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NPO法人 さとうみ振興会

NPO法人 さとうみ振興会(さとうみしんこうかい)からのお知らせや、活動報告などを書いていきます。
当会のホームページはこちらです。
http://www.satoumi.org/


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干潟保全にチャレンジした「薄層撒出工法(覆砂)」の経緯 [2022年01月22日(Sat)]
自然再生推進法並びにNPO法(いずれも議員立法)が施行されるのを契機に瀬戸内海の魅力発信と環境創造(生物多様性)等の活動を目標に平成15年11月に瀬戸内里海振興会(現特定非営利活動法人さとうみ振興会)は、土木技術者を中心としてとして発足しました。

平成16年には山口県田布施町馬島の養殖場跡地において、海底土砂などの利用がアサリ・アマモの生息に及ぼす効果を定量的に評価する目的で実証実験を行って参りました。

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工事着手前の大島干潟でのアサリ堀の様子(山口県全域から参加)


ご承知の通り、瀬戸内海の沿岸部開発に伴い自然干潟の喪失がすすむとともに市民が気軽に「干潟」親しむことが制限され、いわゆる人の「海離(うみばなれ)」が急速に進むと共に、海に関心をもたない親御さんが増えてきました。

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当会で、高松・呉・徳山・広島港で行った「みなと七夕祭り」の市民アンケートは、「きれいで、お魚の沢山採れる海をー」期待される裏腹に、汚い、危ない海から目を背ける結果に世界的に海洋ごみの課題が生じています。(マイクロプラスチック等が人体に及ぼす影響)

岡山県、広島県、山口県沿岸域における干潟(自然干潟を含む)の観察「海辺の自然学校」活動を通じて子どもたちの「海の体験の場」を関係者の支援を頂き活動して参りました。
自然学校を運営するにあたって「安全第一」を心掛けると、その結果は人の手の加え「人工干潟」になることから、広島県東部海域の既存人工干潟の保全活動(人力等による覆砂撒出し活動)を通じて海底土砂の上に砂を蒔く「覆砂厚」に課題があることに気が付きました。

直立岸壁等の埋め立てによる干潟喪失の回復を期待している漁業協同組合等であるところで新たな人工干潟として山口県周南市の「大島干潟」に関わることとともに「海辺の自然学校」を開催することが出来ました。
特に広島県東部海域での人工干潟保全活動を通じて多くの(干潟に出入る斜路が皆無あるいは急峻な階段に安全性の確保が出来ていな等)等の課題に気がついて参りました。
このような背景の中で、海洋土木に精通した会員等の協力を得て、干潟保全について生き物に優しい「薄層撒き出し工法」を開発し実証実験を行うことが出来ました。

残念なことに、新たな干潟創生にこの工法を適用することなく機材の耐用年数経過から現在では活用する方策がありません。
自然に戻すため岸壁・護岸を壊すことは望みようがありませんし、埋め立ての素材が海底土砂に止まらず産業廃棄物が多くある場合は環境汚染にもつながります。
現在、地球規模での環境対策のロードマップが示される中、「干潟」の役割は増すものと思われます。

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動画をご覧いただき、感想を含めご意見を頂き活用の途を模索したいと希望しています。
 (注:動画の再編集についてボランティア会員の協力を得て当会ツイッターに掲載しております。)

                    
令和4年1月22日
特定非営利活動法人 さとうみ振興会 理事長 田坂 勝

Posted by さとうみ振興会 at 10:30 | 事務局より | この記事のURL