啓発活動を続けている。
主な利用者は10代。森山さんは「遊びゴコロ」をテーマに、Mexをデザインした。だが、単純に明るくするだけでなく、利用者が疎外感を感じないように、悩みを打ち明けやすい雰囲気作りを心がけている。
サイトのトップは四季を感じさせる可愛らしいデザイン。今はカエデとイチョウが落葉している。
現在は東京版のみだが、全国版も準備中だという。Mexがこれからより多くの子どもたちの頼れる相談場所になることを願う。
執筆者:高山 壮
フリーランスのファッションデザイナーとして働いています。ここ数年の、ファッションの生産や消費に対する問題に関心をもち、そこから様々な社会問題とそれに対応するNPO団体があることを知りました。この機会に、問題に対する知識を深め、またデザインという仕事で何か役に立てる方法を考えていきたいとおもいます。
今回は、ゲストにNPO法人3keys代表の森山誉恵さんを招き、「子どもの貧困と児童虐待」と題して講義してもらった内容を、高山壮さんの視点で振り返ります。
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児童養護施設での学習支援等を行うNPO法人3keys(スリーキーズ、東京・新宿)は、インターネットを通して、虐待や貧困などで頼れる大人が身近にいない子どもたちのSOSに応えている。妊娠やDVなど、人に言えづらい悩みを受け付ける相談窓口をネット上に開設した。リアル・ネットで子どもの心を救う。(高山 壮)
同団体が立ち上げたサイトの名称は、Mex(ミークス)。2016年4月に立ち上げた。児童向けに相談を受け付けている。子どもたちは、同サイトを通じて自分に合った支援団体を検索することもできる。
信頼できる大人・友人が周りにいない彼/彼女らの一番身近な相談相手はインターネットになり、解決策をネット上に求めてしまうことは珍しくない。その結果、ネットリテラシーが十分ではない若年層のネットトラブルが起きてしまう。
3keysでは、子どもたちが悩んだ時に、有害なサイトに出会うよりも先に、Mexにたどり着けるようにネットでの宣伝や広告、啓発活動を続けている。
主な利用者は10代。森山さんは「遊びゴコロ」をテーマに、Mexをデザインした。だが、単純に明るくするだけでなく、利用者が疎外感を感じないように、悩みを打ち明けやすい雰囲気作りを心がけている。
サイトのトップは四季を感じさせる可愛らしいデザイン。今はカエデとイチョウが落葉している。
現在は東京版のみだが、全国版も準備中だという。Mexがこれからより多くの子どもたちの頼れる相談場所になることを願う。
執筆者:高山 壮
フリーランスのファッションデザイナーとして働いています。ここ数年の、ファッションの生産や消費に対する問題に関心をもち、そこから様々な社会問題とそれに対応するNPO団体があることを知りました。この機会に、問題に対する知識を深め、またデザインという仕事で何か役に立てる方法を考えていきたいとおもいます。
2017年02月06日
「もう他人事ではいられない」これからの政治を考えよう
NPO大学では、毎月若手NPOの代表をゲストに招き、活動内容についてお話してもらっています。話を聞いた受講生は、各自が「おもしろい!」と思った内容を600文字ほどで記事化します。
今回は、ゲストにNPO法人YouthCreate代表の原田謙介さんを招き、「18歳選挙時代の若者の政治参画」と題して講義してもらった内容を、小股裕美さんの視点で振り返ります。
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NPO法人YouthCreate(ユースクリエイト)代表の原田謙介さんは、NPO大学で「18歳選挙時代における若者の政治参画」というテーマの講義を行った。2016年は18歳選挙権が導入され、初めての国政選挙が行われた年である。同団体はこの結果をどう見たのか。
先の選挙での投票率は18歳が51.17%、19歳が39.66%だった。初めての18歳選挙だったので、様々なメディアで盛んに取り上げられ、議論も活発に行われた。2〜30代の投票率を上回る結果になるなど、効果を上げているようにも見える。
この投票率を今後さらに上げていくために、YouthCreateは次の3つのことを軸に行動する。
@子ども・若者と政治が接する場を増やす
A子ども・若者が政治への知識を高める場を作る
B若者の政治「参画」をすすめる
原田氏はただ「選挙に行こう」と言っただけでは、人は動かないと言い切る自分の興味のあることから浮かんだ疑問などが、政治につながる環境づくりをしていくことが大切だという。
政治の「自分事化」を繰り返していくことで、身近な内容から俯瞰的な視点を持ったものまで考えられるようになる。政治は学ぶものではなく「関わるもの」なのだ。
こうした意識の変化の積み重なりが、社会の変化を起こし、主体的な政治参画を実現するのではないだろうか。小さな政治参加の積み重ねが政治に双方向性をもたらすはずだ。
執筆者:岡野俊甫(早稲田大学人間科学部2年)
はじめまして、早稲田大学人間科学部2年の岡野俊甫です。生まれは東京ですが、幼稚園から大学までずっと埼玉育ちです。大学では学園祭実行委員会に所属しています。学習環境デザインに興味をもっており、最近はワークショップの勉強に力を入れています。NPO大学を自分の考え方を捉え直したりするきっかけにしたいと考えています。よろしくお願いします。
今回は、ゲストにNPO法人YouthCreate代表の原田謙介さんを招き、「18歳選挙時代の若者の政治参画」と題して講義してもらった内容を、小股裕美さんの視点で振り返ります。
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NPO法人YouthCreate(ユースクリエイト)代表の原田謙介さんは、NPO大学で「18歳選挙時代における若者の政治参画」というテーマの講義を行った。2016年は18歳選挙権が導入され、初めての国政選挙が行われた年である。同団体はこの結果をどう見たのか。
先の選挙での投票率は18歳が51.17%、19歳が39.66%だった。初めての18歳選挙だったので、様々なメディアで盛んに取り上げられ、議論も活発に行われた。2〜30代の投票率を上回る結果になるなど、効果を上げているようにも見える。
この投票率を今後さらに上げていくために、YouthCreateは次の3つのことを軸に行動する。
@子ども・若者と政治が接する場を増やす
A子ども・若者が政治への知識を高める場を作る
B若者の政治「参画」をすすめる
原田氏はただ「選挙に行こう」と言っただけでは、人は動かないと言い切る自分の興味のあることから浮かんだ疑問などが、政治につながる環境づくりをしていくことが大切だという。
政治の「自分事化」を繰り返していくことで、身近な内容から俯瞰的な視点を持ったものまで考えられるようになる。政治は学ぶものではなく「関わるもの」なのだ。
こうした意識の変化の積み重なりが、社会の変化を起こし、主体的な政治参画を実現するのではないだろうか。小さな政治参加の積み重ねが政治に双方向性をもたらすはずだ。
執筆者:岡野俊甫(早稲田大学人間科学部2年)
はじめまして、早稲田大学人間科学部2年の岡野俊甫です。生まれは東京ですが、幼稚園から大学までずっと埼玉育ちです。大学では学園祭実行委員会に所属しています。学習環境デザインに興味をもっており、最近はワークショップの勉強に力を入れています。NPO大学を自分の考え方を捉え直したりするきっかけにしたいと考えています。よろしくお願いします。
2017年02月03日
「選挙に行こう」からスタートしない政治教育を
NPO大学では、毎月若手NPOの代表をゲストに招き、活動内容についてお話してもらっています。話を聞いた受講生は、各自が「おもしろい!」と思った内容を600文字ほどで記事化します。
今回は、ゲストにNPO法人YouthCreate代表の原田謙介さんを招き、「18歳選挙時代の若者の政治参画」と題して講義してもらった内容を、小股裕美さんの視点で振り返ります。
NPO法人YouthCreateの原田謙介氏は9月12日、「若者と政治参画」というテーマでNPO大学に登壇した。原田氏は、若者と政治をつなぐことをコンセプトに、学生時代から活動してきた。「政治教育を、選挙からスタートさせない」と主張する。
「選挙にいきましょう、良いことしましょう」では、誰の心にも響かない。「普段利用する〇〇駅をもっと快適な空間にするためには?」など、彼らにとって身近で、想像もしやすい「まち」という切り口から、政治への興味関心を持ってもらうように啓発教育を行う。
地方議員と若者の交流会「Voters Bar」を全国で展開し、政治家と若者の接点を作り続けている。近頃では高校生の参加も増えてきたという。「お酒を飲むBARという設定は適切ではないかもしれない」と、うれしい悩みも出てきたそうだ。
原田氏の原体験は、議員事務所でのインターンにあった。活動の中で感じた、「若者と政治の距離が遠すぎる」という思いが今の活動につながっている。
「政治教育を、選挙からスタートさせない」と語る原田氏の言葉を聞いて、若者の政治参画を応援する大人自身が、「政治について考える=選挙について考える」と安直に思い込んでいないかと自問させられる。
「お客さんとしてではなく、主体的に政治と関わっていける主権者教育が必要だ」という言葉が印象的であった。学ぶ、知ることで政治に詳しくなるだけでなく、双方向のコミュニケーションを通して自分の意見をもてる、声を出して疑問も提案もぶつけられる人材を育てたい、という言葉に原田氏の想いが込められていると感じた。
執筆者:佐藤理恵
2008年大学卒業後、看護師として病院に就職。失敗ばかりの毎日を過ごし、働けば働くほど心がすれて汚くなっていく自分に気づき、4年で退職。NPOに転職、障害をもった方が対象のヘルパー派遣事業に携わる。素晴らしい仲間に恵まれ心の健康を取り戻し、バリバリ働く。その中で、発信力や人を惹きつける力、お金の動きをみる力、資金を行政のお金以外から集める力もろもろ圧倒的な能力不足に悩んでおり、NPO大学に参加を決める。
今回は、ゲストにNPO法人YouthCreate代表の原田謙介さんを招き、「18歳選挙時代の若者の政治参画」と題して講義してもらった内容を、小股裕美さんの視点で振り返ります。
NPO法人YouthCreateの原田謙介氏は9月12日、「若者と政治参画」というテーマでNPO大学に登壇した。原田氏は、若者と政治をつなぐことをコンセプトに、学生時代から活動してきた。「政治教育を、選挙からスタートさせない」と主張する。
「選挙にいきましょう、良いことしましょう」では、誰の心にも響かない。「普段利用する〇〇駅をもっと快適な空間にするためには?」など、彼らにとって身近で、想像もしやすい「まち」という切り口から、政治への興味関心を持ってもらうように啓発教育を行う。
地方議員と若者の交流会「Voters Bar」を全国で展開し、政治家と若者の接点を作り続けている。近頃では高校生の参加も増えてきたという。「お酒を飲むBARという設定は適切ではないかもしれない」と、うれしい悩みも出てきたそうだ。
原田氏の原体験は、議員事務所でのインターンにあった。活動の中で感じた、「若者と政治の距離が遠すぎる」という思いが今の活動につながっている。
「政治教育を、選挙からスタートさせない」と語る原田氏の言葉を聞いて、若者の政治参画を応援する大人自身が、「政治について考える=選挙について考える」と安直に思い込んでいないかと自問させられる。
「お客さんとしてではなく、主体的に政治と関わっていける主権者教育が必要だ」という言葉が印象的であった。学ぶ、知ることで政治に詳しくなるだけでなく、双方向のコミュニケーションを通して自分の意見をもてる、声を出して疑問も提案もぶつけられる人材を育てたい、という言葉に原田氏の想いが込められていると感じた。
執筆者:佐藤理恵
2008年大学卒業後、看護師として病院に就職。失敗ばかりの毎日を過ごし、働けば働くほど心がすれて汚くなっていく自分に気づき、4年で退職。NPOに転職、障害をもった方が対象のヘルパー派遣事業に携わる。素晴らしい仲間に恵まれ心の健康を取り戻し、バリバリ働く。その中で、発信力や人を惹きつける力、お金の動きをみる力、資金を行政のお金以外から集める力もろもろ圧倒的な能力不足に悩んでおり、NPO大学に参加を決める。
2017年02月01日
1票の持つ意味とは〜若者の政治参画から学ぶ〜
NPO大学では、毎月若手NPOの代表をゲストに招き、活動内容についてお話してもらっています。話を聞いた受講生は、各自が「おもしろい!」と思った内容を600文字ほどで記事化します。
今回は、ゲストにNPO法人YouthCreate代表の原田謙介さんを招き、「18歳選挙時代の若者の政治参画」と題して講義してもらった内容を、小股裕美さんの視点で振り返ります。
若者と政治をつなぐ活動を行うNPO法人YouthCreate(ユースクリエイト)代表の原田謙介氏から講義を受けた。同団体は若者に政治の啓発活動をしているが、「選挙からスタートしない方法」はとても印象的だった。私たち国民にとって、「政治に参加する」主とは、選挙で投票することだと認識していた。しかし、若者に対して政治の理解を進める際に、選挙から話し始めてしまうと、選挙の目的や意味について分からなくなってしまうと警鐘を鳴らした。
原田氏は、まだ政策に関する知識がない人に、「選挙に行こう」と呼びかけてしまうと、選挙を行う意味が分からず、その結果、政治に関心がなくなっていくという。
実際、日本では、国会中継を見ている若者はどのくらいいるのだろうか。おそらく見ている人はほとんどいないだろう。国の政治は自分たちの今の生活や将来にも関わることであるのに、どこか遠い存在で他人事の話に感じてしまう若者は多いのではないかと思う。
自分自身がどこまで政治を理解できているだろうか。選挙の目的や意味をきちんと理解しているのだろうかと講義を聞きながら不安に感じ、そう感じる自分自身に反省した。
選挙での投票は、自分の意見を述べる大切な1票である。18歳選挙の時代が始まり、投票率も注目されてはいるが、それぞれの1票がきちんと意味を持つものであるよう、私たち若者はその1票の重さを自覚する必要があるのではないかと強く感じた。
執筆者:小股裕美
社会人。大学時代からNPOやソーシャルビジネスに興味がありました。今は福祉関係の仕事に勤めていますが、NPO大学を通して新たな分野について学び視野を広げて、新しいことにも挑戦いきたいと考えています。よろしくお願いします。
今回は、ゲストにNPO法人YouthCreate代表の原田謙介さんを招き、「18歳選挙時代の若者の政治参画」と題して講義してもらった内容を、小股裕美さんの視点で振り返ります。
若者と政治をつなぐ活動を行うNPO法人YouthCreate(ユースクリエイト)代表の原田謙介氏から講義を受けた。同団体は若者に政治の啓発活動をしているが、「選挙からスタートしない方法」はとても印象的だった。私たち国民にとって、「政治に参加する」主とは、選挙で投票することだと認識していた。しかし、若者に対して政治の理解を進める際に、選挙から話し始めてしまうと、選挙の目的や意味について分からなくなってしまうと警鐘を鳴らした。
原田氏は、まだ政策に関する知識がない人に、「選挙に行こう」と呼びかけてしまうと、選挙を行う意味が分からず、その結果、政治に関心がなくなっていくという。
実際、日本では、国会中継を見ている若者はどのくらいいるのだろうか。おそらく見ている人はほとんどいないだろう。国の政治は自分たちの今の生活や将来にも関わることであるのに、どこか遠い存在で他人事の話に感じてしまう若者は多いのではないかと思う。
自分自身がどこまで政治を理解できているだろうか。選挙の目的や意味をきちんと理解しているのだろうかと講義を聞きながら不安に感じ、そう感じる自分自身に反省した。
選挙での投票は、自分の意見を述べる大切な1票である。18歳選挙の時代が始まり、投票率も注目されてはいるが、それぞれの1票がきちんと意味を持つものであるよう、私たち若者はその1票の重さを自覚する必要があるのではないかと強く感じた。
執筆者:小股裕美
社会人。大学時代からNPOやソーシャルビジネスに興味がありました。今は福祉関係の仕事に勤めていますが、NPO大学を通して新たな分野について学び視野を広げて、新しいことにも挑戦いきたいと考えています。よろしくお願いします。