• もっと見る

NPO法人 さとうみ振興会

NPO法人 さとうみ振興会(さとうみしんこうかい)からのお知らせや、活動報告などを書いていきます。
当会のホームページはこちらです。
http://www.satoumi.org/


プロフィール

さとうみ振興会さんの画像
<< 2023年03月 >>
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31  
最新記事
月別アーカイブ
カテゴリアーカイブ
検索
検索語句
熱中症予防声掛けプロジェクトに
賛同しています!
125_125_01.jpg
干潟保全にチャレンジした「薄層撒出工法(覆砂)」の経緯 [2023年11月22日(Wed)]
自然再生推進法並びにNPO法(いずれも議員立法)が施行されるのを契機に瀬戸内海の魅力発信と環境創造(生物多様性)等の活動を目標に平成15年11月に瀬戸内里海振興会(現特定非営利活動法人さとうみ振興会)は、土木技術者を中心としてとして発足しました。

平成16年には山口県田布施町馬島の養殖場跡地において、海底土砂などの利用がアサリ・アマモの生息に及ぼす効果を定量的に評価する目的で実証実験を行って参りました。

hakusou1.jpg

工事着手前の大島干潟でのアサリ堀の様子(山口県全域から参加)


ご承知の通り、瀬戸内海の沿岸部開発に伴い自然干潟の喪失がすすむとともに市民が気軽に「干潟」親しむことが制限され、いわゆる人の「海離(うみばなれ)」が急速に進むと共に、海に関心をもたない親御さんが増えてきました。

hakusou2.jpg


当会で、高松・呉・徳山・広島港で行った「みなと七夕祭り」の市民アンケートは、「きれいで、お魚の沢山採れる海をー」期待される裏腹に、汚い、危ない海から目を背ける結果に世界的に海洋ごみの課題が生じています。(マイクロプラスチック等が人体に及ぼす影響)

岡山県、広島県、山口県沿岸域における干潟(自然干潟を含む)の観察「海辺の自然学校」活動を通じて子どもたちの「海の体験の場」を関係者の支援を頂き活動して参りました。
自然学校を運営するにあたって「安全第一」を心掛けると、その結果は人の手の加え「人工干潟」になることから、広島県東部海域の既存人工干潟の保全活動(人力等による覆砂撒出し活動)を通じて海底土砂の上に砂を蒔く「覆砂厚」に課題があることに気が付きました。

直立岸壁等の埋め立てによる干潟喪失の回復を期待している漁業協同組合等であるところで新たな人工干潟として山口県周南市の「大島干潟」に関わることとともに「海辺の自然学校」を開催することが出来ました。
特に広島県東部海域での人工干潟保全活動を通じて多くの(干潟に出入る斜路が皆無あるいは急峻な階段に安全性の確保が出来ていな等)等の課題に気がついて参りました。
このような背景の中で、海洋土木に精通した会員等の協力を得て、干潟保全について生き物に優しい「薄層撒き出し工法」を開発し実証実験を行うことが出来ました。

残念なことに、新たな干潟創生にこの工法を適用することなく機材の耐用年数経過から現在では活用する方策がありません。
自然に戻すため岸壁・護岸を壊すことは望みようがありませんし、埋め立ての素材が海底土砂に止まらず産業廃棄物が多くある場合は環境汚染にもつながります。
現在、地球規模での環境対策のロードマップが示される中、「干潟」の役割は増すものと思われます。

hakusou3.jpg


動画をご覧いただき、感想を含めご意見を頂き活用の途を模索したいと希望しています。
 (注:動画の再編集についてボランティア会員の協力を得て当会ツイッターに掲載しております。)

                    
令和4年1月22日
特定非営利活動法人 さとうみ振興会 理事長 田坂 勝

Posted by さとうみ振興会 at 10:30 | 事務局より | この記事のURL
さとうみ振興会活動休止のお知らせ [2023年01月14日(Sat)]
NPO法人さとうみ振興会活動休止のお知らせです。

活動休止に至った経緯や思いなどを書きたいと思いますので、ご一読いただければ幸いです。
これまでご協力いただたきました会員、すべての皆様に感謝申し上げます。

当会は、自然再生推進法並びにNPO法の施行が新たな課題に取り組めるツールと考え、生物多様性を目標に発足しました。
しかし発足から20年近くになって悩みも多くなり活動を休止するという決断に至りました。

経済新聞の連載『NPO25年「善意」の限界』(連載現在1〜3)にも以下のようなことが掲載してありました。

1例:東京都内のNPOに勤めた男性(33歳)の寿退社(8年間)の情報
人間関係も良く、やりがいのある仕事(国際協力に関する)であった。
大學を1年休学し、⒛ケ国を旅しながら難民キャンプで教育支援などに携わった経験から飛び込んだのが国際人道支援のNPO、しかし給与が安すぎた。(200万円/年)

2例:善意に頼った「やりがい搾取」(愛知県のNPOで児童館などの公共施設で中高生の学習支援に取り組む活動に携わって20年以上の女性事務局長)
・6人ほどの常勤職員が1日8時間半、月20日以上を勤務、自治体の委託費は多い
・事業でも年間750万円ほど、人件費は愛知県の最低賃金(980円)を確保するのが精いっぱい
・委託費の引き上げを求めることも出来るが、契約を打ち切られるかもしれない
・収入を維持するには言い値で引受けるしかない
・NPO法人に業務を委託して経費を安く抑えたいという自治体の思惑も見え隠れする
・内閣府によると、2020年度のNPO法人の収益規模は1000万円以下が63%を占める
・常勤の有給職員は平均4人。特定非営利活動促進法の施行から四世紀を経ても多くの法人が安定した収入源を確保できていない

3例:旧態依然のままでNPOは生き抜けるだろうか?
・国内では社会課題解決型のスタートアップが台頭している。
・NPOは寄附がないと事業が回らない。よりスピード感をもって社会課題を解決したかった女性(27歳)は、21年5月、食品ロス削減に取り組むスタートアップ企業に転職した。現在は、食品メーカーから余った商品を仕入れる業務を行う。

4例:社会課題に取り組む事例
東京都新宿区のNPO法人、5年前に発足NPOで社会課題の解決NPOや企業が社会制度の変革を起こそうと集まった。
今では利益の見込めないと思われていた社会貢献の分野にも資金が流れ込む可能性が出てきた。投資家との接点を増やすためにもNPO法人の基盤づくりが必要と感じている。

5例:性善説に基づいて信用しチエックが甘くなった例
2011年3月に起きた東日本大震災。岩手県沿岸部にある山田町は800人を超える犠牲者を出した。
行方不明者の探索活動をしたいと震災の2週間後、3人の男らがNPOへの事業を持ちかけ2年間で町が支払った委託費は12億2000万円だが、十分な成果もないまま委託費を使い切り、地元採用の従業員約140人を解雇した。
その後の、調査で発覚したのは、約6億7000万円に上る不適切な使途不明金。
体育館に無断で設置した露天風呂や高級スーツ、勤務実態のない代表理事の母親への給与などに消えていた。
このことについては、業務横領事件として記録をまとめた小冊子を公表した。
誕生から間もなく25年を迎えるNPO法人。災害救援や環境保全など20の分野で五万を超す団体が活動し、認知度は高まった。「善意」の看板を隠れ蓑にした不正行為が相次いでいる。
公益財団法人「日本非営利組合評価センター」は昨年6月、NPO法人などを舞台にした横領や不正受給が約7か月に84件確認されたと公表した。

6例:制度
NPO法人は、設立趣意書や事業計画書などを所轄の自治体に提出し認証を受ける仕組みで、その後は、毎年、事業報告等を公表し所轄庁に報告することになっている。
その際、会員のほか受益者が何人いたかなどの市民の監視も必要とされている。
NPO法に詳しい関西大教授の馬場英郎は「内閣府や自治体が公開するNPO法人の情報はデジタル化されておらず、データベースに基づいた活動内容の検証や十分な情報開示が出来ていない、時代に合せて制度のありかたを問い直す時期が来ている」と話している。
過日、ある民間コンサルに対して支援金の拠出を問われましたが、活動者並びに活動の効果等の報告書が必要なことはご存じない様子でした。

以上の記事を踏まえて当会の取り組みで例示できること

1)行政の単年度予算並びに継続予算確保の困難性
当初は行政の支援を受け海の環境学習に特化した活動を個人・法人会員並びにボランティア等と協働活動を行って、事務所維持費と雇用者2名の人件費を賄ってきましたが、平成21年に行政から支援が出来ないとの通告があり、代替として、海の課題について民間、自治体への企画提案を行い、ご支援を頂きました。

2)寄付事業の頓挫の例
民間からの寄付事業をNPOセンターの担当者の紹介により実施しました。
活動が拡大し、要員不足から、法人会員の支援を受けましたが、主体がNPOか企業かの問題が発生し、活動現場における寄付者と法人のやり取りからNPO活動と認められることがなくなりました。
現地でやり取りを見ていた担当者から事務局に報告に来たときは既に遅く支援が受けられなくなりました。
担当者もNPOセンターに居づらくなり、当会で採用することになりました。

3)縦割行政による継続性の困難さ
地方自治体から人工干潟の保全活動について関係者(漁業者とNPO)と協働し緊急雇用事業として取り組みましたが、生物生産評価までの活動に繋がらず、行政の目的に沿った新たな事業の参加が困難となりました。

4)活動日程が平常日に限られたこと
海辺の環境学習については当初企画提案型で受託できましたが、あるときから、少額随契となり経費負担並びにコロナ過も有り辞退することになりました。
関係者には、身近な住民並びにこどもを対象にし、年1回ではなく4季を日曜・祭日などボランティアが参加できる日時を提案しましたが困難でした。
  
5)成果を求められる事業
地方自治体から、人工干潟の保全並びに漁協と住民が協働する全国事例を踏まえたシンポジウムを受託するため企画書、予算書を提出しましたが、担当者が変わると、仕様にはない業務の追加など、地元住民の情報提供もなく悪戦苦闘しました。

これらの経験を踏まえ、資料の整理し、他団体にも当会の反省点の引継等を進めるため下記の期間活動休止を行います。





休止期間:令和5年4月〜令和5年7月
連絡先:☆8☆−634☆−6535(☆の箇所を0に変えてください)
※4月以降は固定電話が不通となります
    
さとうみ振興会事務局まで


Posted by さとうみ振興会 at 11:50 | 事務局より | この記事のURL
人工干潟の保全活動を行いました!(過去の活動紹介) [2022年12月01日(Thu)]
当会が過去に行った活動についてのご紹介です。

厚生労働省が行った緊急雇用対策事業において、漁業組合・広島県水産課・商工労働部等のご支援を受け、国並びに広島県が施工した人工干潟について保全活動を行いました!

住民参画は(Public.Involvement)と言われ、計画の早い段階から市民等の関係者の方々に積極的に情報を提供し、コミュニケーションを図りながら、市民の意見を計画に反映する取組みです。
少子高齢化が急速に進む中、歴史ある漁業者も後継者不足に悩んでおります。
特に、沿岸漁業者については、気象変動もありアサリの漁獲高の減少は顕著です。

近年、地球温暖化対策として「藻場・干潟」の重要性が認められていますが、産業促進のため沿岸域が埋め立てられ「自然干潟」が喪失し、いわば漁業者が自立できる場所を失いました。
現在、地球規模の大きな環境の話題も各地先にある小さな日々の保全活動により成り立つものと考えれば、漁業者を含め住民・市民の参加するための「場の提供」が不可欠です。

NPO法が施行された同時期に3省(環境省・農水省・国土交通省)による「自然再生推進法」もあり、新たな展開を期待し発足しました。
当会は干潟保全活動・海辺の自然学校等運営に関係者のご支援をうけ参画できましたことに改めて心から感謝を申し上げます。
残念ながらコロナの影響や、当会会員の減少などが重なって活動の低下に至っていますが、以下、浅学菲才を顧みずご紹介し「他団体」にお役立ちできますようご紹介申し上げます。

緊急雇用対策事業の活動については、以前にも活動報告を掲載していますので生物多様性の取り組みを進めて下さるようぜひご覧ください。
→ https://blog.canpan.info/nposatoumi/category_13/1

◆目的
覆砂(砂)が波浪等により陸側に寄せられている(不陸)状態を重機・人力を駆使し覆砂を海側に撒き出すとともに、稚貝の放流、捕食者対策の笹掛等を行い、アサリ環境を改善する目的で、経験豊富なシニア(60歳以上)、ミドル(40〜60歳未満)、次世代に繋ぐヤング層(20〜30歳未満)を、それぞれ3名採用し3グループの構成のもと干潟保全活動を行いました。
この事業は農林水産省の「水産多面的機能事業」として継続されています。

当会は、この経験をもとに

1、環境省の支援を受け、「海洋ごみのアート化」をアートベース百島・漁業者・島民と協働促進を図り「海岸漂着ごみ対策」に参画することができました。(期間:平成26年度)
2、周南市の支援を受け、山口県周南市における「大島人工干潟」において漁業者・地域市民と協働して「大島干潟保全維持管理マニュアル」を作成し現在保全活動が継続されています。(期間:平成28年度)

緊急雇用対策事業名:広島県東部海域里海保全事業
期 間:平成23年2月〜平成24年1月
予 算:約3.9千万(全体)

kinkyukoyou.jpg

参加した漁業者並びに市民の集合写真


2.png


当会は、公益活動に参加意欲のある個人、法人会員等と連携し「中間組織」として多くの参加者を得ることができました。

Posted by さとうみ振興会 at 13:25 | 事務局より | この記事のURL
地球に「海」が生じたことの確かさが明らかになってきたようです! [2022年10月13日(Thu)]
NHKコズミックフロントΩ「地球誕生」によると、地球に「海」が生じたことの確かさが明らかになってきたそうです!

2018年10月30日当会ブログの「第2回人類につながる生命進化」で、地球誕生1.5億年後に小惑星が飛来し2億年後の43億年〜42億年前に現在の「海」と「大気」に包まれた地球が誕生したとご紹介しました。

その際、隕石(塵も含む)等がものすごいスピードで地球に衝突した時、水が含まれていたのか、あるいは月が誕生した「ジャイアント・インパクト等」で海が飛散したのではないか等、海の発生について諸説ありました。
今回、複数の科学者がそれぞれの課題について研究した結果を番組の内容からお知らせします。

太陽系.jpg

太陽系の惑星(出典:ウィキペデイアから引用)


■衝突する隕石の成分、圧力条件を再現したところ、炭素(石油)と液体(水)の2層に分離され水が存在することが確かなものということを桐蔭横浜大学の中野さんが証明されました。
参考)はやぶさが持ち帰った小惑星イトカワからのサンプル粒子から水の痕跡が明らかにされています。

■新たな惑星の誕生の発見
新たな星の誕生から各種のシュミレーションがなされています。
2014年、チリ国にあるアルマ望遠鏡で「おうし座HL星」で星の誕生する様子が見られ、中央の星、恒星(太陽の役割)に対して周囲は、円盤状の複数の大小の黒い溝の輪に囲まれているのが見えます。周りの塵を集める様子が見られたと国立天文台の平松さんが説明されています。(この塵の輪の夫々の大きさは今後の惑星の大きさに繋がるのでは)

参考)
・46億年前に、太陽の誕生とともに宇宙にはガス(水素・ヘリウム99%)、ガスの残り塵(1%)が浮遊していたのではないかと推測(塵の大きさは0.001mm)
・太陽から水星、金星、地球、火星は塵が集まって出来た岩石惑星と言われています。
 又地球の11倍にある木星、リングの有る土星も岩石惑星ですが、重力の大きさからガスを引き込むことが出来、その外に 天王星、海王星の氷惑星の8の惑星
・太陽系では水をもつ唯一の惑星が地球
・ハビタブルゾーン(恒星から惑星までの距離によって水が液体として存在出来るゾーン)
・スノーライン(水が氷と気体で構成 火星と木星の間にある。)

■おうし座HL星の中心を廻りながら大小の溝のように見えるのは、チリの集まりで数kmになることから、やがて、太陽系の惑星の大小に関係するような多数の惑星が形成されている最中(年齢は10万年より若い)

おうし座HL星.jpg

おうし座HL星の周囲の塵の円板(出典:ウイキぺディアから引用)


■惑星が誕生にはガスが影響
ガスの影響によりスピードが落ちるとガスの乱流により、やがてガスの影響を受けず巨大な塊になると 国立天文台の小久保さんが説明されています。
シュミレーションによると、ガスがなくなるのに1000万年、その後、惑星の軌道が乱れ、衝突(合体)を繰り返し、地球の場合は10個の惑星が衝突して出来たとされています。

■水の惑星地球
地球は太陽から程よい距離、大きさ(小さいと水が出来ない)絶妙の条件にある。

■1986年、千葉工業大学の松井さんの説明によると46億年前原始地球に大量の小惑星が高温な地球に降り注ぎ水が蒸発し大気に集まり水蒸気を含め大量の雨となって降り注いだ

■ジャイアント・インパクト(火星の大きさの小惑星が衝突しそのかけらの一部が月の誕生)の際に海が消滅したのではないか?との疑問に・・・
東京工業大学の玄田さんは、海が吹き飛ばされる気圧1〜300気圧、秒速4kmで試算したところ、 ジャイアント・インパクトは秒速3kmで失ったとしても海の20〜30%と見積もられています。

■やがて、小惑星の衝突がなくなると地上の温度が下がり、その後も、ジャイアント・インパクトはあったが、水蒸気となって現在地球の7割を占める物質豊かな海が出来、現在870万種の生き物が陸へとつながった。


Posted by さとうみ振興会 at 21:39 | 事務局より | この記事のURL
さとうみ振興会 活動の振り返り(発足〜5年間:2003年〜2007年) [2022年09月21日(Wed)]
過去の活動を振り返り、現在の視点から、どのようなことが発展したのか?変らなかったとすればその課題は?「当会における振り返り」をまとめてみました。
出来れば海に関する活動を行っている団体等に、NPOの活動としての是非などが少しでも参考になれば幸いです!
今回は、シンポジウムに参加した際に発表した活動の報告をまとめてみました。
(発足後5年間:2003年〜2007年 のとりまとめです。発表者は当時の副会長山本卓曹によるものです。)

■ 発足の経緯
平成16年2月に認証を受けた当会は、自然再生推進法の施行の機会に新たな展開が求められ、海に関する事業に従事した会員を主体に構成しました。その経験を活かしNPOの容を活用しながら、更なる社会貢献の途を期待した会員等で構成し発足しました。

■ みなと七夕祭りでアンケートを下記のとおり実施しました。
市民が期待する海とは?(海は汚い、危ない、身近にない)
→【海】をテーマに貴方の願い事を書いてください。
→ 未来の「まち」「みなと」「うみ」への願いを短冊に書いていただきました
  実施場所:広島港(複数回)・呉港・宇野港・下松港で実施しました。(4000名)

p1-1.jpg


■ シンポジウム
行政の支援を受け、各種シンポジウムを行いましたが活動主体の漁業者の参加は少なかったようです。

p1-2.jpg


■ カラー魚拓教室の開催(お魚に直接ふれ、アートにもなる。)
直接魚に触れ、カラー絵の具で色図けした絵画像にする活動を行いました。
それと同時に、大島海岸で海辺を開放し定期的に行っているアサリ堀に参加しました。

p1-3.jpg


■ 国が行っている海面清掃活動の情報提供を頂きました。

p1-4.jpg


■ 海辺の自然学校の開催
多様な主体と協働して開催しました。

12.jpg


上記以降に開催した海辺の自然学校は以下の通りです。

・廿日市市 宮島海岸
・福山市  田尻海岸
・周南市  大島海岸(11回実施)大嶋干潟
・尾道市  海老干潟
・玉野市  渋川海岸 (3回目)
・尾道市  海老干潟
・尾道市  灘干潟

令和2年10月現在 27回開催、2340人の参加がありました。
これを最後に当会としてはコロナ禍もあり取組中止をし、他団体との協働を模索しています。

以下は、海辺の自然の様子です。
押し葉づくりやアサリの生育測定、漂着ゴミの分類、ベントトランセクト調査など様々な学習を行いました。

p1-6.jpg


■ 干潟の喪失
高度成長期に沿岸開発(埋立)が進み、自然干潟の喪失が進みました。埋立材には産業廃棄物・一般廃棄物等が含まれ、急激な都市開発が進みました。
その中で代表的な人工島も含まれています。
しかし、環境への影響から瀬戸内海の海砂採取禁止が制度化され「新たな干潟創生」の是非について市民の意識を把握する活動にも参加しました。

21.jpg


p1-8.jpg


意識調査の結果、市民が気軽に入れる干潟は少ない、自然干潟が保存されている沿岸域は少なく、在るとしても交通の便が悪いなどがあげられました。

参考:海底土砂(浚渫土)が希釈並びに安定するのには20年程度の期間が必要

また、国土交通省(港湾空港部)の事業では干潟造成は○○浚渫工事(以下本体工事)から発生する海底土砂を利用することから計画と実績を分析する対象としていない「土捨て場」内部処理されており、完成後は、周南市に「干潟」として引き渡されています。
当会は、周南市の工事着手前の漁協高を調査し、完成後の「干潟」としての評価を試みましたが生き物の改変(魚種)が著しく、漁獲高の積算が難しく評価を、取りやめた経緯があります。
このように、行政はそれぞれの立場で「呼名」を変えており、自然再生推進法の実績が得られないものとして海底土砂を利用したいわゆる「土捨て場」は地元の「干潟としての保全活動」の継続が求められています。
令和4年6月4日放映された「世界一受けたい授業」民放2時間番組にも「大嶋干潟」が取り上げられ全国に紹介されました。その際、地元の方が「国土交通省」が今なお、継続調査をしているとの発言が唯一の救いなのかもしれません。

長期的なモニタリングが不可欠と感じます。

■ 海砂代替材のモニタリング
 海砂採取が禁止となり代替案として会員の協力を得て実施しました。

p1-9.jpg


■ 最後に

29.jpg


5年間(2003年〜2007年)の活動を振り返って

活動を進める中で、海への課題が沢山散見され、将来を担う子どもたちにプラスになる活動へと意気込みましたが、上述のとおり主体的な役割りを果たせなかったと思います。
ボランティアを前提とするならば、地域市民が気軽に活動できる人材と漁業者の対立が生じない工夫が必要と思いますので、長期的な活動にするためには、行政の視点からの協力もなければ困難です。
広島県教育長が外部のNPO法人に事業費の想定を事前に伝えたことがニュースになっていますが、縦割り行政の中での事業は、やむを得ない方策のように思えます。
一方、民間の補助制度(CSR)については、継続的活動は採択されにくい現実もあり、熱意だけでは、コロナのまん延とともに意欲の減退、会員の高齢化もすすみ継続が難しい環境にあると言えます。(環境系のNPO)
本年10月から施行される「労働者協同組合法」のように、実際に社会貢献活動しない会員は除かれ、自ら出資する構成員などで「地域に限定した社会貢献」の途を模索することも必要(自助)ではないかと考えます。
広島市においては平成14年度から協同労働組合団体の設立を支援し、既に市内8区のうち7区で計28団体の活動が見られております。但し、海に関する活動は皆無の様ですのでその原因を追うと「縦割り行政」の仕組みに行きつくような感じを持ちます。


Posted by さとうみ振興会 at 20:26 | 事務局より | この記事のURL
「市内中心部に奇跡的に残った干潟に行こう」のご案内です! [2022年08月23日(Tue)]
広島干潟生物研究会より干潟観察会のご案内が届きましたのでお知らせします!

■「市内中心部に奇跡的に残った干潟に行こう」

かわいい詳細・チラシ → 市内中心部に奇跡的に残った干潟に行こう.pdf

◆目的
県庁所在地に奇跡的に存在する自然度の高い干潟に注目し、そこに生息する生きものを観察することを通して自然に対する興味・関心を喚起し、その多様性やそれらを支える環境について学びます。
第6回は、古い自然の護岸が残る場所で生き物を観察します。

◆内容
広島市の中心部にほど近い場所のひとつでの観察会です。偶然が重なって昔ながらの面影を奇跡的に残した場所です。しかも絶滅に瀕している生きものがたくさん見られます。

◆日時
令和4年(2022年)9月11日(日)  14時45分から16:15(1時間半)
干潮の時刻は 16:14 で潮位は 20cm。安全のため干潮の時刻の前後をもって終了します。

◆場所
広島市中区白島九軒町白潮公園地先
京橋川 神田橋南詰め下流のアシ原(集合は右岸の白 潮公園。のぼり旗が立ちます)

◆持参物
タオル、スコップ、軍手またはビニル手袋、ビニル袋またはミニバケツ、メモ帳
(あれば便利:デジカメ、双眼鏡、図鑑、カニを引き出すための針金など)

◆服装
長靴、長袖、長ズボン(アシの群落を横切りますので肌を出さない)、帽子、マスク

◆参加費
無料

◆申込み
「第6回観察会申込」とタイトルをつけて以下の内容を記入の上、メールで前日までに申し込んでください。 → laboorca@gmail.com (広島干潟生物研究会事務局)
電話でのお申込みはご遠慮ください。
@参加者・引率者全員のカタカナのフルネーム(姓と名の間にスペース。漢字は不要)
A学校名・学年(成人の場合は「成人」とする)
B緊急時の連絡先


◆注意
トイレをすませてから集合。雨天中止。
微妙な場合は、ホームぺージ、ブログ(http://kankyouseibutu.blog.fc2.com/)で当日朝6時以降に確認するか、電話で問い合わせしてください。駐車場は民間のコインパークをご利用ください。
なおコロナ対策のため、当日はマスクをし、大声を出さず、また隣の人との距離を保つよう心掛けてください。お子様にもご指導ください。

◆主催
広島干潟生物研究会

◆共催
科学実験教室 ラボ・オルカ

◆支援
広島県環境県民局 環境保全課

◆助成
(一社)中国建設弘済会
Posted by さとうみ振興会 at 11:31 | 事務局より | この記事のURL
「ハクセンシオマネキの行動観察」のご案内 [2022年05月24日(Tue)]
令和4年度第3回ひろしまひたがの生きものふれあい事業
「ハクセンシオマネキの行動観察」のご紹介

   ダウンロード.jfif

目的:県庁所在地に奇跡的に存在する自然度の高い干潟に注目し、
   自然や生物に対する興味・関心を喚起し、
   その多様性やそれらを支える環境について学びます。

   第3回は、太田川放水路の干潟に見られるハクセンシオマネキの
   行動を観察します。
   ハマヒルガオも見られます。

内容:太田川放水路で解説を聞きながら生物を観察し、種類を確認し、
   記録に残します。今回は特に希少種ハクセンシオマネキが多く
   見られますので、じっくり観察します。

日時:2022年6月12日(日) 12時30分から14時00分前後

場所:広島市西区福島町2丁目太田川放水路左岸
   新己斐橋と旭橋の中間地点の東側(左岸)河川敷。
  (30分前からのぼり旗が立ちます)
   スクリーンショット 2022-05-24 112759.png

持参:タオル、園芸用スコップ、ミニバケツ、水筒。
  (あれば便利なもの;大型ピンセット、デジタルカメラ、
   ルーペ、メモ帳、双眼鏡、海岸生物図鑑、洗車ブラシ(長靴を洗う)
   大きなビニル袋、当会発行のカニ・貝の下敷き)

服装:長靴、長袖シャツ、長ズボン、帽子、軍手(またはゴム手袋)
  (運動靴しかない人は、靴の上からシャワーキャップを履くと汚れにくいです。
   なおサンダル履きでの参加はご遠慮ください。)

申込参加費:無料。6月10日までに申し込んでください。
      https://forms.gle/NZCAB5FBjzrHbZ3x6
      スクリーンショット 2022-05-24 112946.png

注意
当日朝検温し、発熱がある場合は参加を見合わせてください。
会場では静かに。トイレをすませてから集合。雨天の場合は中止します。微妙な場合は、
干潟研のホームぺージまたはブログで当日朝8時以降に確認してください。駐車場は民間
のコインパークをご利用ください。持ち物には記名をお願いします。

第2回の観察会の様子が、5 月27 日(金)RCCテレビ「ランキンLAND !」
(午前10 時半〜)内の「海魅人に会いたい」コーナーで放映されます。


【問い合わせ先】広島干潟生物研究会
        〒733-0812 広島市西区己斐本町1-24-7-201
        tel/fax:082-274-4100

◆主催 広島干潟生物研究会
◆共催 科学実験教室 ラボ・オルカ
◆支援 広島県環境県民局 環境保全課
◆助成 一般社団法人 中国建設弘済会
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
今年度から、広島市高齢者いきいき活動ポイント事業に指定されました。
参加された65歳以上の方には1ポイントを、世話人(事前打ち合わせが必要)
として活動された方には2ポイントが付与されます。
今年度も、(一社)中国建設弘済会の助成を受けています。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
Posted by さとうみ振興会 at 11:04 | 事務局より | この記事のURL
「自然海岸で生きもの探し」のご案内 [2022年05月02日(Mon)]
令和4年度 第2回 ひろしまひがたの生きものふれあい事業
「自然海岸で生きもの探し」のご紹介

【目的】県庁所在地に奇跡的に存在する自然度の高い干潟に注目し、
    自然や生物に対する興味・関心を喚起し多様性や環境について
    学びます。

    第2回目は広島市内の本土側陸地部で唯一の自然海岸を選びました。
    潮位は 17cm ときわめて低く、海の中のようすまで観察できます。

【日時】2022年5月15日(日) 13:40から 1 時間半程度
【場所】向洋沖町 猿猴川河口東側(向洋沖町西北端のロータリーに集合。
    ※のぼり旗が立ちます。駐車可。
    ただし、トイレがやや遠いので、トイレをすませてから集まって下さい。)

【持参物】タオル、園芸用スコップ、ミニバケツ
    (あれば便利なもの;大型ピンセット、大型シャベル、針金、
     マイナスドライバー、デジタルカメラ、ルーペ、メモ帳、双眼鏡、
     海岸動物図鑑、洗車ブラシ、大きなビニル袋)
     持ち物には記名をお願いします。 
【服装】長靴、長袖シャツ、長ズボン、帽子、軍手(ゴム手袋)、マスク
    ※運動靴しかない人は、シャワーキャップを履くと汚れにくいです。

【申込み】参加費は無料。開催日の前日までにこちらから申し込んでください。
    ※今回から、申し込み方法が変わります。
【注意】当日朝検温し、発熱がある場合は参加を見合わせてください。
    会場では静かに。
    トイレをすませてから集合。
    雨天の場合は中止します。

【問い合わせ先】広島干潟生物研究会
        〒733-0812 広島市西区己斐本町1-24-7-201
        tel/fax:082-274-4100

◆主催 広島干潟生物研究会
◆共催 科学実験教室 ラボ・オルカ
◆支援 広島県環境県民局 環境保全課
◆助成 一般社団法人 中国建設弘済会
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
今年度から、広島市高齢者いきいき活動ポイント事業に指定されました。
参加された65歳以上の方には1ポイントを、世話人(事前打ち合わせが必要)
として活動された方には2ポイントが付与されます。
今年度も、(一社)中国建設弘済会の助成を受けています。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
Posted by さとうみ振興会 at 09:21 | 事務局より | この記事のURL
2022年度自然観察会&保全活動のご紹介 [2022年04月05日(Tue)]
b8229ecb76e2424ba1d2b7828c700868.jpg
西中国山地自然史研究会さんの
2022年活動スケージュール(event2021_new.pdf)をご紹介します。

【開催日】2022年4月9日(土)
【受付時刻】8時30分〜9時00分、終了予定:16時頃
【集合場所】雲月山駐車場

【主催】雲月山山焼き実行委員会
【お問い合わせ】西中国山地自然史研究会:080-6334-8601、staff@shizenkan.info

参加申し込みフォーム
https://forms.gle/MrSLM8pFCQAYnaQz9

【注意】
山焼きは危険を伴う作業です。消防車の通路を確保するため、見学だけの来場はできません。
必ず事前に参加の申し込みをしてください。
雨の場合は、延期はなく山焼きは中止です。
また、4/9の山焼き当日に、「まん延防止等重点措置」や「緊急事態措置」などが
発令されている地域からの参加はできません。
このことを了承いただける方のみ、申し込みができます。

Facebookページはクリック!

Posted by さとうみ振興会 at 09:51 | 事務局より | この記事のURL
観察会のご案内 [2022年02月09日(Wed)]
<宮島の磯・生き物調査団> 
2022年 (令和4年)観察会のご案内ですexclamation×2参加希望の方は連絡先までわーい(嬉しい顔)

呼坂 達夫(090-6843-4792)
〒739-0425廿日市市物見西1-9-2
mail:mjt-ybsk@11.megaegg.ne.jpmail to

2022年宮島の磯調査計画書.pdf
Posted by さとうみ振興会 at 12:13 | 事務局より | この記事のURL
| 次へ