NPO大学では、毎月若手NPOの代表をゲストに招き、活動内容についてお話してもらっています。話を聞いた受講生は、各自が「おもしろい!」と思った内容を600文字ほどで記事化します。
今回は、ゲストにNPO法人Rebit代表の薬師実芳さんを招き、「LGBTから考えるダイバーシティ&インクルージョン」と題して講義してもらった内容を、伊藤聖矢さんの視点で振り返ります。
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LGBT(レズビアン・ゲイ・バイセクシュアル・トランスジェンダー)については年々メディアを通して理解は深まっていると感じている。しかし、未だに当事者は差別や偏見に苦しみ、生きづらい世の中であることに変わりはないだろう。当事者の生きづらさを助長しているものは何か。
国内のLGBT人口比率は約7.6%だ。13人に1人がLGBTとなる。世界の約1/3の国と地域では、LGBTへの差別禁止法があるが、日本にはまだない。国連からの勧告があるにも関わらず、未だに禁止法を制定していない。さらに、同性婚も認められていなく、性同一性障がい者にとっては、戸籍の変更は可能だが、要件が厳しい。
これらの現実が、当事者の生きづらさを助長しているように感じる。その結果、性同一性障害者の約7割が、二次成長期に自殺願望を抱く。多様な性について、教育現場で学んだと答えた高校生はわずか9%だ。
一人ひとりが身体の性別だけで性別が決まらないということと、人の数だけセクシュアリティがあるということを理解すべきだ。そうした先に、ありのままで生きていける社会が待っていると思う。
執筆者:野口香澄
埼玉県出身。中学2年生の時に「世界がもし100人の村だったら」という本に感銘を受ける。世界のことを多くの人々に伝えたいと思い、教師を目指 すことを辞め、マスコミを目指す。就活でマスコミの倍率の高さと狭き門であることを知 り、挫折。食で飢餓と貧困を撲滅するという経営理念の飲食系の会 社に就職。2年後、JICAか留学かピースボートかで悩み地球一周出来るピースボートに乗る。乗船後、ピースボートのスタッフに成り今に至る。
2017年01月05日
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