★海外事例の紹介:NPOも使える「ビジネスモデル・キャンバス」と「リーン・キャンバス」 [2014年05月28日(Wed)]
前回、NPOにリーン・スタートアップは応用できるのか、その課題と可能性を書きました。 Lean for Nonprofits ――リーン・スタートアップ(高速仮説検証プロセス)はNPOに応用できるか? リーン・スタートアップの手法を実行するために必要なのがリーン・キャンバス(Lean Canvas)です。日本でも有名になった書籍『ビジネスモデルジェネレーション』にあるビジネスモデル・キャンバス(Business Model Canvas)を、より顧客への価値提供とその活動へ徹底的に集中し、他の活動をそぎ落として高速仮説検証するツールです。 数週間から数ヶ月かかるビジネスプラン(事業計画書:事業収支計画、プロモーション戦略、パートナー戦略、マーケットリサーチ、コンセプト)と違い、「リーン・キャンバス」は半日もあれば複数のプロジェクトの仮説を書くことができます。さらに、1ページに簡潔にまとめるので頻繁に更新することも可能です。商品、サービス完成前にニーズが確認でき、顧客の反応を見て改善していきます。時間、お金、サポート、モチベーション等の制約がある活動環境の中で、仮説を何ヶ月もかけて計画し、更新せずに塩漬けにするよりも、立てた仮説を3日や1週間で検証し、常に学び、ビジネスモデルの仮説を実験し続けるのが、リーン・スタートアップの手法です。 |